妊娠中に新型コロナウイルスに感染したら
概要
妊娠中に新型コロナウイルスに感染することです。発熱や咳、のどの痛みなど、かぜに似た症状が出ることが多くあります。多くの方は軽症で回復しますが、妊娠中は重症化しやすいという報告もあり、早めに医療機関へ相談することが大切です。
重要な事実
- 新型コロナは、ウイルスを含む飛沫や空気を介してうつる感染症です。
- 妊娠中は重症化しやすい可能性があるため、発熱や息苦しさがあれば早めに相談してください。
- 妊娠中は自己判断で薬を使わず、かかりつけの産婦人科医や薬剤師に相談してください。
流行の時期によって変わりますが、妊娠中でも誰でも感染する可能性があります。特別な人だけの病気ではありません。
妊娠中の方と、おなかの赤ちゃんの健康に関わります。同居する家族や周囲の方も感染対策をすることが大切です。
症状
- 息が苦しくて話せない、安静にしていても呼吸が苦しい
- 胸の強い痛みや締めつけられる感じが続く
- 唇や顔色が青白い、意識がもうろうとしている、けいれんがある
- 妊娠中に大量の性器出血がある、または突然の激しい腹痛がある
- ⚠高い熱が続く、または熱が下がっても息苦しさが強くなる
- ⚠咳や息苦しさがだんだん悪化している
- ⚠胎動がいつもより少ない、または感じにくい
- ⚠破水したかもしれない、出血がある、下腹部の痛みが強い
- ⚠水分がとれない、尿が極端に少ない、ぐったりしている
一般的な症状
- のどの痛み
- 鼻水や鼻づまり
- だるさや倦怠感
- においや味を感じにくい
- 息苦しさ
子供の症状
- この記事は妊娠中の方向けですが、子どもが感染した場合は発熱や咳のほか、嘔吐、下痢、だるさが見られることがあります。
- 多くは軽症ですが、息苦しそうなときやぐったりしているときは、すぐに医療機関に相談してください。
高齢者の症状
- 高齢の家族では熱が出にくいことがあり、だるさ、食欲低下、意識の変化、息苦しさが目立つことがあります。
- いつもと様子が違うと感じたら、早めに医療機関へ相談してください。
原因
主な原因
- 新型コロナウイルスに感染することで起こります。
- ウイルスを含む飛沫を吸い込む、手に付いたウイルスが口や鼻から入る、換気の悪い場所の空気を介するなどで広がることがあります。
リスク要因
- 妊娠中は重症化しやすい可能性が報告されています。
- 妊娠前からの持病がある方(糖尿病、高血圧、心臓や肺の病気など)
- 周囲で新型コロナが流行している、または濃厚接触の機会がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 息苦しさが強い、または急に悪化した
- 胸の痛みがある
- 高い熱が続く、水分がとれない
- 胎動が少ない、出血がある、破水したかもしれない
- 意識がぼんやりする、ぐったりしている
定期受診を予約すべき場合:
- 妊娠中に発熱、咳、のどの痛み、だるさなどがある
- 新型コロナの検査で陽性になった、または濃厚接触の可能性がある
- かぜのような症状が続いている
- ワクチン接種や検査について相談したい
診断
症状、周囲の流行状況、接触の可能性をもとに疑い、検査で確認します。妊娠中は産婦人科と連携しながら、赤ちゃんの様子も確認します。
行われる可能性のある検査
- 抗原検査(ウイルスのたんぱく質を調べる検査)
- 遺伝子検査(ウイルスの遺伝子を調べる検査)
- 必要に応じた血液検査
- 胸部の画像検査(妊娠中は胎児への配慮について医師と相談)
- 超音波検査で赤ちゃんの様子を確認
診察で予想されること
検査結果が出るまで自宅で待つことがあります。結果や症状の強さ、妊娠週数に応じて、自宅療養か入院かを医療機関が判断します。保健所や医療機関からの連絡に従ってください。
治療
多くの方は安静と症状に応じたケアで回復します。妊娠中は自己判断で薬を使わず、医師や薬剤師に相談してください。重症化の心配がある場合は、入院して様子を見ることがあります。
自宅でのセルフケア
- 十分な休養と睡眠をとる
- 水分をこまめにとる
- 体温と症状を記録する
- 胎動を意識して確認する
- 人との接触を避け、換気や手洗いを続ける
- 医療機関から指示された連絡先を確認しておく
医療治療
症状の強さに応じて、休息、水分、酸素が必要な場合の酸素投与、入院での観察などを行います。妊娠経過に合わせて赤ちゃんの様子も確認します。薬を使う場合は、妊娠週数や症状に合わせて医師が利益とリスクを考えて選びます。具体的な薬の名前や量はこの記事ではお伝えしません。
手術が検討される場合
通常、手術が必要になることはまれです。重症化した場合や分娩のタイミングによっては、産婦人科と相談しながら入院管理や分娩方法を検討します。
この病気と共に生きる
自宅で療養する場合も、妊娠中は体調の変化に注意してください。体温や症状、胎動を記録し、息苦しさや出血などがあれば早めに医療機関へ連絡しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 手洗いや換気を続ける
- 人混みや密閉した場所をできるだけ避ける
- 睡眠を十分にとる
- バランスのよい食事を心がける
- 喫煙を避け、受動喫煙にも注意する
- 不安や体調の変化を一人で抱え込まない
食事と運動
食欲がないときは、水分を優先し、食べられるものを少しずつとってください。回復した後の運動は、かかりつけ医に相談しながら無理のない範囲で始めましょう。
精神的健康と心の健康
感染への不安や、人と会えないことによる孤立感を感じることはあります。つらい気持ちが続くときは、一人で抱えず、かかりつけ医、保健師、家族に相談してください。こころの不調が強いときや、自分や赤ちゃんを傷つけたい気持ちが浮かぶときは、地域の保健所や緊急の相談窓口に連絡してください。緊急時は119番をためらわずに利用してください。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、基本的な感染対策でリスクを下げることができます。
ワクチン
妊娠中も新型コロナワクチンの接種を検討できるとされています。接種するかどうか、いつ受けるかは、かかりつけの産婦人科医や自治体の案内に相談してください。厚生労働省の情報も参考になります。
検診プログラム
症状がない場合も、濃厚接触や流行状況に応じて検査を勧められることがあります。妊婦健診の予定は、医療機関の指示に従ってください。
合併症
治療しない場合
- 症状に気づいても相談せずにいると、重症化への対応が遅れることがあります。
- 入院が必要になることがあります。
- 早産や赤ちゃんの低出生体重のリスクが高まる可能性が報告されています。
- 分娩の方法や入院のタイミングについて、急な対応が必要になることがあります。
長期的な見通し
多くの妊娠中の方は軽症で回復します。早めに相談し、産婦人科と連携しながら経過を見ることで、安心して療養しやすくなります。不安なことは遠慮なく医療者に伝えてください。
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最終更新: 2026年10月22日
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