内視鏡検査とは
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
内視鏡検査とは、細くてしなやかな管(内視鏡)の先端に付いた小さなカメラで、体の中を直接見る検査です。口や鼻、肛門から管を入れて、食道や胃、大腸などの様子を診ます。おなかを切らずに済むので、体への負担が少ない検査です。
重要な事実
- 内視鏡は、口や鼻、肛門から挿入する細い管です。
- 検査中は、画像をモニターで確認しながら進めます。
- 必要に応じて、組織の一部を採取する生検(せいけん)も同時に行えます。
日本では非常に一般的な検査です。健康診断で胃の精密検査が必要になったり、便潜血検査(便に血が混ざっていないか調べる検査)で陽性になった後、大腸を調べる目的などで広く行われています。
成人を中心に、幅広い年齢層で行われます。症状がある方だけでなく、検診で異常を指摘された方や、定期的な経過観察が必要な方も対象になります。
症状
- 大量に吐血する
- タールのように黒い便が出る
- 強烈な腹痛で動けない
- 意識がもうろうとする
- ⚠血便が続く
- ⚠吐き気が続いて食事がとれない
- ⚠原因不明の激しい腹痛
- ⚠顔色が悪く、立ちくらみがする
一般的な症状
- 胃もたれや胸やけが続く
- みぞおちやおなかが痛む
- 便に血が混じる
- 食欲がない、体重が減る
- のどにつかえる感じがある
子供の症状
- こどもの場合は、長時間の腹痛や、原因不明の止まらない嘔吐などがきっかけになります。多くは小児科医や小児外科医が判断します。
高齢者の症状
- 高齢者では、症状がはっきりしないこともあり、貧血や体重減少などがきっかけで見つかることもあります。
原因
主な原因
- 胃潰瘍や逆流性食道炎の診断
- ポリープやがんの早期発見
- 炎症性腸疾患の評価
- 出血の原因を調べる
リスク要因
- 年齢(40歳以上)
- ヘリコバクター・ピロリ菌の感染歴
- 喫煙・飲酒
- 家族歴(胃がん・大腸がん)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 血便が続く
- 便が細くなる
- 原因不明の体重減少
- 腹痛が強くなる
定期受診を予約すべき場合:
- 健診で異常を指摘された
- 医師から経過観察をすすめられた
- 便潜血検査で陽性だった
診断
内視鏡検査は、診断のために直接体の中を観察する方法です。必要に応じて組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べることもあります(生検)。
行われる可能性のある検査
- 上部消化管内視鏡(口から入れる胃カメラ)
- 下部消化管内視鏡(肛門から入れる大腸カメラ)
- 超音波内視鏡(先端に超音波機能が付いたもの)
- 鼻から入れる細い内視鏡
診察で予想されること
検査の前にのどの麻酔や鎮静剤を使って楽な状態で進めます。時間は部位や処置内容によりますが、通常数分から30分程度です。検査後は、麻酔が覚めるまで安静にし、当日の運転や重要な決断は避けます。
治療
内視鏡検査は診断に使われることが多いですが、状況によっては、その場で治療まで行えることもあります。診断結果に応じて、薬による治療や、場合によっては外科的な治療が必要になることがあります。
自宅でのセルフケア
- 検査前の指示に従って、水分や食事を控える
- 検査後は安静にし、体調をみる
- のどの麻酔や鎮静剤が残っている時間は、飲み込みや運転に注意する
医療治療
検査で何か見つかった場合、医師から診断と治療方針の説明があります。例えば、ピロリ菌が見つかれば、除菌のための薬物療法が行われます。ポリープが見つかれば、内視鏡的に切除することもあります。いずれも医師の判断で進められます。
手術が検討される場合
進行したがんや、内視鏡での治療が難しい病変が見つかった場合には、外科手術が検討されます。この場合は、専門の医師から手術内容や術後の生活について詳しい説明があります。
この病気と共に生きる
検査後の生活は、通常はその日のうちに元に戻れます。ただし、鎮静剤を使用した場合は、当日は血圧やめまいに注意し、安全のために運転や機械の操作は避けてください。気になる症状があれば、医療機関に連絡しましょう。
生活習慣のアドバイス
- バランスのよい食事を心がける
- 禁煙を検討する
- 飲酒はほどほどにする
- 適度な運動を定期的に行う
食事と運動
内視鏡検査後は、食事は普通にできます。ただし、後にポリープ切除などをした場合は、医師の指示に従って一時的に食事制限があります。日頃から食物繊維を多く含む野菜や果物をとり、運動習慣を続けることが消化器の健康維持に役立ちます。
精神的健康と心の健康
内視鏡検査に不安を感じる方は少なくありません。検査は麻酔や鎮静剤を使うため、多くの人は眠っている間に終わります。不安なことは事前に医師や看護師に話し、安心して検査を受けましょう。
予防
内視鏡検査自体を防ぐというより、その検査が必要になる病気を予防することが大切です。健康的な食生活や禁煙、飲酒を控えることで、胃や大腸の病気のリスクを減らせます。
ワクチン
内視鏡検査そのものに、予防するためのワクチンはありません。
検診プログラム
胃がん検診や大腸がん検診など、定期的な検診を受けることが早期発見につながります。厚生労働省の指針でも、検診の重要性が示されています。
合併症
治療しない場合
- 必要な検査を受けずにいると、病気の進行が遅れることがあります
- 出血や貧血が続くと、全身の状態に影響することがあります
- 炎症や腫瘍を見逃すと、治療に時間がかかることがあります
長期的な見通し
内視鏡検査は安全に行える検査です。異常が見つかっても、多くは早期の段階で治療につながり、良好な結果が期待できます。検診などで提案されたら、前向きに受けましょう。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。