かかとの痛み(足のトラブル)
概要
かかとの痛みは、立つ・歩く・走るといった動作でかかとに痛みを感じる状態です。足の裏の筋膜(足底筋膜)や、かかとの後ろの太い腱(アキレス腱)、かかとの脂肪クッション、骨など、さまざまな場所の負担が関係します。多くは深刻な病気ではありませんが、痛みが長引くと生活の質が下がることがあります。
重要な事実
- かかとの痛みは成人でよく見られる足のトラブルです。
- 多くは靴や歩き方、活動量の変化などが関係し、安静やセルフケアで改善することが多いです。
- 糖尿病のある人や足に傷がある人は、感染や潰瘍のサインに注意が必要です。
はい。かかとの痛みはとてもよくある症状で、特に中年以降や立ち仕事・運動をする人に多く見られます。
立ち仕事が多い人、急に運動を始めた人、体重が増えた人、足の形や靴が合わない人、糖尿病や関節の病気がある人などに起こりやすいです。子どもでは成長期にも見られます。
症状
- 足をひどくけがして、変形している・動かせない・大量に出血している
- かかとや足が赤く熱く腫れて、高熱があり、どんどん悪化している(重い感染の可能性)
- 突然の強い痛みで立てず、足が冷たい・感覚がない、または皮膚の色が悪い
- これらの症状があるときは、ためらわず119番に連絡してください。
- ⚠転倒やスポーツの後から、体重をかけられないほど痛い
- ⚠足の傷や水ぶくれが化膿している、または糖尿病で足に傷ができた
- ⚠発熱を伴う足の腫れや赤みがある
- ⚠痛みで眠れない、歩けない状態が続く
一般的な症状
- 朝起きて最初の一歩でかかとが痛む
- 歩き始めると痛むが、しばらく歩くと和らぐことがある
- かかとの裏や後ろを押すと痛い
- 長時間立つ・歩くと痛みが強くなる
- 足の裏が張る感じや、かかとが熱く感じる
子供の症状
- 成長期の子どもでは、かかとの骨の成長部分が痛むことがあります(かかとの骨端炎)。
- 運動の後にかかとが痛む、足をかばって歩く、スポーツを休みたがるなどの様子が見られます。
- 発熱や腫れが強い場合は早めに受診してください。
高齢者の症状
- かかとの脂肪クッションが薄くなり、歩くたびに響く痛みが出ることがあります。
- アキレス腱や足の裏の筋膜の痛み、関節の変化が重なることがあります。
- 糖尿病や血流の病気がある人は、足の傷や皮膚の変化に注意してください。
原因
主な原因
- 足の裏の筋膜(足底筋膜)への繰り返しの負担(足底筋膜炎)
- かかとの後ろの太い腱(アキレス腱)やその周りの組織の炎症・変性
- かかとの脂肪クッションの減少や圧迫
- 靴の不合い、硬い地面での長時間の立ち仕事
- 急に運動量を増やしたこと
- 足の骨の疲労骨折、神経の圧迫、関節の病気など
リスク要因
- 立ち仕事や長時間の歩行
- 急な運動開始や運動量の増加
- 体重の増加
- 足の形(扁平足、高いアーチなど)
- 合わない靴、硬い靴底
- 糖尿病や関節リウマチなどの病気
- 長時間の安静後に急に動くこと
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 足をけがした後で、体重をかけられない・変形がある・出血がある
- 足が赤く熱く腫れて、発熱がある
- 糖尿病があり、足に傷・水ぶくれ・変色がある
- 痛みが突然強くなり、足の感覚がおかしい
定期受診を予約すべき場合:
- かかとの痛みが2〜3週間以上続く
- 痛みのせいで歩くのがつらい、仕事や運動に支障がある
- 腫れや朝のこわばりがある
- 自分でセルフケアをしてもよくならない
診断
医師は問診と診察で、痛む場所、歩き方、靴、活動量、けがの有無などを確認します。必要に応じて画像検査を行い、他の病気がないか調べます。
行われる可能性のある検査
- レントゲン検査
- 超音波(エコー)検査
- MRI検査(必要時)
- 血液検査(炎症や関節の病気が疑われるとき)
- 足の圧力や歩き方の評価
診察で予想されること
診察では、かかとのどこが痛むか、押して痛むか、歩き方などをみます。検査は痛みの原因を絞るために行われ、すべての人に必要とは限りません。
治療
かかとの痛みは、まず安静とセルフケアを行い、必要に応じて理学療法や装具などの治療を組み合わせます。手術が必要になることは多くありません。
自宅でのセルフケア
- 痛みが強い間は、長時間の立ち仕事や走る・跳ぶ運動を減らす
- 硬い地面を避け、衝撃の少ない靴を選ぶ
- 足の裏やふくらはぎのストレッチを無理のない範囲で行う
- 痛みが強いときは冷やす(ただし冷やしすぎない)
- 急に運動量を増やさず、少しずつ慣らす
- 体重管理を必要に応じて行う
医療治療
医療機関では、理学療法(ストレッチや筋力訓練)、靴の中敷きや装具、テーピングなどを行います。炎症や痛みが強い場合は、医師の判断で炎症を和らげる注射や薬を使うことがあります。薬の名前や量は医師・薬剤師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
保存的な治療を十分に行っても長期間改善しない場合、ごくまれに手術が検討されます。手術の必要性は専門医が個別に判断します。
この病気と共に生きる
痛みがある日は活動を調整し、靴を見直し、無理をしないことが大切です。痛みを我慢して歩き続けると長引くことがあるため、早めに休むことも必要です。
生活習慣のアドバイス
- 自分に合った靴を選ぶ
- 足のストレッチを日課にする
- 活動量を急に増やさない
- 立ち仕事では休憩をとる
- 足の皮膚や爪の手入れをする(特に糖尿病がある人)
食事と運動
バランスのよい食事と適正体重を保つことは、足への負担を減らすのに役立ちます。運動は痛みのない範囲で、ウォーキングやストレッチなどから始め、徐々に増やしましょう。
精神的健康と心の健康
長引く痛みは、イライラや不安、気分の落ち込みにつながることがあります。痛みを一人で抱え込まず、家族や医療者に相談してください。つらい気持ちが強いときは、一人で抱え込まず、医療機関や地域の相談窓口に相談してください。緊急の場合は119番に連絡してください。
予防
すべてを防ぐことはできませんが、靴を選ぶ、活動量を急に増やさない、ストレッチをする、体重を適正に保つことでリスクを下げられます。
ワクチン
かかとの痛みを防ぐワクチンはありません。
検診プログラム
定期的なスクリーニングは一般的ではありませんが、糖尿病がある人は足の定期チェックが大切です。
合併症
治療しない場合
- 痛みが長引き、歩くのがつらくなる
- 足をかばうことで膝・股関節・腰に負担がかかる
- 運動や仕事の量が減り、生活の質が下がる
- まれに腱の断裂や骨折などがある
長期的な見通し
多くのかかとの痛みは、セルフケアや適切な治療で数週間から数か月で改善します。長引く場合も、原因に合わせた対応で良くなる可能性があります。心配なときは早めに相談してください。
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最終更新: 2026年10月23日
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