妊娠中の皮膚の真菌感染症
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
真菌(カビ)の一種が皮膚に増えて起こる感染症です。妊娠中はホルモンの変化や免疫力の変化によって、かかりやすくなることがあります。
重要な事実
- 真菌は高温多湿な場所を好み、皮膚のしわや汗をかきやすい部分に増えやすいです。
- 妊娠中の真菌感染症は、適切に治療すれば赤ちゃんに影響を与えることはほとんどありません。
- 自己判断の薬は使わず、医師に相談して安全な治療を受けましょう。
妊娠中に起こる一般的な皮膚トラブルのひとつです。正確な頻度ははっきりしませんが、多くのかたが経験する可能性があります。
妊娠中の女性に多く見られます。特に、皮膚のしわや汗をかく部分に起こりやすいです。
症状
- 高熱が出た
- 皮膚の赤みが急速に広がる
- 激しい痛みがある
- 呼吸が苦しい
- ⚠かゆみが強くて眠れない
- ⚠皮膚がただれてジュクジュクしている
- ⚠発疹がどんどん広がっている
- ⚠妊娠中は早めに受診しましょう
一般的な症状
- 赤く盛り上がった輪のような形のかゆみを伴う発疹
- 白や茶色のまだらな斑点(癜風とも呼ばれます)
- 赤くただれて、白いカスのようなものがつく(カンジダによく見られます)
- 強いかゆみや、じくじくとした湿り気
原因
主な原因
- 白癬菌やカンジダなどの真菌(カビ)
- 高温多湿な環境を好んで皮膚で増える
- 妊娠によるホルモンバランスの変化
- 妊娠中の体調変化による免疫力の変化
リスク要因
- たくさん汗をかく
- 肥満や妊娠による体重増加
- 妊娠糖尿病などの持病
- 通気性の悪い下着や衣類を身につける
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高熱や強い痛みがある
- 赤みや腫れが急速に広がる
- 湿疹が全身に広がる感じがある
定期受診を予約すべき場合:
- 発疹やかゆみが続く
- 市販の保湿やケアで改善しない
- 妊娠中に新たな皮膚トラブルが気になる
診断
医師が皮膚の見た目を診て、必要に応じて皮膚をこすって取ったサンプルを顕微鏡で調べます。
行われる可能性のある検査
- 皮膚の擦過検査(KOHテスト)
- 真菌の培養検査
- 見た目による診察
診察で予想されること
診察は短く、痛みを伴いません。検査結果はその場でわかることも多く、すぐに治療方針を相談できます。
治療
妊娠中でも安全に使える治療法があります。医師の指導のもとで治療を行いましょう。自己判断の薬は使わないでください。
自宅でのセルフケア
- 患部を清潔に保ち、よく乾かす
- 通気性の良い綿などの衣類を選ぶ
- タオルや衣類を共有しない
- かきむしらないようにする
医療治療
皮膚に塗る抗真菌薬(外用薬)が基本です。妊娠中に安全とされるものを医師が選びます。塗り薬で効果が不十分な場合は、飲み薬を慎重に検討することもありますが、妊娠中は胎児への影響を考慮して、医師の判断に基づいて行われます。
この病気と共に生きる
日常生活は普通に送れます。清潔と乾燥を心がけながら、医師の指示に沿って治療を続けることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 入浴後は皮膚のしわをしっかり拭く
- 汗をかいたらすぐに着替える
- 下着は綿など吸湿性の良いものを選ぶ
- 体重の急激な増加に注意する
食事と運動
バランスの良い食事と、医師に相談したうえでの適度な運動で、体調を整えましょう。食事だけで治すことはできませんが、免疫力を保つのに役立ちます。
精神的健康と心の健康
妊娠中の肌トラブルで気分が落ち込むこともありますが、多くの場合適切に治療すれば改善します。一人で抱え込まずに相談しましょう。
予防
完全に防ぐことはできませんが、皮膚を清潔に保ち、乾燥させることでリスクを減らせます。
合併症
治療しない場合
- 感染が広がり、かゆみや発疹が悪化する
- 細菌による二次感染を起こす
- 強いかゆみで睡眠不足やストレスが続く
長期的な見通し
きちんと治療すれば、多くの場合数週間でよくなります。妊娠中でも安全な治療法がありますので、医師と一緒に無理なく治していきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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