いぼ痔(痔核)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
いぼ痔(痔核)は、肛門の内側や外側にある血管がふくらんで、いぼのようになった状態です。便が出るときのいきみなどで肛門に負担がかかると、出血や痛み、かゆみなどが出ることがあります。
重要な事実
- とてもありふれた病気で、多くの人が一度は経験します。
- 多くの場合、生活習慣の改善や市販の外用薬で症状を和らげられます。
- 放置すると悪化することがあるため、気になる症状があれば医療機関に相談しましょう。
はい、痔はとても一般的な病気です。日本では「10人に1人」とも言われるほど身近な症状です。
大人なら誰でもかかる可能性がありますが、特に便秘がちな人、長時間座って仕事をする人、妊娠・出産を経験した女性に多く見られます。
症状
- 大量の出血が止まらない
- 激しい痛みで動けない
- めまいや意識がもうろうとする
- ⚠出血が何日も続く
- ⚠痛みが強くて歩けない
- ⚠発熱を伴う
- ⚠便が黒い(血が混じっている)
一般的な症状
- トイレットペーパーに血が付く
- 肛門の痛みや違和感
- 肛門の周りのかゆみ
- 肛門の外にしこりが触れる
- 排便時にいきむと痛む
子供の症状
- 子どもには珍しいですが、便秘が続くと起こることがあります。
- 便に血が混じる場合は、痔ではなく別の病気の可能性もあるため、小児科で診てもらいましょう。
高齢者の症状
- 加齢で肛門周りの組織が弱くなると、痔が出やすくなります。
- 出血や痛みがなくても、便に血が混じる場合は大腸の検査が必要なこともあります。
原因
主な原因
- 便秘や下痢で強くいきむ
- 長時間座りっぱなしで肛門に圧力がかかる
- 妊娠・出産で骨盤内の血管が圧迫される
- 重い物を持ち上げることによる腹圧の上昇
リスク要因
- 慢性の便秘
- 家族に痔の人がいる
- 食物繊維の少ない食生活
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 肛門から大量の出血がある
- 強い痛みがある
- 便に血が混じる、または黒い便が出る
定期受診を予約すべき場合:
- 痔の症状が1週間以上続く
- 日々の生活に支障をきたす
- 市販薬を使っても改善しない
診断
診察では、肛門の外側と内側を確認します。必要に応じて肛門鏡や大腸内視鏡を使って、痔以外の病気(大腸がんなど)を調べることもあります。
行われる可能性のある検査
- 視診・触診
- 肛門鏡(肛門の内側を見る検査)
- 大腸内視鏡(必要な場合)
診察で予想されること
診察は痛みを伴うことはほとんどなく、短時間で終わります。リラックスして受診してください。問診では、いつから症状があるか、排便の状態などを聞かれます。
治療
痔の治療は、まず生活習慣の改善と市販の外用薬で症状をやわらげることが基本です。それでも改善しない場合は、医療機関で坐薬や処置、手術などの治療を検討します。
自宅でのセルフケア
- 水分を十分に取る
- 食物繊維を多く含む食品を食べる
- お風呂で温めて血行をよくする
- トイレで強くいきまない
- 長時間座り続けない
医療治療
医療機関では、炎症や痛みを抑える外用の軟膏や坐薬(座薬)、内服薬(漢方薬を含む)が使われます。症状が強い場合は、ゴム輪で痔の根本を縛って取る方法(結紮術)や、血管を固める注射(硬化療法)などがあります。
手術が検討される場合
症状が重い場合や、ほかの治療で効果が不十分な場合に、手術が検討されます。痔核を切除する方法などがあり、医師とよく相談して決めましょう。
この病気と共に生きる
痔と上手に付き合うには、排便の習慣を整え、肛門を清潔に保つことが大切です。毎日同じ時間にトイレに行くなど、規則正しい生活を心がけましょう。
生活習慣のアドバイス
- 便意を我慢しない
- トイレの時間を5分以内に短くする
- 適度な運動を続ける
- お酒や刺激物を控えめにする
食事と運動
便をやわらかくするために、野菜・果物・海藻などの食物繊維と、水分を十分に取りましょう。ウォーキングなどの軽い運動は便秘予防に役立ちます。
精神的健康と心の健康
痔は「人に話しにくい」「恥ずかしい」と感じることがあるかもしれません。しかし、とてもありふれた病気で、誰にでも起こりえます。一人で悩まず、医療機関で相談してください。
予防
はい、生活習慣の改善である程度予防できます。便秘を防ぎ、排便時にいきみすぎないことが最も大切です。
検診プログラム
痔の症状と大腸がんの初期症状は似ていることがあります。日本の大腸がん検診(便潜血検査)を定期的に受けることで、痔とは別の病気を早く見つけることができます。
合併症
治療しない場合
- 痛みや出血が悪化する
- 痔の血管に血栓ができて急に痛む
- 肛門の周りに感染症を起こす
- 痔が外に飛び出して戻らなくなる(脱出)
長期的な見通し
多くの場合、適切な治療と生活習慣の改善で症状は良くなります。放置すると苦痛が続きますが、早めに相談すれば安心して日常生活を送ることができます。
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重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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