診療の予約のしかた — かかりつけ医にかかる前に
概要
診療の予約とは、病院やクリニックで医師に診てもらう日時を、あらかじめ決めておくことです。日本では、電話で予約する、クリニックのホームページやアプリから予約する、受付窓口で次回の予約を取る、といった方法がよく使われます。大きな病院にかかるときは「紹介状(しょうかじょう)」という、かかりつけ医が書いてくれる手紙が必要なことがあります。予約はむずかしい手続きではありません。落ち着いて、必要な情報を用意しておけば大丈夫です。
重要な事実
- 予約は「電話」「ホームページやアプリ」「受付窓口」のどれかで取れることが多いです。クリニックによって対応が違うので、まずは電話番号かホームページを確認しましょう。
- 発熱やせきなど感染の心配があるときは、予約の電話や受付でそのことを伝えましょう。待つ場所や入り口を分けてもらえることがあります。
- 大きな病院は、紹介状なしで初めてかかると、通常とは別の費用がかかる場合があります。まずは近くのクリニック(かかりつけ医)に相談するのが一般的です。
はい。体調が悪くなったときや健康診断の結果が気になったとき、誰もが一度は予約を取ります。日本では、かかりつけ医を持つことが厚生労働省からもすすめられています。
年齢を問わず、すべての人に関わることです。特にはじめて受診するとき、お子さんの受診、複数の病気で通院している方、日本語でのやりとりに不安がある方は、少し準備をしておくと安心です。
症状
- 胸を強く締めつけられるような痛みがある、冷や汗が出る
- 息が苦しくて話せない、唇や顔色が青白い
- 意識がもうろうとしている、呼びかけに反応が弱い
- 顔の片側がまひする、ろれつが回らない、片方の手足が動かない(脳卒中のサイン)
- 大量の出血が止まらない、けいれんが続く
- これらの場合は予約を待たず、すぐに119番へ電話して救急車を呼んでください。
- ⚠高い熱が続き、水分もとれない
- ⚠急な強い腹痛、吐き気が止まらない
- ⚠転んで頭を打った、けがをして腫れや痛みが強い
- ⚠赤ちゃんの機嫌がずっと悪い、母乳やミルクを飲まない、尿が出ない
- ⚠これらは当日中の受診が必要なことがあります。医療機関に電話し、状況を伝えて指示をあおいでください。夜間や休日は、地域の救急相談窓口も利用できます。
一般的な症状
- 熱が数日続く、せきやのどの痛みが良くならない
- おなかや頭、腰など体のどこかに痛みがある
- よく眠れない、だるさが続く、食欲がない
- 健康診断や人間ドックで「要再検査」と書かれていた
- いつもの薬が少なくなってきた、処方してもらう必要がある
- 予防接種や健康診断を受けたい
- 肌のぶつぶつや湿疹が気になる
- 気分の落ち込みや不安が続き、誰かに相談したい
子供の症状
- 熱がある、機嫌が悪い、ミルクや食事をとらない
- せき・鼻水が続く、夜に苦しそうに息をする
- 発疹が出た、目やにが多い
- 予防接種の予定が来た(多くの場合、通常の診察とは別の予約枠です)
- お子さんは自分で予約ができないため、保護者が代わりに電話やアプリで予約します。受診時は母子健康手帳と保険証を持って行きましょう。
高齢者の症状
- いくつもの病気で複数の医療機関にかかっており、予約の管理が大変
- 耳が聞こえにくい、電話でのやりとりが難しい
- 足腰が不自由で、通院の手段を決めておく必要がある
- お薬手帳や診察券が増えて、どれが最新か分からなくなる
- 付き添いの家族と一緒に予約を取ると、伝え間違いが减ります。
原因
主な原因
- どの診療科にかかればよいか分からず、迷ってしまう
- 紹介状が必要かどうか分からない
- 電話がつながらない、受付時間が短い
- ホームページやアプリの操作が分かりにくい
- 仕事や家庭の都合で、受診できる時間が限られている
- 初めての土地で、どの医療機関がよいか分からない
リスク要因
- はじめて受診する医療機関で、勝手が分からない
- 複数の病気で、いくつもの医療機関にかかっている
- 障害者手帳や医療費助成などの制度を使っている
- 日本語での電話や説明に不安がある(通訳の手配が必要な場合もあります)
- 遠方に住んでいて、通院に時間がかかる
- 家族の介護と自分の通院を両立させている
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 強い痛みや息苦しさがあり、がまんできない
- 高い熱が続き、水も飲めない
- けがをして、腫れや出血がひどい
- いつもと違う強い症状が急に出た(ためらわず医療機関に電話し、必要なら119番へ)
定期受診を予約すべき場合:
- 症状が数日続いている、少しずつ悪くなっている
- 健康診断で再検査の指示があった
- いつもの薬が残り少なくなってきた
- 予防接種や健康診断の予定を立てたい
- 生活習慣を見直したい、体重や血圧のことを相談したい
診断
ここでは「診断」を、予約から受診までの流れとして説明します。①受診したい医療機関を決める(かかりつけ医、または症状に合いそうな診療科)→②電話かホームページ・アプリで予約を取る→③保険証・診察券・お薬手帳などを持って受付へ→④問診票(もんしんひょう=症状や今までの病気を書く用紙)を記入→⑤医師の診察、という順番が一般的です。
行われる可能性のある検査
- 健康保険証またはマイナンバーカード(医療証があればそれも)
- お薬手帳、服用中のお薬の説明書
- 紹介状(他の医療機関から渡されている場合)
- 診察券(その医療機関に通ったことがある場合)
- 母子健康手帳(お子さんの場合)
- 症状のメモ(いつから、どんなふうに、どのくらい続いているか)
- 診察費の支払い(現金やキャッシュレス決済)
診察で予想されること
受付で名前と予約の旨を伝え、問診票を書きます。待ち時間は混み具合で変わります。診察では、症状を自分の言葉で伝えてください。分からないことは「もう一度説明してください」と聞いてかまいません。診察の最后に、次回の予約や検査の予約を案内されることが多いです。
治療
予約は、あなたが安心して診察を受けるための入り口です。上手に使うコツは、①早めに予約を取る、②予約の変更やキャンセルは分かった時点ですぐ連絡する、③聞きたいことをメモしておく、の3つです。
自宅でのセルフケア
- 受診前に、症状を「いつから・どんなふうに・どのくらい」の3点でメモしておく
- 聞きたいことを箇条書きにしておく(忘れやすいので紙に書くのがおすすめ)
- お薬手帳と保険証を、前の日にカバンに入れておく
- 予約時間の少し前に到着するよう、家を出る時間を決めておく
- 予約を変更・キャンセルするときは、できるだけ早く電話する(他の人の枠を空けることにもつながります)
- 受診のあとは、医師の説明をメモし、必要なら家族にも共有する
医療治療
医療機関側では、予約の枠を確保して待ち時間を減らす、Webやアプリで24時間予約を受け付ける、電話での相談に看護師が対応する、といった工夫が進んでいます。検査や治療の内容は症状によって変わります。具体的な薬や治療方針については、必ず担当の医師・薬剤師に確認してください。
この病気と共に生きる
かかりつけ医を一つ決めておくと、体調の変化を継続して見てもらえます。診察券やお薬手帳は一か所にまとめ、家族も場所を知っておくと安心です。予約の日は、スマートフォンのカレンダーや手帳に書き込み、前日に確認する習慣をつけましょう。
生活習慣のアドバイス
- 診察券・保険証・お薬手帳を、いつも同じ場所に保管する
- 予約日はカレンダーやスマートフォンに登録し、通知をオンにする
- 家族や支援者に、通院の予定を共有しておく
- かかりつけの医療機関の電話番号と受付時間を、目に見える場所に貼っておく
- 体調の変化を毎日少しだけ記録しておくと、診察で伝えやすくなります
食事と運動
予約そのものに食事や運動は関係ありませんが、通院を続けやすくするために、生活リズムを整えることは役立ちます。食事は決まった時間にとり、無理のない範囲で歩くなどの軽い運動を続けると、体調の変化に気づきやすくなります。運動の量は、持病がある場合は医師に相談して決めましょう。
精神的健康と心の健康
「予約の取り方が分からない」「電話が苦手」「結果を聞くのがこわい」と感じるのは、とても自然なことです。不安があるときは、無理に一人で抱えず、家族や友人に代わりに電話してもらう、Web予約を使う、受付で「電話が苦手なので」と伝えるなど、自分に合った方法を選んでよいのです。気持ちの落ち込みや不安が続くときは、医療機関に相談してください。つらい気持ちが強いときは、地域の相談窓口や、いのちの電話などの相談サービスを利用することもできます。
予防
予約にまつわる困りごとは、少しの準備で減らせます。かかりつけ医を決めておく、保険証とお薬手帳をまとめておく、予約の取り方をメモしておく、この3つだけでも大きな違いがあります。
検診プログラム
健康診断やがん検診も、多くは事前予約が必要です。自治体から届く案内を確認し、余裕をもって予約しましょう。健診の結果で再検査をすすめられた場合は、指定された期間内に受診することが大切です。
合併症
治療しない場合
- 受診を先延ばしにすると、症状が進んで治療に時間がかかることがあります
- いつもの薬が切れてしまうと、体調が不安定になることがあります
- 健診の再検査を受けないままにすると、変化に気づく機会を逃してしまいます
長期的な見通し
予約の取り方は、一度覚えればそれほど難しくありません。分からないことがあれば、医療機関の受付や電話で気軽にたずねてください。「初めてで分からない」と伝えることは、失礼でも何でもありません。あなたが安心して受診できるよう、助けてくれる人が必ずいます。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康に関する案内は国や地域によって異なります。このページは一般的な教育情報であり、お住まいの地域の指針、薬、診療と一致しない場合があります。心配な点はご自身の医師または医療提供者に相談し、地域の案内がある場合はそれに従ってください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
このトピックを名指しする指針はありません
このページには、このトピックそのものを名指しする健康ガイドラインや臨床の章は引用されていません。このページは一般的な教育と情報のみを目的としています。診断、治療計画、個人への医学的助言ではありません。ご自身の医師に確認し、その指示に従ってください。症状が重い、突然である、または心配な場合は速やかに受診し、緊急時は地域の緊急番号に電話してください。Ruqelo LLC は、この情報に基づく判断から生じる医学上または法律上の結果について責任を負いません。
最終更新: 2026年10月24日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。
Guidance may differ by country or region. Confirm local recommendations with a qualified healthcare provider.