重症化しやすい方へ:安心して備えるために
概要
「重症化しやすい立場にある」とは、かぜや感染症などにかかったときに、症状が重くなったり、入院が必要になったりする可能性が高い状態を指します。病名ではなく、年齢や持病、治療の内容などから考える「備えが必要な目安」です。
重要な事実
- 重症化しやすいかどうかは、年齢・持病・体を守る力の状態などで変わります。
- リスクが高いこと=必ず重症になることではありません。早めの相談と備えで安心につながります。
- かかりつけ医と「具合が悪いときの動き方」を前もって話しておくと役立ちます。
よくあることです。多くの人が何らかのリスク要因を持ちながら生活しています。
高齢の方、心臓・肺・腎臓・肝臓などの持病がある方、糖尿病のある方、体を守る力が弱くなる病気や治療中の方、妊娠中の方などが含まれます。当てはまるかどうかは、かかりつけ医に相談してください。
症状
- 息が苦しくて話せない、安静にしていても息苦しい
- 唇や顔色が青白い、意識がもうろうとしている、呼びかけに反応が弱い
- けいれん、激しい胸の痛み、突然の片側の麻痺や言葉が出にくい
- 水分がまったく取れない、ぐったりしている
- ⚠発熱が続く、せきや息苦しさが悪化する
- ⚠食事や水分が取りにくい、尿が極端に少ない
- ⚠立ちくらみ、ふらつき、転倒
- ⚠一度良くなったのに再び悪化する
一般的な症状
- このテーマ自体に決まった症状はありません。
- 感染症などにかかったときは、発熱、せき、のどの痛み、だるさ、息苦しさなどが現れることがあります。
- いつもの症状と違う、回復が遅い、だんだん悪くなる感覚は大切なサインです。
子供の症状
- 元気がない、ぼんやりする
- 母乳や食事をいつもより飲み食べない
- 息が速い、苦しそう、顔色が悪い
- おしっこが少ない、口の中が乾く(脱水のサイン)
高齢者の症状
- 急な混乱やぼんやり(いつもと違う)
- 食欲低下、飲み込みにくさ、脱水
- 転倒、立てない、歩きにくい
- 熱がはっきり出ないのに具合が悪い
原因
主な原因
- 年齢に伴い、体の予備力(余力)が低下すること
- 心臓・肺・腎臓・肝臓などの持病があること
- 糖尿病など、体の調子を保つ力に影響する病気があること
- 体を守る力を弱める病気や治療を受けていること
- 妊娠中であること
リスク要因
- 65歳以上(特に75歳以上)
- 免疫の働きを弱める治療を受けている
- 医療機関や高齢者施設などでの勤務・生活
- 予防接種を十分に受けていない
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 息苦しさ、胸の痛み、意識の変化がある
- 高熱が続く、水分が取れない、尿がほとんど出ない
- 持病の症状が急に悪化した
- 子どもや高齢者がいつもと明らかに違う
定期受診を予約すべき場合:
- 重症化しやすいかどうかを確認したい
- 予防接種や健診について相談したい
- 旅行や人の多い場所へ行く前の備えを相談したい
- 持病の管理と具合が悪いときの連絡先を決めておきたい
診断
「重症化しやすい」かどうかは、ひとつの検査で決まるものではありません。医師が年齢、持病、飲んでいる薬、生活環境、予防接種の状況などを聞き、体の状態を診て総合的に考えます。
行われる可能性のある検査
- 血圧、脈、呼吸、体温などの基本の診察
- 必要に応じて血液検査、尿検査、画像検査(レントゲンなど)
- 持病の状態を確認する検査
- 予防接種の記録や、これまでの病歴の確認
診察で予想されること
診察では「どんなときに重症化しやすいか」「具合が悪いときはどこに連絡するか」「どの症状が出たら早めに受診するか」を一緒に決めます。メモを持参すると話しやすいです。
治療
治療の中心は、持病を安定させること、感染症などを早めに見つけて対応すること、重症化を防ぐ備えをすることです。特別な治療がいつも必要なわけではありません。
自宅でのセルフケア
- 手洗い、換気、十分な睡眠、バランスのよい食事
- 体調が悪いときは無理せず休み、水分をこまめに取る
- 持病の薬の一覧、かかりつけ医の連絡先、保険証をまとめておく
- 人の多い場所では、必要に応じてマスクや距離の確保を考える
- 症状の経過をメモし、受診時に伝える
医療治療
かかりつけ医が、持病の管理、予防接種の相談、体調が悪くなったときの受診の目安を一緒に考えます。症状が出たときは、早めに相談することが大切です。治療の内容は病気や状態によって変わるため、具体的な薬や量は医師・薬剤師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
このテーマでは、通常は手術の必要はありません。持病によって手術が関係する場合は、主治医が個別に説明します。
この病気と共に生きる
自分に合った「備え」を決めておくと、不安が減ります。体調の変化に気づけるように、いつもの状態を知っておくことも役立ちます。
生活習慣のアドバイス
- 禁煙を考え、受動喫煙を避ける
- 適度な運動と十分な睡眠を心がける
- ストレスをため込みすぎない
- 人とのつながりを保ち、困ったときに頼れる人を決めておく
- 健診や予防接種の予定をカレンダーに入れる
食事と運動
特別な食事があるわけではありません。塩分や糖分の取りすぎに気をつけ、野菜やたんぱく質をバランスよく取ります。運動は、医師に止められていなければ、散歩など無理のない範囲で続けましょう。持病がある方は、主治医に相談してから始めてください。
精神的健康と心の健康
リスクが高いと言われると、不安や心配を感じるのは自然なことです。眠れない、気分が沈む、考えがぐるぐるするときは、一人で抱えずにかかりつけ医や信頼できる人に話してください。自分を傷つけたい気持ちがある、どうにもならないと感じる場合は、地域の救急相談窓口や医療機関にすぐ連絡し、緊急時は119を呼んでください。
予防
重症化しやすい体質そのものを完全に変えることはできませんが、感染症や合併症を防ぎ、早めに対応することで、重症化のリスクを下げることはできます。
ワクチン
年齢や持病に合わせて、勧められる予防接種があります。どのワクチンが自分に合うかは、かかりつけ医や薬剤師、自治体の案内で確認してください。厚生労働省も予防接種の情報を出しています。
検診プログラム
健診や持病の定期受診を続けることが大切です。自治体の健診案内や、かかりつけ医が勧める検査を受けてください。
合併症
治療しない場合
- 感染症が重くなり、入院が必要になることがある
- 持病が悪化する
- 脱水や栄養不足が進む
- 回復に時間がかかり、生活の動きが一時的に不自由になることがある
長期的な見通し
リスクが高いことは、必ず重くなるという意味ではありません。早めの相談、日ごろの備え、周りの支えで、多くの人は安定して生活できます。心配なときは、一人で決めずにかかりつけ医に相談してください。
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最終更新: 2026年10月24日
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