Measles complications awareness
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
はしか(麻疹)は、ウイルスによって引き起こされる感染力の強い病気です。主に発熱や発疹、咳などの症状が出ます。合併症が起こることがあり、特に小さなお子さんや免疫力の弱い方では重い症状につながることがあります。
重要な事実
- はしかは空気感染するため、周りの人にうつしやすい
- 予防にはワクチン接種が最も効果的
- 合併症には肺炎や脳炎などがある
日本ではワクチン接種の普及により患者数は減っていますが、世界では今でも多くの人がかかる病気です。
ワクチンを接種していない人、特に子ども(1歳から5歳)や大人、そして免疫力の弱い人がかかりやすいです。
症状
- 意識がもうろうとする
- けいれんが止まらない
- 呼吸が苦しい
- 顔色が悪くぐったりしている
- ⚠高熱が3日以上続く
- ⚠水分が全く取れない
- ⚠発疹が広がって痛みが強い
- ⚠耳の痛みや聞こえにくさがある
一般的な症状
- 発熱(38℃以上)
- 目が赤くなる(結膜炎)
- 口の中に白い斑点(コプリック斑)
- 全身に赤い発疹
子供の症状
- 高熱が続く
- 元気がない
- 水分が取れない
- けいれん(熱性けいれん)
高齢者の症状
- 症状が重くなりやすい
- 肺炎などの合併症のリスクが高い
原因
主な原因
- 麻疹ウイルス(モルビリウイルス)に感染することで起こる
- 空気感染や飛まつ感染で広がる
リスク要因
- ワクチンを接種していない
- 流行地域への渡航
- 免疫力が低下している(化学療法後や臓器移植後など)
- 栄養状態が悪い(特にビタミンA不足)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急の症状がある場合
- 高熱が続いて水分が取れない場合
- 痙攣(けいれん)があった場合
定期受診を予約すべき場合:
- 38℃以上の発熱や発疹が出た場合(速やかに医療機関を受診)
- はしかにかかった人と接触した場合(予防内服の可能性もあるので相談)
診断
医師が症状を確認し、のどや血液の検査でウイルスや抗体を調べて診断します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(抗体やウイルス遺伝子の確認)
- のどのぬぐい液の検査(ウイルス分離やPCR検査)
診察で予想されること
診断後は、感染を広げないために自宅で安静にするよう指示されます。必要に応じて保健所に報告されます。
治療
はしかに対する特効薬はありません。症状を和らげる治療(対症療法)が中心です。合併症がないか注意しながら経過を見ます。
自宅でのセルフケア
- 十分な安静
- 水分をこまめに取る(経口補水液やスポーツドリンク)
- 解熱剤は医師の指示に従う(子どもはアスピリン不可)
- 栄養のあるものを食べる(ただし食欲がなければ無理しない)
医療治療
重症化を防ぐために、ビタミンAの投与が推奨されることがあります(特に栄養状態の悪い子ども)。肺炎や脳炎などの合併症があれば、それに応じた治療(酸素吸入や抗生物質など)を医療機関で行います。
この病気と共に生きる
はしかの症状が出ている間は、学校や仕事を休み、他の人との接触を避けて安静に過ごします。感染力が強いため、発疹が出てから約4〜5日間は外出を控えます。
生活習慣のアドバイス
- こまめな手洗い、うがい
- 部屋の換気
- マスクの着用(咳やくしゃみがある場合)
食事と運動
食事は消化の良いものを少量ずつ。動けるようになっても無理せず、体力が戻るまでは安静を心がけましょう。
精神的健康と心の健康
長期間の自宅安静や感染への不安で気分が落ち込むことがあります。家族や周囲のサポートが大切です。
予防
はい、はしかはワクチンで予防できる病気です。予防接種を2回受けることで、95%以上の人が免疫を得られます。
ワクチン
日本では、麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)が定期接種として提供されています。1歳児と小学校入学前の1年間に接種します。接種歴が不明な大人も、抗体検査や追加接種を検討するとよいでしょう。
合併症
治療しない場合
- 肺炎(はしかで最も多い死因)
- 中耳炎(耳の感染症)
- 脳炎(意識障害やけいれんを起こす)
- 下痢や脱水
- 亜急性硬化性全脳炎(SSPE:数年後に発症するまれな脳の病気)
- 妊娠中の感染は流産や早産のリスク
長期的な見通し
合併症がなければ、ほとんどの人は1〜2週間で回復します。しかし、肺炎や脳炎などの重い合併症が起こることもあり、特に小さな子どもや大人では注意が必要です。ワクチン接種を受ければ、はしかそのものと合併症を予防できます。早めに受診して適切なケアを受ければ、回復の見込みは高いです。
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最終更新: 2026年7月9日
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