高齢者のすい臓の健康
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
すい臓(膵臓)は、食べ物を消化するための消化液と、血糖値を調整するホルモン(インスリンなど)を作る大切な臓器です。年齢を重ねると、すい臓の機能が少しずつ低下し、消化のトラブルや血糖値の変動が出やすくなります。ここでは、高齢者のすい臓の健康について、わかりやすく説明します。
重要な事実
- すい臓は消化と血糖コントロールの両方を担う臓器です。
- 加齢によりすい臓の容積や機能が低下することがあります。
- 初期のすい臓の病気は自覚症状が少ないことがあります。
加齢に伴うすい臓の変化はよくみられます。特に65歳以上の方では、すい臓の病気(膵炎や膵臓がんなど)のリスクが高まるため、注意が必要です。
主に65歳以上の高齢者に多くみられます。ただし、若い方でも胆石やお酒の影響で膵炎になることはあります。
症状
- 急激な強い腹痛がある場合は、ためらわずに119番へ電話してください。
- 我慢できないくらいの背中の痛みがある
- 吐き続けて水分がとれない
- 意識がもうろうとする
- ⚠数日続く腹痛や吐き気
- ⚠皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
- ⚠理由のない体重減少
- ⚠糖尿病の方が急に血糖値のコントロールが悪くなる
一般的な症状
- みぞおちから背中にかけての痛み
- 吐き気や嘔吐(おうと)
- 食欲の低下や体重減少
- 便が白っぽい、または脂っこい(脂肪便)
原因
主な原因
- 加齢によるすい臓の機能低下
- 胆石症(胆のうや胆管に石ができる)
- アルコールの多飲
- 高脂血症(中性脂肪やコレステロールが多い)
- 特定の薬の影響
- ウイルス感染など
リスク要因
- 65歳以上
- 膵臓がんや膵炎の家族歴
- お酒をたくさん飲む習慣
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然の強い腹痛がある場合
- 黄疸(皮膚や白目が黄色い)がある場合
- 悪化する背中の痛みがある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 食後に毎回おなかが張る
- 便の色が変わった
- 体重が減っている
- 血糖値のコントロールが悪くなった
診断
お医者さんはあなたの症状や体の状態を診て、血液検査や画像検査を行います。すい臓の病気の多くは早く見つけることが大切です。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(膵臓から出る酵素の値など)
- 腹部超音波(エコー)検査
- CT検査
- MRI検査
- 便の検査
診察で予想されること
検査の準備として、食事の制限が必要なこともあります。検査の説明は医師からあります。不安なことは遠慮なく質問しましょう。
治療
治療は原因と病気の種類によって異なります。慢性すい炎やすい臓がんの疑いなど、専門的な治療が必要な場合は、消化器内科や外科の専門医と相談しながら進めます。
自宅でのセルフケア
- 禁酒する、またはお酒を控える
- 油っぽい食事を避ける
- よく噛んでゆっくり食べる
- 体を温めて休む
- かかりつけ医の指示に従う
医療治療
薬物療法では、消化酵素を補い、痛みや吐き気などの症状をやわらげる治療が行われます。血糖値が高い場合は、糖尿病の治療として食事療法・運動療法・お薬による血糖管理を行います。お薬の種類や量は、必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
胆石が原因の場合やがんが疑われる場合には、手術が必要になることもあります。手術ができるかどうかは、年齢や体の状態を総合的に判断して決まります。
この病気と共に生きる
すい臓の働きが低下すると、食事のたびに注意が必要になることがあります。消化のよい食事をとり、アルコールを避けることで、症状を軽くできることがあります。また、定期的に医療機関でフォローアップを受けることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 体重を適正に保つ
- 禁煙する
- ストレスをためない
- 適度に体を動かす
- 睡眠をしっかりとる
食事と運動
食事は、野菜やたんぱく質を中心に、脂質を控えたバランスの良い食事を心がけましょう。一度にたくさん食べず、少量を何回かに分けると消化に負担がかかりません。運動は、痛みのない範囲で、散歩などの軽い有酸素運動から始めるとよいでしょう。
精神的健康と心の健康
慢性的な痛みや血糖管理の不安は、気分の落ち込みにつながることがあります。一人で抱え込まず、家族や医療者に相談しましょう。気分の変調が続くときは、心療内科や精神科の受診も選択肢の一つです。つらい気持ちが続く場合は、地域の精神保健福祉センターや相談窓口を利用することも検討してください。
予防
すべてのすい臓の病気を予防することはできませんが、禁酒・禁煙・バランスの良い食事・適度な運動でリスクを下げることが期待できます。また、初期の異常を見逃さないためにも、年に一度の健康診断を受けることが大切です。
合併症
治療しない場合
- 慢性すい炎が進行して消化・吸収障害が起こる
- 糖尿病の悪化
- 膵臓がんのリスクが高まる
- 激しい痛みの発作が繰り返す
長期的な見通し
すい臓の病気は早期に発見して適切な治療を始めることで、症状をコントロールし、生活の質を維持することが可能です。高齢の方でも、医療チームのサポートを受ければ、安心して日常生活を送ることができます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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