Ringworm of the body
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
体部白癬(たいぶはくせん)は、皮膚にできる真菌(カビ)の感染症です。「白癬」は一般的に「たむし」とも呼ばれます。名前は「リングワーム(環状の虫)」ですが、実際には虫ではありません。真菌が皮膚の表面に住みつき、かゆみのある輪っか状の発疹を引き起こします。
重要な事実
- 真菌(カビ)が原因で、虫ではありません。
- 人や動物、物を介してうつることがあります。
- 治療には抗真菌薬(こうしんきんやく)を使います。
体部白癬は、世界中でとてもよく見られる皮膚の感染症です。日本のように湿度が高い地域では特に多く見られます。
誰でもかかる可能性がありますが、子どもやスポーツをする人、ペットを飼っている人、免疫力が低下している人(高齢者や病気療養中の方など)に多く見られます。
症状
- 発疹から膿(うみ)が出たり、熱を持って痛みが強い場合
- 急に赤みが広がり、発熱(38度以上)がある場合
- 全身の具合が悪い(寒気、吐き気など)を伴う場合
- ⚠市販の薬を1~2週間使っても症状が良くならない
- ⚠発疹が急速に広がっている
- ⚠痛みや腫れがひどくなってきた
一般的な症状
- 赤い輪っか(リング)のような形の斑点ができる
- かゆみがある
- 皮膚がかさついたり、うろこ状になったりする
- 輪の外側が盛り上がり、中心はきれいになることが多い
子供の症状
- 頭や顔にできやすい(ただし、これは別の種類の白癬の場合もある)
- かゆみが強く、引っかいてしまうことがある
高齢者の症状
- 症状が典型的な輪っか形でないこともある
- かゆみが弱い場合や、広範囲に広がりやすい
- 皮膚が薄くなっているため、二次的な細菌感染を起こしやすい
原因
主な原因
- 皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)という真菌(カビ)が皮膚の表面で増えることで起こります。
- 感染した人や動物(特に猫や犬)との直接接触
- 感染した人が使ったタオル、衣類、布団、くしなどを共有する
リスク要因
- 高温多湿な環境(汗をかきやすい、プールやジムを使う)
- 免疫力が低下している(ステロイド薬の使用、病気、加齢など)
- ペットを飼っている(特に子犬や子猫)
- 皮膚に小さな傷や湿疹がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 発疹が広がって痛みや腫れを伴う
- 発熱やリンパ節の腫れがある
- 症状が急に悪くなった
定期受診を予約すべき場合:
- 市販の抗真菌薬を1週間程度使っても改善しない
- 発疹が広範囲に広がっている(腕や脚全体など)
- 何度も繰り返す
- 小さな子どもや高齢者がかかった場合
- 免疫力が弱っている(糖尿病、がん治療中など)
診断
医師は、発疹の見た目で診断することがほとんどです。必要に応じて顕微鏡検査や培養検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 皮膚の一部をそっとこすり取って、顕微鏡で真菌の有無を調べる(KOH検査)
- まれに、真菌を培養して種類を特定する
診察で予想されること
診察は数分で終わり、痛みはありません。KOH検査では皮膚をそっとかき取るだけです。結果はその場で分かる場合もあれば、数日かかることもあります。
治療
治療には、真菌の増殖を抑える抗真菌薬(こうしんきんやく)を使います。多くの場合は塗り薬で十分ですが、広範囲や重症の場合は飲み薬が処方されることもあります。
自宅でのセルフケア
- 患部を清潔に保ち、よく乾燥させる
- タオルや衣類は毎日清潔なものに交換する
- かゆみがあってもなるべく掻かないようにする
- 他の人とタオルやくし、衣類を共有しない
- ペットに症状がないか確認し、必要なら獣医に連れて行く
医療治療
医師は、抗真菌作用のある塗り薬や、重症の場合は飲み薬を処方することがあります。治療期間は通常2~4週間ですが、症状が消えても指示された期間は続けて薬を使うことが大切です。自己判断で途中でやめると再発することがあります。
手術が検討される場合
手術は必要ありません。
この病気と共に生きる
治療中は、感染を広げないように注意しながら日常生活を送れます。入浴後は患部をしっかり乾かし、タオルは別にしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 通気性の良い綿の衣類を着る
- 汗をかいたらすぐに拭いて、清潔な衣類に着替える
- プールやジムのあとは必ずシャワーを浴びる
食事と運動
特に制限はありません。バランスの良い食事と適度な運動で免疫力を保つことが予防につながります。
精神的健康と心の健康
見た目の症状やかゆみでストレスを感じることがありますが、適切な治療で改善します。周囲に誤解されることもありますが、うつる病気ではあっても適切に治療すれば問題ありません。
予防
はい、完全に防ぐことは難しくても、リスクを減らすことはできます。
ワクチン
ワクチンはありません。
検診プログラム
定期的な検査は推奨されていません。症状があれば受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 発疹が全身に広がる
- 細菌による二次感染(膿、痛み、腫れ)
- 慢性化して繰り返す
長期的な見通し
適切な治療を受ければ、体部白癬はほぼ100%治ります。治療を最後まで続ければ再発もまれです。跡を残さずにきれいに治ることがほとんどですので、安心してください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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最終更新: 2026年7月9日
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