日焼け(サンバーン)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
日焼けとは、強い太陽の光(紫外線)を浴びすぎて、皮膚が炎症を起こした状態です。皮膚が赤くなったり、熱を持ったり、痛みや水ぶくれができることがあります。いわば「皮膚のやけど」の一種です。
重要な事実
- 日焼けは紫外線による皮膚の炎症(やけど)です。
- 皮膚が赤くなったり、ヒリヒリしたり、水ぶくれができることがあります。
- 日焼けは皮膚を傷つけ、長年の間にしわやしみ、皮膚がんのリスクを高めることがあります。
- 軽い日焼けは数日でよくなりますが、重症の場合は医療機関での治療が必要です。
とてもよくある病気です。特に夏場や日差しの強い場所で、多くの人が経験します。
年齢や性別を問わず、誰でも日焼けする可能性があります。特に肌の色が白い人や、日光を浴びる時間が長い人、屋外で仕事やスポーツをする人に多く見られます。
症状
- 意識がもうろうとする、呼びかけに反応しない
- けいれんがある
- 意識を失った(気絶した)
- 高熱(39度以上)があり、ぐったりしている
- 尿が出ない、水分をまったく取れない
- ⚠広い範囲に水ぶくれができている
- ⚠水ぶくれが化膿して、黄色い汁が出ている
- ⚠痛みがひどく、日常生活に支障がある
- ⚠発熱や悪寒(寒気)がある
- ⚠日焼けの範囲が非常に広い(体の半分以上)
一般的な症状
- 皮膚が赤くなる(軽い日焼けでは数時間後に現れる)
- 皮膚が熱を持ち、ヒリヒリする
- 触れると痛む
- 水ぶくれができる(重症の場合)
- 数日後に皮膚がむける
- かゆみを感じることもある
子供の症状
- 子どもは皮膚が薄く、同じ紫外線でも大人より早く日焼けしやすいです。
- おむつかぶれのような赤みではなく、広い範囲が赤くなることが多いです。
- 泣いたり、触られるのを嫌がったり、ぐったりしていることがあります。
- 水ぶくれや発熱を伴うこともあり、注意が必要です。
高齢者の症状
- 高齢者は皮膚が薄くなっているため、日焼けで傷みやすく、治りにくい傾向があります。
- 感染症や脱水のリスクが高まることがあります。
- 熱中症を併発しやすいので、めまいや意識の変化に注意が必要です。
- 皮膚の赤みがわかりにくい場合もあり、違和感や痛みを強く感じることがあります。
原因
主な原因
- 太陽からの紫外線を長時間浴びること
- 日焼けサロンや紫外線ランプなどの人工紫外線を浴びること
- 強い日差しを反射する場所(砂浜、雪原、プールなど)での紫外線
- 曇りの日でも紫外線の約6~8割は地上に届くと言われています
リスク要因
- 肌の色が白い、そばかすが多い
- 日の強い時間帯(大体午前10時から午後2時)に外にいる
- 標高の高い場所や赤道に近い場所
- 薬の中には日光に対する感覚を強めるものがある(薬剤師や医師に相談しましょう)
- 小さな子どもや高齢者
- 日焼け止めを使わずに長時間外出する
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 広範囲に水ぶくれがある
- 痛みが我慢できないほど強い
- 発熱、寒気、めまい、頭痛などがある
- 水ぶくれが化膿している
- 日焼け後2~3日たっても症状が悪化する
定期受診を予約すべき場合:
- 日焼けの赤みや痛みがなかなか治らない
- かゆみが強く、皮膚がただれたようになる
- 何度も繰り返し日焼けしている
- 日焼けのあとにほくろやしみが気になる
診断
医師は、まず日焼けした皮膚を見て診断します。いつから、どれくらいの時間、どこで日光を浴びたか、どんな症状があるかを詳しく聞かれることもあります。
行われる可能性のある検査
- 特別な検査は、多くの場合必要ありません。
- 広範囲の日焼けや脱水が疑われる場合は、血液検査を行うことがあります。
- 水ぶくれから感染の兆候が見られる場合、傷の状態を確認して培養検査を行うことがあります。
診察で予想されること
診察では、焼けた範囲と程度を確認されます。必要に応じて、痛みを和らげる方法や、家庭でのケアの仕方を説明されます。処置が必要な場合は、その場で水ぶくれの手当てをすることもあります。
治療
日焼けの基本は、炎症を落ち着かせて皮膚を保護し、水分を補うことです。軽い場合は自宅でできますが、重症の場合は医療機関での治療が必要です。
自宅でのセルフケア
- 冷たい水でぬらしたタオルや氷のうで、赤くなった部分を冷やす(氷を直接皮膚に当てない)
- 冷たいお風呂やシャワーを短時間浴びる(熱すぎるお湯は避ける)
- 水分を十分に取る(体の水分が失われるため)
- 水ぶくれをつぶさない(感染のリスクがあるため)
- 刺激の少ない保湿クリームをやさしく塗る
- 治るまでは、きつい服や摩擦を避けて、ゆったりした服を着る
- 痛みが強いときは、市販の痛み止めの使い方を薬剤師に相談してもよい
医療治療
医療機関では、炎症を抑える軟膏や外用薬が処方されることがあります。広範囲または重症の場合は、内服薬や点滴、感染を防ぐための特別な包帯などが用いられることもあります。薬の種類や使い方は、必ず医師や薬剤師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
日焼けそのものに手術が必要になることはありません。ただし、日焼けを繰り返した結果、皮膚がんができる場合は、その治療で手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
日焼けをしたら、まず涼しい場所で休み、皮膚を冷やして痛みを和らげましょう。そのあとも、皮膚がはがれるまで紫外線に当たらないようにし、保湿を続けることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 日焼け中は外出を控え、室内で過ごす
- 外出する場合は、長袖や帽子、日傘で肌を覆う
- 日中は日焼け止めをこまめに塗り直す
- 皮膚がむけても、無理に引っぱらず自然に任せる
- 入浴は刺激が少ないぬるめのお湯にする
食事と運動
特に特別な食事制限はありませんが、水分を多めに取り、野菜や果物などビタミンを含む食事を意識すると、皮膚の回復を助けると考えられています。激しい運動は日焼けによる熱中症のリスクを高めるため、症状が治るまでは控えてください。
精神的健康と心の健康
日焼けによる見た目の変化や痛みで、気分が落ち込んだり、外出をためらったりすることもあるかもしれません。そのような感情はごく自然なものです。つらい気持ちが続く場合は、ひとりで抱え込まず、信頼できる人に話したり、心の健康専門家に相談したりしてください。
予防
日焼けは、正しい対策をすればほぼ100%防ぐことができます。日焼け止めをこまめに塗り直すこと、厚生労働省も推奨する「すき間のない肌の露出を避ける」こと(長袖、帽子、日傘など)を日常的に心がけましょう。特に、日中の強い日差しの時間帯を避けることが効果的です。
ワクチン
省略
検診プログラム
日焼けが原因の皮膚がんを早期に見つけるためには、日焼けを繰り返してきた人は定期的に皮膚のチェックを受けることも勧められます。皮膚のほくろやしみが変化した場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 細菌感染が起こり、水ぶくれが化膿する
- 熱中症を併発する
- 脱水症状が進行する
- しわやたるみ、しみなど皮膚の老化が早まる
- 長年にわたる日焼けが皮膚がんのリスクを高める
長期的な見通し
ほとんどの日焼けは、適切なケアと時間とともに自然に回復します。赤みや痛みは数日で落ち着き、数週間かけて皮膚が元に戻ります。ただし、日焼けを繰り返すと皮膚にダメージが蓄積するため、将来の健康を考えて、今から日光対策を続けることがとても大切です。適切に予防・治療すれば、重い合併症を防ぎ、健康な肌を保つことができます。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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