イボと家族の生活
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
イボは、ウイルス(ヒトパピローマウイルス)が皮膚の小さな傷から入り込み、皮膚の表面が厚く盛り上がる良性のできものです。人から人へうつることがありますが、多くは心配のいらないものです。
重要な事実
- イボはウイルスが原因でできる
- 自然に消えることもあります
- 触ったりつまんだりすると広がることがあります
とてもありふれた皮膚のトラブルで、子どもから大人まで誰でも経験しうるものです。
特に子どもや若い人に多く見られます。また、免疫力が低下している人や、爪をかむ癖がある人などは、イボができやすい傾向があります。
症状
- イボの周囲が急に赤黒く腫れて激しい痛みがある(感染の疑い)
- イボから出血が止まらない
- 高熱や悪寒を伴う
- ⚠イボが1〜2週間で明らかに大きくなった
- ⚠色や形が変わった
- ⚠痛みが強く歩行などに支障がある
- ⚠いくつも新しいイボができた
一般的な症状
- 皮膚に小さなかたい盛り上がりができる
- 表面はざらざらして、肌色や茶色などさまざま
- 多くの場合、痛みやかゆみはありませんが、押すと痛むこともある
- 特に手のひらや足の裏にできると、歩くときに痛みを感じることがある
子供の症状
- 手やひざ、顔などにできやすい
- 少数で、自然に消えることも多い
- 気づかないうちに細菌感染を起こすことはまれ
高齢者の症状
- 免疫力の低下に伴って数が増えやすい
- 高齢者は皮膚が薄いため、イボが取れた後に出血しやすい
- 見た目を気にして、日常生活に影響が出ることがある
原因
主な原因
- ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスによる感染
- ウイルスは皮膚の小さな傷や引っかき傷から入り込む
リスク要因
- 皮膚に切り傷やすり傷がある
- 爪をかむ、ささくれをむしる
- プールやジムの共用器具を素足で使う
- 免疫力が低下している
- タオルや靴下などを家族と共有する
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- イボが急に大きくなったり数が増えたりする
- 出血が続く、または感染の兆候がある場合はすぐに受診
定期受診を予約すべき場合:
- 1年ほど様子を見ても消えない
- 痛みがひどくなってきた
- 見た目が気になり、仕事や学校に支障がある
- 家族にうつさないために受診してもよい
診断
皮膚科では、目で見て診断します。多くの場合、特別な検査は必要ありません。
行われる可能性のある検査
- ダーモスコピー(皮膚を拡大する機械)で観察することがある
- まれに、皮膚の一部を取って調べる生検を行うことがある
診察で予想されること
診察は数分で終わります。医師に気になる症状やできた時期、家族の様子を伝えましょう。
治療
イボの治療は、ウイルスがつくった皮膚を取ることと、免疫力を高めることの両方を目指します。時間はかかりますが、効果が出るまで根気よく続けることが大切です。
自宅でのセルフケア
- イボを触ったり、つまんだり、かさぶたをはがしたりしない
- こまめに手を洗い、皮膚を清潔に保つ
- 爪を短く切り、かむ癖をやめる
- バスタオルや爪切りは家族と分ける
- 足のイボがある場合は、靴下を毎日替え、足を乾燥させておく
医療治療
病院では、液体窒素で凍らせる冷凍凝固療法、レーザーによる治療、皮膚を軟らかくする外用薬、免疫力に働きかける内服薬などがあります。治療法は、イボの場所や数、年齢などを考えて医師が提案します。市販のものを使う場合は、薬剤師または医師に相談してください。
手術が検討される場合
普通のイボでは手術を行うことはほとんどありませんが、他の治療で改善しない大きなイボなどでは、切除が選ばれることがあります。
この病気と共に生きる
イボは、家族にうつらないようにすることが大切です。イボに触れたら手を洗い、同じタオルやカミソリを使わないようにしましょう。プールや銭湯では、足に出るイボがある場合は靴下やばんそうこうで覆うと安心です。
生活習慣のアドバイス
- バランスの良い食事と十分な睡眠で免疫力を保つ
- 肌の乾燥や傷を防ぐ
- ストレスをためないようにする
食事と運動
特定の食品でイボが治るという科学的な根拠はありません。免疫力を高めるために、野菜や果物、たんぱく質を多く含む食事と、無理のない範囲の運動を心がけましょう。
精神的健康と心の健康
イボは見た目が気になり、特に子どもではいじめや自信の喪失につながることがあります。また、「家族にうつしてしまう」という不安を感じる方もいます。話しやすい人に相談し、必要なら皮膚科や学校の先生に協力してもらいましょう。
予防
イボのウイルスは非常に身近にいるため、完全に予防することはできません。しかし、皮膚の傷をきちんと手当てし、手洗いをこまめにすることで、うつるリスクを減らせます。
ワクチン
一般的な手や足のイボに対するワクチンはありません。一部のHPVワクチンは子宮頸がんや性器イボの予防に役立ちますが、手足のイボには十分な効果が期待できないため、国や自治体の接種対象かどうかは医師に確認してください。
検診プログラム
イボは検診で見つかるような病気ではありません。気になる皮膚の変化があれば、早めに皮膚科を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- イボが数を増やして広がる
- 家族や周囲の人にうつる
- 足の裏などでは痛みが強くなり歩きにくくなる
- まれに、ほかの皮膚の病気との区別が難しくなる
長期的な見通し
自然に消えていくこともあります。皮膚科での治療によって、多くのイボは改善します。時間がかかることもありますが、あきらめずに治療を続ければ必ずよくなります。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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