子供のイボ(ウイルス性イボ)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
イボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚の細かい傷から入り込んでできる、小さなできもののことです。痛みは通常ありませんが、大きくなったり、他の場所にうつったりすることがあります。
重要な事実
- イボは感染力が弱く、うつることもありますが、多くの場合、健康な肌からは簡単にうつりません。
- 子供のイボは、何もしなくても1〜2年で自然に消えることがあります。
- 治療が必要かどうかは、場所や数、痛みなどを医師が判断します。
はい、非常にありふれた症状で、特に学齢期の子供の10~20%に見られると言われています。
子供から大人まで誰にでも起こりますが、特に免疫力がこれから発達する子供や、爪をかむ癖のある子供に多く見られます。
症状
- イボそのもので救急車を呼ぶことはほとんどありませんが、イボの周りが赤く腫れて熱を持ち、高熱が出る場合は、感染症の可能性があり、すぐに119番で救急車を呼んでください
- ⚠イボが急に大きくなる、出血が止まらない、激しい痛みがある
- ⚠免疫力が下がっている病気があったり、治療で免疫力を抑えている子供は、受診を先延ばしにしない
一般的な症状
- 皮膚がポツポツと盛り上がる
- 大きさは数ミリから数センチまでさまざま
- 表面がざらざらしている
- 周りの皮膚と同じような色か、やや白っぽい色
- 小さな黒い点(毛細血管)が見えることがある
子供の症状
- 手のひら、指、膝、顔にできやすい
- 痛みはありませんが、かゆみを感じたり、引っかいてしまうことがある
- 足の裏にできると、歩くときに圧迫されて痛むことがある
高齢者の症状
- 高齢者の場合、イボと別の皮膚のできもの(老人性角化症など)との区別が難しいことがある
- 急に増えたり、出血したりする場合は、受診がすすめられる
原因
主な原因
- ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス
- ウイルスが皮膚のすり傷や、爪をかんだ後のささくれなどから入り込むことで感染する
- 感染してもすぐには症状が出ず、数週間から数か月後にイボとして現れる
リスク要因
- 人とよく肌を触れ合う(握手や遊びなど)
- プールの周りやジムの共有マットなどで素足になる
- 爪をかむ、指をしゃぶる癖、アトピー性皮膚炎などで肌をかきむしる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- イボから出血や膿が出ている
- 痛みが強く、歩くときや物を使うときに困る
- 顔など目立つ場所にあって、本人が気にして不登校気味になる
- 治療してもどんどん増える
- 免疫力が弱っている(病気や薬の影響)
定期受診を予約すべき場合:
- 家庭では対処せず、できものが気になって見てほしいとき
- 自然に消えるまで待てない、または学校行事で気にする場合
- イボが他の家族にもうつった
診断
医師(小児科または皮膚科)がイボの見た目を確認します。多くの場合、視診で診断できます。
行われる可能性のある検査
- ダーモスコープという拡大鏡で肌を詳しく見る
- まれに、別の病気との区別が難しい場合は、一部を切り取って検査(生検)することもある
診察で予想されること
診察台で鏡を見ながら一緒に確認します。痛みは伴いません。何もせず様子を見るのか、治療を始めるのかを、先生と相談して決めます。
治療
子供のイボは、無理に治療しなくても、多くの場合自然に消えます。治療は、消えるまで待つ「経過観察」から始めることもあります。もし治療する場合は、痛みや副作用をなるべく少なくする方法を選びます。
自宅でのセルフケア
- 引っかいたり、むしったりしない(自分で取ろうとしない)
- 爪を短く切り、指をかむ癖を減らす
- 足のイボがあるときは、プールや浴場で素足で歩かない
- 保湿をしっかりして、乾燥や傷を防ぐ
- 家族にうつさないため、タオルの共有を避ける
医療治療
医師による治療には、液体窒素で凍らせる方法(冷凍凝固)、電気メスやレーザーで焼く方法、免疫力を高める塗り薬や貼り薬などの方法があります。どの治療も、1回で終わるとは限らず、数回通うこともあります。使用する薬や治療法は必ず医師の説明を受けてから行います。市販の商品や、おうちで自己流に行う「切り取る」「強く縛る」などの方法は、跡が残ったり広げたりすることがあるため、しないでください。
手術が検討される場合
数が少なく、場所がはっきりしている場合に、局所麻酔で小さく切り取る方法もありますが、子供ではあまり行われません。通常は、まず刺激の少ない治療や自然に消えるのを待つことが優先されます。
この病気と共に生きる
イボがあっても普通に遊んだり学習したりして大丈夫です。ただし、イボを触った後は石けんで手を洗い、イボをこすらないことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 爪をこまめに切り、指をしゃぶらないように声かけする
- プールの後は足をよく乾かす
- オムツが当たる部分や顔のイボは、刺激が少ない服装や髪型を工夫する
食事と運動
特別な食事や運動は必要ありません。バランスのよい食事と十分な睡眠で体の免疫力を保つことが、自然治癒力を高めます。
精神的健康と心の健康
イボはうつるものではないと繰り返し説明し、本人が恥ずかしい思いをしないように見守ってあげてください。心配しすぎることはありません。先生に「うつらない」と言ってもらうと、本人も安心できます。
予防
完全に予防する方法はありませんが、うつる可能性を下げることはできます。
ワクチン
一般的なイボを防ぐためのワクチンは現在ありません。
検診プログラム
特に定期検診はありません。気になるできものがあったら、早めに皮膚科の先生に見てもらいましょう。
合併症
治療しない場合
- ほかの部位にうつって数が増えることがある
- 爪の周りのイボは、爪を変形させることがある
- まれに、細菌が入って化膿したり、痛みが強くなったりすることがある
長期的な見通し
イボは、たとえ治療しなくても、多くの場合、数年以内に自然に消えます。ごくまれにがん化する心配について不安になることがありますが、一般的な子供のイボは良性で、未来の健康に影響することはほとんどありません。気長に対応していきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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