妊娠中のイボについて
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
イボは、皮膚にできる小さなかたまりのことです。ウイルスが皮膚の表面から入り込むことでできます。妊娠中は体の免疫の働きやホルモンの変化によって、イボができたり、大きくなったり、数が増えたりすることがあります。多くは赤ちゃんやお母さんに害を与えるものではありません。
重要な事実
- 妊娠中のイボは、ホルモンの変化や免疫の変化で一時的に大きくなることがあります。
- 多くのイボは赤ちゃんに移らない、または移っても問題にならないことがほとんどです。
- 治療は妊娠中に安全な方法を医師が選びます。自己判断で市販薬を使わないでください。
はい、妊娠中のイボはよく見られる症状のひとつです。特に手足のイボや、性器周辺のイボは妊娠中に変化しやすいことが知られています。
妊娠中の女性であれば誰でもできる可能性があります。過去にイボがあった人、免疫力が下がっている人、パートナーに性器イボのある人は特に注意が必要です。
症状
- イボからの大量出血が止まらない場合は、すぐに119番に電話してください
- 急に息苦しくなる、顔やのどがはれるなどのアレルギー症状がある場合
- 意識がもうろうとする場合
- ⚠イボが急に大きくなり、強い痛みがある場合
- ⚠イボの周りが赤くはれて、膿(うみ)が出るなど感染を疑う場合
- ⚠性器にイボができ、出血がある場合
一般的な症状
- 皮膚に小さなでこぼこしたできものができる
- 表面がざらざらしている(手足のイボによくあります)
- できものの色は肌色や茶色、白っぽいものまで様々
- 性器周辺にできるイボは、できる場所によってかゆみやおりものの変化を伴うことがある
子供の症状
- 妊娠中のお母さんではなくお子さんの症状の説明ですが、子どもに同じイボができると、自然に消えることが多いです
- 子どもでは、顔や手足に小さな丸いイボができやすいです
- 子どもはイボをかきむしると、他の場所に広がることがあります
高齢者の症状
- 高齢者では、イボに似た「脂漏性角化症」という良性のできものも多いので、医師の確認が大切です
- 高齢者では傷が治りにくい場合があり、感染症に注意が必要です
- 妊娠中というより、高齢の場合は皮膚のできものの変化を早めに相談しましょう
原因
主な原因
- イボの原因は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスです
- ウイルスは皮膚の小さな傷から入って感染します
- 妊娠中はホルモンの変化や免疫力の変化によって、ウイルスが活発になりやすいです
リスク要因
- 免疫力が低下している(疲れやストレスなど)
- タオルや爪切りなどをイボのある人と共有する
- 公共のプールやシャワー室で裸足で歩く(足のイボのリスク)
- 性器イボ(尖圭コンジローマ)は性行為で感染します
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- イボが急激に大きくなったり、数が増えたりする場合
- イボに出血や痛みがある場合
- 性器にイボができた場合(妊娠中は特に確認が必要)
定期受診を予約すべき場合:
- イボが気になる、または外見が変わってきた場合
- 家族にイボができた場合
- 妊娠中の検診で皮膚のできものを相談したい場合
診断
医師が目で見て診るだけで診断できることがほとんどです。必要に応じて、皮膚の一部を少し取って顕微鏡で確認することがあります。
行われる可能性のある検査
- 視診(目で見て確認)
- ダーモスコピー検査(皮膚を拡大する機械で見る)
- まれに皮膚生検(組織を少し取って調べる)
診察で予想されること
診察はとても簡単です。特別な準備は不要で、妊娠中でも安全に行えます。医師があなたの妊娠経過を考慮して、治療の必要性やタイミングを説明してくれます。
治療
妊娠中のイボは、必ずしも治療が必要なわけではありません。自然に消えることもあります。しかし、痛みがあったり、見た目が気になる場合や、性器イボの場合には、医師と相談して安全な方法を選びます。
自宅でのセルフケア
- イボを触ったり、かいたりしないでください。他の場所に広がる原因になります
- 手をよく洗い、清潔に保ちましょう
- タオルや靴下などは家族と分けずに使いましょう
- 足のイボがある場合は、プールの更衣室などで裸足で歩かないようにしましょう
- 妊娠中は自己判断でイボ取り用の市販薬を使わないでください。胎児への影響が心配される成分が含まれている場合があります
医療治療
医療機関で行う治療には、冷やして取る冷却療法、レーザー治療、医師が処方する外用薬などがあります。ただし妊娠中は、使える薬や治療法が限られることがあります。医師は赤ちゃんへの安全性を最優先にして、最も適した方法を提案します。
手術が検討される場合
ごくまれに、イボが大きすぎる場合や、性器イボが出産の妨げになる可能性がある場合には、切除などの小さな手術を検討することがあります。手術が必要かどうかは必ず産婦人科医と皮膚科医が一緒に判断します。
この病気と共に生きる
妊娠中はホルモンの変化でイボが変化しやすいですが、多くは産後に小さくなったり消えたりします。それまで、イボを刺激しないように生活することが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 毎日お風呂に入り、皮膚を清潔に保つ
- 十分な睡眠と休養をとり、免疫力を高める
- ストレスをためないようにする
- イボを隠したい場合は、肌にやさしいテープや衣類で保護してもよい
食事と運動
特別な食事療法はありませんが、バランスのよい食事を心がけましょう。適度な運動は免疫力を保つのに役立ちます。妊娠中の運動は医師の許可が出てから行ってください。
精神的健康と心の健康
妊娠中の体の変化に加えて、イボの見た目が気になってストレスを感じることがあるかもしれません。イボは非常に一般的であり、決して恥ずかしいことではありません。不安な気持ちは一人で抱え込まず、産婦人科医や皮膚科医に話してください。
予防
イボを完全に予防するのは難しいですが、感染リスクを減らすことはできます。皮膚に傷を作らないこと、タオルや靴を共有しないこと、性器イボの予防にはコンドームの使用も効果的です。
ワクチン
HPVワクチンは、子宮頸がんなどの原因となるHPVの感染を予防します。ワクチンは妊娠中には接種できません。出産後に接種を検討したい場合は、医師に相談してください。
検診プログラム
妊娠中の検診では、子宮頸がん検診も行われます。定期的な検診はHPV関連の病気を早期に見つける助けになります。
合併症
治療しない場合
- イボが増えたり、大きくなったりすることがあります
- 性器イボは出産時に赤ちゃんに移る可能性がごくまれにあります(喉のイボを起こすことが知られていますが非常にまれ)
- かき壊してしまい、細菌感染を起こすことがあります
長期的な見通し
妊娠中のイボは、多くの場合、赤ちゃんにもお母さんにも問題を起こしません。産後に自然に小さくなったり、消えたりすることもよくあります。気になる場合は、医師に相談することで安心して妊娠期間を過ごせます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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