すい臓をいたわる生活のコツ
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
すい臓(膵臓)は、胃のうしろにあるおよそ15センチの臓器です。食べ物を消化する「すい液」と、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンを分泌しています。つまり、食事と血糖の両方に深く関係する、とても大切な臓器です。
重要な事実
- すい臓は消化と血糖値の調整という2つの重要な役割を担っています
- すい臓の病気には、急性すい炎、慢性すい炎、すい臓がんなどがあります
- 禁煙や節酒など生活習慣の見直しが、すい臓の健康を守る大きな助けになります
- 厚生労働省の健康づくり政策でも、生活習慣病の予防が重要とされています
すい臓の病気は決して珍しいものではありません。特に成人では、生活習慣の影響を受けやすいことがわかっています。
誰でもかかる可能性がありますが、喫煙する人、お酒をたくさん飲む人、脂っこい食事が多い人、肥満や糖尿病の人はより注意が必要です。
症状
- 突然の激しい腹痛(がまんできない)— すぐに119番へ
- のたうち回るような背中の痛み — 直ちに119番へ
- 吐き続けて水分すら取れない — ためらわず119番へ
- ⚠腹痛が数時間以上続く(早めに受診)
- ⚠発熱とおなかの痛みがある
- ⚠皮膚や白目が黄色い(黄疸)
- ⚠急な体重減少がある
一般的な症状
- みぞおちや背中の痛み
- 吐き気や嘔吐(おうと)
- 食欲不振や体重減少
- 下痢や脂肪の混ざった便
- 腹部の張り
子供の症状
- 小児では、腹痛や吐き気、発熱などの症状が現れることがあります
- 原因は感染症や遺伝的な要因などさまざまで、早めの受診が大切です
高齢者の症状
- 高齢者では痛みを感じにくいこともあり、食欲低下や体重減少、体力の低下などが目立つことがあります
- 症状がはっきりしないことも多いため、周囲の人が変化に気づいたら受診をすすめてください
原因
主な原因
- アルコールの過剰摂取
- 胆石(たんせき)がすい臓の出口をふさぐ
- 高脂肪な食事の習慣
- ウイルス感染や遺伝的要因
リスク要因
- 大量飲酒
- すい臓がんの家族歴
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 強い腹痛や背中の痛みがある
- 吐き気や嘔吐が続いて食事や水分が取れない
- おなかの張りがひどく、おならや便が出ない
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で血糖値や膵臓の数値を指摘された
- 食後や飲酒後にみぞおちの痛みを繰り返す
- 特に理由がないのに体重が減ってきた
診断
医師が問診と身体診察を行ったうえで、血液検査や画像検査を組み合わせて診断します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(すい臓の酵素や血糖値のチェック)
- 腹部エコー(超音波)検査
- CT検査
- MRI検査
- 内視鏡的検査(必要に応じて)
診察で予想されること
採血やエコーなどは数十分で終わることが多いですが、CTやMRIは予約が必要です。検査結果を待つあいだ不安になるかもしれませんが、結果については医師がわかりやすく説明してくれます。
治療
治療はすい臓の病気の種類や重症度によって異なります。薬を使う治療、食事の調整、内視鏡を使う処置、手術などを組み合わせて進めます。
自宅でのセルフケア
- 禁煙をする
- 飲酒は控える(またはやめる)
- 脂っこい食事や糖分の多い飲み物を減らす
- 軽い運動を習慣にする
- 十分な休養と睡眠をとる
医療治療
すい臓の炎症を抑える薬や、消化を助ける薬、栄養の調整など、患者さんの状態に合わせて医師が処方します。必ず指示どおりに使い、気になることがあれば薬剤師や医師に相談してください。
手術が検討される場合
すい臓がんや重症のすい炎など一部の病気では、手術が必要なことがあります。手術が必要かどうかは、専門の医師が詳しく検査したうえで決まります。
この病気と共に生きる
すい臓の病気があっても、治療を続けながら日常を工夫して過ごすことができます。体調の変化を観察し、無理をしないことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活リズムを保つ
- ストレスをため込まない
- 定期的に通院し、検査を受け続ける
- 腹痛や体重の変化をメモして医師に見せる
食事と運動
食事は3食バランスよく、一度にたくさん食べるより少量ずつ分けて食べると負担が少ないことがあります。脂肪の多い料理は控え、野菜やたんぱく質を上手に組み合わせましょう。運動は無理のない範囲で、ウォーキングなどの軽い有酸素運動がすすめられます。
精神的健康と心の健康
治療が長く続くと、不安や落ち込みを感じることがあります。それは自然なことです。一人で抱え込まず、家族や友人、医師に話しましょう。もし自分を傷つけたいという気持ちが強くなったら、すぐに医療機関や相談機関に連絡してください。
予防
すい臓の病気を完全に防ぐことはできませんが、禁煙や節酒、バランスの取れた食事、適度な運動により、リスクを大きく減らせることが分かっています。
ワクチン
すい臓自体の感染を直接防ぐワクチンはありませんが、インフルエンザや肺炎などの予防接種を受けて全身の健康を守ることは大切です。
検診プログラム
一般的な健診で、すい臓の病気を必ず見つけられるわけではありませんが、血液検査や腹部エコーがきっかけになることもあります。家族歴や気になる症状がある人は、医師に相談してみましょう。
合併症
治療しない場合
- 急性すい炎が重症化すると、全身に影響が及ぶことがあります
- 慢性すい炎が進行すると、消化や血糖を調整する機能が低下します
- すい臓がんは早期発見が難しい病気の一つとされています
長期的な見通し
すい臓の病気は、早期に見つけて適切に治療すれば、多くの場合、症状をコントロールしながら生活を続けられます。たとえ難しい病気であっても、治療の選択肢は進歩しています。希望を持って、医療チームと一緒に歩んでください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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