精巣がんの予防と早期発見
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
精巣がんは、男性の精巣(睾丸)にできるがんです。比較的まれながんですが、20~40歳の若い男性に多く見られます。早期に見つかれば、ほとんどが治る可能性が高い病気です。
重要な事実
- 精巣がんは20~40歳の若い男性に最も多く見られます。
- 毎月一度、自分の精巣をセルフチェックすることが早期発見につながります。
- 精巣にしこりや痛みを感じたら、早めに医師に相談しましょう。
- 早期発見・早期治療によって、ほとんどが治る可能性があります。
精巣がんは、男性のがん全体の約1%と、まれながんです。しかし、若い男性に多いがんで、近年は少しずつ増えています。
主に20~40歳の若い男性に発症しますが、乳幼児や高齢男性でも発症することがあります。生まれつき精巣が陰嚢(いんのう)に下りていない「停留精巣」の経験がある方は、リスクが高いとされています。
症状
- 突然の強い陰嚢の痛み
- 陰嚢の腫れとともに、吐き気や嘔吐を伴う
- 外傷後に激しい痛みがある
- ⚠精巣のしこりに気づいたが痛みはない
- ⚠精巣の腫れや違和感が続く
- ⚠尿や精液に血が混じる
一般的な症状
- 精巣にしこりや硬い部分を触れる
- 精巣が腫れる、または重く感じる
- 陰嚢や精巣に痛みや違和感がある
- 精巣の大きさが変わる、左右で違う
- 腰やお腹、背中の痛み(進行した場合)
原因
主な原因
- 精巣がんの原因ははっきりとは分かっていませんが、健康な精巣細胞の遺伝子が変化することで起こると考えられています。
- 生活習慣やけがが原因になることはほとんどありません。
リスク要因
- 停留精巣(生まれつき精巣が陰嚢に下りていない)
- 精巣がんになったことがある家族がいる
- 過去に精巣がんを経験した
- 生まれつき精巣の発育に問題があった
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急な激しい痛みや腫れがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。場合によっては救急車(119番)が必要です。
定期受診を予約すべき場合:
- しこりや違和感があるが痛みがない場合も、1~2週間で自然に治らないときは受診しましょう。
診断
医師による視診と触診(触って調べること)から始まり、必要に応じて超音波検査や血液検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 陰嚢の超音波検査(エコー)
- 血液検査(腫瘍マーカー)
- CT検査(進行の確認が必要な場合)
- 場合によっては生検(組織を採取して調べる検査)
診察で予想されること
痛みを伴う検査はほとんどありません。まずは泌尿器科(ひにょうきか)を受診しましょう。若い男性では、超音波検査でほぼ診断がつきます。
治療
精巣がんの治療は、がんの種類や進行度によって異なりますが、早期であれば手術が中心です。手術後に必要な追加治療(抗がん剤治療や放射線治療など)を医師と相談しながら決めます。
自宅でのセルフケア
- 治療後は体調に合わせて十分に休む
- 経過観察のために定期的に受診する
- 精巣のセルフチェックを習慣にする
医療治療
治療には手術のほか、抗がん剤治療や放射線治療などがあります。どの治療が適しているかは、がんの進行度や種類によって異なります。医師があなたの状況に合わせて説明しますので、しっかり相談しましょう。
手術が検討される場合
多くの精巣がんでは、精巣を摘出する手術が最初の治療となります。見た目を気にされる方には、人工精巣(入れ物)を入れることも可能です。なお、片方の精巣を摘出しても、もう片方で男性ホルモンや精子をつくる働きは通常保たれます。
この病気と共に生きる
治療後は、多くの方が通常の生活に戻れます。ただし、定期的な経過観察が必要です。体調や気分の変化があれば、一人で抱え込まずに医療者に相談してください。
生活習慣のアドバイス
- 喫煙を控える
- バランスの良い食事をとる
- 適度な運動を続ける
- ストレスをためない
食事と運動
特別な食事制限はありませんが、野菜や果物をしっかりとり、塩分や脂肪をとりすぎないようにしましょう。激しい運動でなく、散歩などの軽い運動を日常に取り入れることがおすすめです。
精神的健康と心の健康
がんと診断されることは、大きな不安やショックをともないます。また、治療が男性としての自己イメージや生殖機能に影響する可能性があり、心のサポートも大切です。気持ちのつらさを抱え込まず、医師や看護師、カウンセラーに話してみましょう。
予防
精巣がんを確実に予防する方法はまだ分かっていません。しかし、毎月のセルフチェックと定期的な健康診断によって、早期発見が可能です。早期に見つかれば、治癒率がとても高い病気です。
検診プログラム
日本では一般的な健康診断に精巣がんの検診は含まれていませんが、気になる症状があれば医師に相談しましょう。セルフチェックは月に一度、お風呂の中で行うとしこりが見つけやすくなります。
合併症
治療しない場合
- がんが近くのリンパ節に広がる
- 肺や肝臓など他の臓器に転移する
- 治療が複雑になり、治癒の可能性が低下する
- 生命に関わる危険がある
長期的な見通し
精巣がんは、非常に治りやすいがんで、特に早期発見の場合の治癒率は95%以上です。進行しても、抗がん剤治療などで治る可能性が高いがんです。決してあきらめずに、適切な治療を受けましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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