狭心症のスクリーニング(検査)について知っておきたいこと
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
狭心症は、心臓の筋肉に十分な酸素が届かず、胸の痛みや圧迫感があらわれる症状です。動脈が狭くなったり、けいれんを起こしたりすることが原因です。狭心症のスクリーニング(検診)は、この症状やその危険因子を早期に見つけ、心筋梗塞などの重大な問題を防ぐために行います。
重要な事実
- 狭心症は病気そのものではなく、心臓への血流が不足していることを知らせるサインです。
- スクリーニングで早期に危険因子や異常を見つけると、心筋梗塞の予防につながります。
- 生活習慣の改善や治療で、症状をうまくコントロールできる可能性が高いです。
比較的一般的な症状です。特に高齢者や生活習慣病のある方に多く、日本では心臓病の原因のひとつとなっています。
中高年の男性、閉経後の女性、喫煙や高血圧、糖尿病などの危険因子を持つ方に多く見られます。
症状
- 胸の中央が潰されるような強い痛みが数分以上続く
- 痛みが腕・肩・あご・背中に広がる
- 冷や汗、吐き気、息苦しさを伴う
- ⚠安静にしても数分で治まらない胸の痛み
- ⚠以前より症状が強くなったり、頻度が増えたりする
- ⚠日常生活の中で新しく胸痛を感じる
一般的な症状
- 胸の中央が締め付けられるような痛みや圧迫感
- 痛みが腕・肩・あご・背中に広がることがある
- 動いたときや階段を上るときに起こり、安静にすると治まる
- 息切れ・冷や汗・吐き気を伴うこともある
原因
主な原因
- 冠動脈の内側にコレステロールなどがたまる動脈硬化
- 冠動脈のけいれん(スパズム)
- 心臓に大きな負担がかかる状態(激しい運動や強いストレスなど)
リスク要因
- 高コレステロール血症
- 運動不足
- 家族に心臓病の人がいる
- 長期間にわたるストレス
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 胸痛が安静にしても治まらない
- 痛みが新しく現れたり、悪化したりする
- 痛みのほかに息切れや冷や汗がある
定期受診を予約すべき場合:
- 症状は軽いが時々ある
- 健診で心電図の異常を指摘された
- 高血圧・糖尿病などの危険因子があるため、一度検査を受けたい
診断
医師による問診と、身体診察、安静時心電図などからスクリーニングを始めます。必要に応じて、運動をしながら心電図をとる検査や、画像検査などを行います。
行われる可能性のある検査
- 安静時心電図
- 運動負荷心電図
- 血液検査
- 心臓超音波検査(心エコー)
- 冠動脈CT検査
- 心筋シンチグラフィ
- 冠動脈造影検査
診察で予想されること
検査は外来で受けられるものが多く、痛みを伴う検査はあまりありません。症状やリスクに応じて医師が適切な検査を提案します。結果は数日後に説明されることが一般的です。
治療
狭心症と診断された場合の治療は、原因や重症度によって異なります。生活習慣の改善を基本に、薬物療法や、狭くなった血管を広げる処置などが必要になることがあります。
自宅でのセルフケア
- 禁煙をすること
- ストレスをためないことや十分な休養をとること
- 飲酒は控えめにすること
- 体重コントロールをすること
- 定期的に運動すること(医師の許可を得て)
医療治療
血圧やコレステロールを下げる薬などの薬物療法があります。薬の種類や服用量は医師が患者さんの状態に合わせて決めます。自己判断で変えることはできず、処方された薬は指示どおりに使うことが大切です。
手術が検討される場合
薬物療法や生活改善だけでは十分な効果が得られない場合や、狭くなった血管が重要な位置にある場合には、冠動脈インターベンション(カテーテルを使って血管を広げる処置)や冠動脈バイパス術などの外科的治療が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
狭心症と診断されたあとは、症状を引き起こす動作や状況を把握し、無理のない範囲で日常生活を送りましょう。心臓の状態を定期的に医師にチェックしてもらうことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- たばこを吸わない
- 塩分を控える
- 脂っぽい食事を控える
- 適度な運動を習慣にする
- 十分な睡眠と休養をとる
- 定期通院を守る
食事と運動
野菜や果物、魚などを中心としたバランスのよい食事を心がけ、塩分と飽和脂肪酸を控えましょう。運動は、ウォーキングなどの有酸素運動を、医師と相談しながら週に数回、無理のない範囲で行うのがおすすめです。
精神的健康と心の健康
心臓の病気は、不安や抑うつ感を伴うことがあります。症状への不安や生活の変化によるストレスは症状を悪化させることもあるため、気持ちをひとりで抱え込まないことが大切です。
予防
狭心症の原因となる動脈硬化は、生活習慣を見直すことで進行を遅らせたり、予防したりすることができます。危険因子を早期に発見するためには、定期的な健康診断が重要です。
検診プログラム
心電図や血液検査などの健診で、狭心症の危険因子を見つけることができます。日本の健康診断では、血圧・血糖・脂質の検査などが一般的に行われています。気になる方は、かかりつけ医や職場の健診担当者に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 心筋梗塞(心臓の血管が完全に詰まること)
長期的な見通し
狭心症は早期に見つけて適切に治療を始めれば、多くの場合、コントロール可能です。生活習慣の改善と治療を続けることで、心筋梗塞などのリスクを大きく減らせます。あきらめず、医師と一緒に長く付き合っていける病気です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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