肺がん検診について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
肺がん検診は、肺がんを早く見つけるための検査です。症状が出る前の小さながんを見つけることで、より良い治療を受けられる可能性が高くなります。
重要な事実
- 肺がんは日本人に多いがんで、早期発見がとても重要です。
- 検診は、痛みが少ない簡単な検査で受けられます。
- 異常が見つかっても、すぐに肺がんとは限りません。精密検査で詳しく調べます。
肺がんは日本人のがんの中でも患者数が多く、特に喫煙率の高い世代で多く見られます。
40歳以上の人や、長年たばこを吸ってきた人にすすめられます。また、受動喫煙やアスベストを吸った経験がある人も対象です。
症状
- 突然、強い呼吸困難を感じる
- 大量の血を伴うたんが出る
- 胸に激しい痛みが突然起こる
- ⚠たんに血が混じる
- ⚠長引くせきやたんが2週間以上続く
- ⚠胸の痛みや息切れが徐々に悪化する
一般的な症状
- 長引くせきが続く
- たんが多く出る、または血が混じる
- 胸や背中に痛みを感じる
- 息切れや呼吸が苦しい感じがする
- 声がかすれる、声が出にくい
子供の症状
- 小児では肺がんはまれですが、長引くせきや呼吸の苦しさがあれば、早めに小児科を受診してください。
高齢者の症状
- 高齢者では、食欲がない、体重が減る、体がだるいといった全身の症状として現れることもあります。
原因
主な原因
- たばこの煙(喫煙)は、肺がんの最も大きな原因とされています。
- アスベスト(石綿)や大気汚染に長期間さらされることも原因の一つです。
- まれに、遺伝子の変化が関係することもあります。
リスク要因
- 長年の喫煙歴
- 家族に肺がんを経験した人がいる
- 受動喫煙(他人のたばこの煙を吸うこと)
- アスベストや放射性物質にさらされた職場での勤務歴
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- たんに血が混じった
- 胸の痛みが続く
- 息切れが急に強くなった
定期受診を予約すべき場合:
- 40歳を超えていて、今までに一度も肺がん検診を受けたことがない
- せきやたんが長く続いている
- 喫煙歴があり、健康診断で胸部の異常を指摘された
診断
肺がん検診では、最初に胸部X線検査を行います。必要に応じて、たんの中にがん細胞がないかを調べる喀痰検査も行います。近年は、CT検査を検診に取り入れる地域もあります。
行われる可能性のある検査
- 胸部X線検査(レントゲン検査)
- 喀痰検査(たんの細胞を調べる検査)
- CT検査(詳しい断層写真を撮る検査)
診察で予想されること
検診は数分で終わることがほとんどです。X線検査は服の上からでも受けられ、痛みはありません。結果は1〜2週間ほどでわかることが多く、専門医が必要と判断した場合には精密検査へとつながります。
治療
肺がんと診断された場合、がんの種類や進行度、体の状態に合わせて治療法が決まります。主な治療法には、手術、放射線治療、薬による治療があります。
自宅でのセルフケア
- 禁煙をする
- 十分な睡眠と休養をとる
- バランスの良い食事を心がける
- 医師に相談して、無理のない範囲で体を動かす
医療治療
薬による治療には、抗がん剤や分子標的薬、免疫を使う治療などがあります。どの薬が合っているかは、がんのタイプや遺伝子の状態を調べて担当医が判断します。必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
がんが早期で、肺の一部に限られている場合は、手術でがんを切除する選択肢があります。手術が受けられるかは、年齢や肺の機能、ほかの持病の有無などを考慮して決まります。
この病気と共に生きる
治療中は息切れや疲れを感じやすくなります。体調に合わせて生活のペースを調整し、無理をしないことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 絶対に禁煙を続ける
- 風邪や感染症を防ぐために手洗い・うがいをする
- 定期検診や通院を忘れずに行う
- 体調の変化を日記につけて、医師に伝える
食事と運動
肉や魚、野菜を組み合わせたバランスの良い食事をとりましょう。運動は、医師に確認した上で、軽い散歩やストレッチなどから始めると良いです。
精神的健康と心の健康
肺がんの診断は、不安や悲しみ、怒りなどさまざまな感情をもたらします。一人で悩まず、家族や友人、専門家に気持ちを話すことが助けになります。
予防
肺がんの予防に最も効果的なのは禁煙です。また、他人のたばこの煙を避けることも大切です。
ワクチン
肺がんを直接予防するワクチンはありませんが、インフルエンザや肺炎のワクチンは、治療中の感染症予防に役立つことがあります。主治医と相談してください。
検診プログラム
肺がん検診は、早期発見のために重要です。厚生労働省は、40歳以上の人に年に1回の検診をすすめています。お住まいの地域や職場で受けられる検診を活用しましょう。
合併症
治療しない場合
- がんが肺の周りの臓器に広がる
- 骨や脳などの遠くの臓器に転移する
- 呼吸機能が低下して日常生活が難しくなる
長期的な見通し
肺がんは早期のうちに見つかれば、治る可能性が十分にあります。近年は治療の進歩もあり、以前よりも多くの人が治療を続けながら生活しています。希望を持って、医療者と一緒に進んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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