男性ホルモン(テストステロン)の検査について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
男性ホルモンの「テストステロン」は、男性のからだのさまざまな働きを支える重要なホルモンです。この検査は、血液中のテストステロンの量を測って、低すぎないかどうかを確かめるものです。
重要な事実
- テストステロンは、筋肉や骨、性欲、気分、エネルギーに影響します。
- 男性ホルモンの値は年齢とともに自然に減少します。
- 検査は血液検査で、通常は午前中の採血で行われます。
- 値が低いだけでは治療が必要とは限らず、症状と合わせて医師が判断します。
男性ホルモンの低下は、特に40〜50歳以降の男性でよく見られます。ただし、どの程度低下し、どんな症状が出るかは人によって大きく異なります。
主に中年以降の男性に多く見られます。しかし、若い男性でも、持病や生活習慣、一部の薬の影響でテストステロンが低くなることがあります。
症状
- 突然の激しい胸の痛みや息苦しさ
- 言葉が話しにくい、片方の手足が動かない
- 突然の強い頭痛
- 突然の強い睾丸(精巣)の痛みや腫れ
- ⚠性器にしこりや痛み、張りがある
- ⚠気分の落ち込みや強い不安が続き、日常生活が送れない
- ⚠低テストステロンの治療中に、強い動悸や胸の痛みを感じる
一般的な症状
- 性欲(性的な関心)の低下
- 勃起しにくい、または勃起が続かない
- いつも疲れやすい
- 筋肉の量や力が減る
- 気分が落ち込む、やる気が出ない
- 体毛が薄くなる
- 骨が弱くなり、骨折しやすくなる
子供の症状
- 思春期の始まりが遅い
- 身長の伸びが遅い
- 成長や発達に遅れがみられる
高齢者の症状
- 特に筋肉の低下や筋力の衰えが目立つ
- 転びやすくなる
- 記憶力や集中力の低下を感じる
- 疲れやすさや意欲の低下が続く
原因
主な原因
- 加齢による自然な機能低下
- 精巣そのものの病気やけが
- 視床下部や下垂体という脳の部分の働きの低下
- 糖尿病や肥満、腎臓病などの慢性疾患
- 一部の薬剤の影響
- 強いストレスや睡眠不足、過度の飲酒
リスク要因
- 年齢が50歳以上である
- 肥満(おなか周りに脂肪が多い)
- 2型糖尿病や高血圧を持っている
- 喫煙している
- 大量の飲酒習慣がある
- 運動不足
- 慢性的な睡眠不足
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 睾丸(精巣)に急な痛みや腫れ、しこりを感じる
- 治療中に副作用と思われる症状が現れた
- うつ状態が強く、日常生活が困難になっている
定期受診を予約すべき場合:
- 性欲や勃起の変化が続いて気になる
- 慢性的な疲労感、筋力低下、気分の落ち込みがある
- 健康診断やかかりつけ医の診察で、男性ホルモンについて相談したい
診断
男性ホルモンの低下が疑われる場合、まず血液検査でテストステロンの値を確認します。医師は、問診で症状や生活習慣を詳しく聞き、必要に応じて追加の検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 血液中の総テストステロン濃度の測定
- 必要に応じて、遊離テストステロン濃度の測定
- 血糖値やコレステロールなどの代謝に関する血液検査
- ほかのホルモン(プロラクチンなど)や精子の検査
- 場合により、脳のMRIや精巣の超音波検査
診察で予想されること
採血は数分で終わり、結果は数日かかる場合があります。血液検査は空腹でなくても行えることが多いですが、医師の指示を聞いてください。結果は、症状とあわせて医師から丁寧に説明されます。
治療
治療は、原因となる病気の有無や、症状がどれくらい生活に影響しているかを考えて決めます。まずは生活習慣の見直しが基本となり、それでも症状が続く場合は、医師と相談してホルモン補充療法の選択肢を検討します。
自宅でのセルフケア
- 十分な睡眠を取り、睡眠のリズムを整える
- ストレスをため込まず、リラックスする時間をつくる
- 適度な運動(特に筋力トレーニング)を習慣にする
- 減量が必要な場合は、ゆっくりと体重を減らす
- 飲酒は控えめにし、禁煙を目指す
医療治療
医師による治療とし、注射・ゲル・貼り薬などのホルモン補充療法があります。どの方法を選ぶかは、年齢や持病、通院のしやすさなどを考えて、医師と一緒に決めます。すべての人が治療を必要とするわけではなく、症状や身体の状態に合わせて進められます。
手術が検討される場合
精巣に腫瘍や重い病気が見つかった場合などには、手術が必要になることがあります。ただし、男性ホルモンの低下だけを理由に手術を行うことはほとんどありません。
この病気と共に生きる
男性ホルモンの低下はゆっくり進むことが多く、日々の変化に気づきにくいこともあります。定期的に医師の診察を受け、気になる症状や不安は我慢せずに伝えましょう。
生活習慣のアドバイス
- 週に数回、無理のない範囲で運動をする(ウォーキングや筋力運動など)
- 禁煙し、お酒はほどほどにする
- 起床や食事の時間をなるべく一定にする
- 趣味や人との交流を大切にする
食事と運動
たんぱく質を意識して、肉、魚、卵、大豆製品をまんべんなく取りましょう。野菜や果物、全粒穀物もバランスよく組み合わせます。運動は、有酸素運動と筋力運動を組み合わせると効果的です。
精神的健康と心の健康
テストステロンの低下は気分や意欲に影響し、うつ状態を悪化させることがあります。「怠けているわけではない」と理解し、つらい気持ちが続く場合は、専門家に相談することが大切です。
予防
加齢による男性ホルモンの低下を完全に防ぐことはできませんが、健康的な生活習慣を続けると、低下の進みを緩やかにしたり、症状を軽くしたりする可能性があります。
ワクチン
男性ホルモンの低下を直接予防するワクチンはありません。
検診プログラム
定期的な健康診断で、体重や血圧、血糖などをチェックしておくと、テストステロンの低下と関わりのある生活習慣病の予防につながります。気になる症状がある場合は、一度医療機関で相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 骨密度が減り、骨粗しょう症のリスクが高まる
- 筋力や体力が低下し、転倒しやすくなる
- 性機能の低下が続き、関係性に影響することがある
- 気分の落ち込みや不安が長引く
- 生活の質(QOL)の低下につながる
長期的な見通し
男性ホルモンの低下は、あわてる病気ではありません。しかし、原因となる病気が隠れていることもあるため、きちんと検査して、必要があれば治療を始めることが大切です。多くの場合、適切なケアで症状は改善し、元気な毎日を取り戻せます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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