扁桃摘出術(へんとうてきしゅつじゅつ)
概要
扁桃(へんとう)は、のどの奥の左右にあるリンパ組織で、感染から体を守る働きがあります。扁桃摘出術は、この扁桃を手術で取り除く治療です。扁桃が何度も腫れて熱が出たり、呼吸を邪魔したりするときに検討されます。
重要な事実
- 扁桃摘出術は、特に子どもの手術としてよく行われます。
- 手術の理由は、繰り返す扁桃炎や、いびき・睡眠時無呼吸などが多いです。
- 手術後は、のどの痛みや食事の制限があり、回復までに1〜2週間ほどかかることがあります。
はい、扁桃摘出術はよく行われる手術の一つです。特に小児では一般的です。
扁桃が原因で繰り返しのどを痛める子どもや大人、いびきや睡眠中の呼吸の止まりが気になる人などが対象になります。
症状
- 手術後に口から大量の血が出る
- 呼吸が苦しい、息ができない
- 意識がもうろうとしている
- ⚠手術後に38度以上の熱が続く
- ⚠水も飲めないほどの強い痛み
- ⚠脱水の症状(尿が少ない、口が乾く)
一般的な症状
- のどの痛みや発熱を繰り返す
- 飲み込むときの痛み
- いびきや睡眠中の呼吸の止まり
- 扁桃に白い粒(扁桃石)ができる
- 口臭が気になる
子供の症状
- いびきが大きい、睡眠中に呼吸が止まる
- 食事を嫌がる、飲み込みにくそう
- 頻繁にのどを痛めて熱を出す
- 元気がない、日中の眠気
高齢者の症状
- 長引くのどの違和感や痛み
- 扁桃石や口臭
- 睡眠時無呼吸の症状
- 繰り返す扁桃炎
原因
主な原因
- 扁桃炎を繰り返す(習慣性扁桃炎)
- 扁桃が大きくなり、気道を狭くする(扁桃肥大)
- 扁桃に膿がたまる(扁桃周囲膿瘍)を繰り返す
- 睡眠時無呼吸の原因が扁桃にある
リスク要因
- 子ども(特に就学前後)
- 繰り返すのどの感染症
- 家族に扁桃摘出術を受けた人がいる
- 喫煙や受動喫煙の環境
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 手術後に出血がある
- 呼吸が苦しい
- 水分がとれない
- 高熱が続く
定期受診を予約すべき場合:
- のどの痛みや発熱を繰り返す
- いびきや睡眠中の呼吸の止まりが気になる
- 飲み込みにくさが続く
診断
問診と診察で、のどの状態や症状の頻度を確認します。必要に応じて検査を行い、手術が必要かどうかを耳鼻咽喉科の医師が判断します。
行われる可能性のある検査
- のどの診察
- 血液検査
- のどの細菌培養検査
- 睡眠時無呼吸を調べる検査(睡眠ポリグラフなど)
- 必要に応じて内視鏡検査
診察で予想されること
手術を受ける前に、麻酔科の医師や看護師から説明があります。手術の目的やリスク、術後の過ごし方についてよく話を聞き、質問があれば遠慮なく聞きましょう。
治療
扁桃摘出術は、保存的な治療で改善しない場合に検討されます。手術以外にも、薬物治療や生活の工夫があります。
自宅でのセルフケア
- うがいをこまめにする
- 水分を十分にとる
- 刺激の強い食べ物や飲み物を避ける
- 十分な睡眠と休養
医療治療
扁桃炎には、医師の判断で抗生物質や痛み止めが使われることがあります。ただし、繰り返す場合や合併症がある場合は手術が検討されます。薬の名前や用量は医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
次のような場合に手術が検討されます:年間に何度も扁桃炎を繰り返す、睡眠時無呼吸がある、扁桃周囲膿瘍を繰り返す、飲み込みや呼吸に影響が出ている、など。
この病気と共に生きる
手術後は、のどの痛みが続きます。やわらかい食べ物を少しずつとり、安静に過ごしましょう。痛みが強いときは医師に相談してください。
生活習慣のアドバイス
- 手洗いとうがいを習慣にする
- タバコの煙を避ける
- 十分な休養をとる
- バランスのよい食事
食事と運動
手術後は、スープやヨーグルトなど、のどごしのよいものを選びましょう。刺激物や硬いものは避けます。運動は医師の許可が出てから再開します。
精神的健康と心の健康
手術に対する不安や、術後の痛みで気分が落ち込むことがあります。家族や医療者に話すことで安心できます。つらいときは、遠慮なく相談してください。
予防
扁桃摘出術が必要になる原因を完全に防ぐことは難しいですが、手洗いやうがい、規則正しい生活で感染症を減らすことができます。
ワクチン
扁桃炎に直接効くワクチンはありませんが、インフルエンザなどの一般的なワクチンは、かかりつけ医と相談して接種を検討しましょう。
検診プログラム
特定のスクリーニング検査はありません。症状があるときに早めに受診することが大切です。
合併症
治療しない場合
- 扁桃炎を繰り返す
- 扁桃周囲膿瘍(のどの奥に膿がたまる)
- 睡眠時無呼吸による日中の眠気や集中力低下
- まれにリウマチ熱などの合併症
長期的な見通し
扁桃摘出術を受けた多くの人は、のどの痛みやいびきが改善し、快適に過ごせています。回復には個人差がありますが、医師の指示を守ることで安心して治癒を目指せます。
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最終更新: 2026年11月3日
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