皮膚真菌感染症:医師に聞くべき質問
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
皮膚真菌感染症とは、カビの一種である真菌が皮膚に増えて起こる感染症です。代表的なものに水虫(足白癬)、たむし(体部白癬)、いんきんたむし(股部白癬)があります。適切に治療すれば治りやすい病気です。
重要な事実
- とても身近な感染症で、湿気の多い季節や足の水虫は多くの人が経験します。
- 治療には数週間から数ヶ月かかることがあります。
- 放置すると範囲が広がったり、爪に感染することがあります。
- 厚生労働省も、真菌感染症について正しい理解と早期治療を呼びかけています。
はい、とても一般的です。特に足の水虫は大人の約10人に1人いるともいわれています。
子どもから高齢者まで誰でもかかりえます。汗をかきやすい人、免疫力が低下している人、公共の浴場やプールを利用する人、タオルや靴を共用する環境にいる人に多く見られます。
症状
- 皮膚の感染症が急に広がり、高熱や悪寒を伴う
- 呼吸が苦しい
- 意識がもうろうとする
- これらの症状がある場合は、ためらわずに119番に電話してください。
- ⚠発疹が急速に広がる
- ⚠痛みが強く、膿が出る
- ⚠発熱がある
- ⚠これらは当日中に受診しましょう。
一般的な症状
- 赤みや発疹
- 小さな水ぶくれ
- 皮膚のカサつき・皮むけ
- 輪のような形の赤い斑点
子供の症状
- 顔や頭皮に赤い輪状の発疹ができることがあります。
- 頭皮にフケのようなかさつきや、抜け毛が見られることもあります。
- 強いかゆみで夜眠れないことがあります。
高齢者の症状
- かゆみを感じにくく、乾燥してひび割れることがあります。
- 爪に感染すると爪が厚く濁ってきます。
- 合併症で皮膚が赤く腫れたり、ただれたりすることがあります。
原因
主な原因
- 白癬菌などの真菌(カビ)が皮膚の表面に入り込んで増えることが原因です。
- 高温多湿の環境で増えやすいため、汗や湿気が原因になります。
- 人から人、ペットから人、地面や床から感染することがあります。
リスク要因
- 汗をよくかく
- 長時間濡れたままの靴や靴下を履く
- タオル・靴下・スリッパを共有する
- 免疫力が低下している(糖尿病・化学療法など)
- 銭湯やプールの床を裸足で歩く
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 発疹が急速に広がる
- 痛みや膿が出てきた
- 発熱を伴う
定期受診を予約すべき場合:
- かゆみが2週間以上続く
- 原因が分からない発疹が消えたり出たりする
- 市販の水虫薬を使ってもよくならない
- 家族やペットに同じような症状がある
診断
医師が皮膚の見た目を診て、必要に応じて顕微鏡検査や培養検査を行います。真菌感染症かどうかは、顕微鏡で菌を直接見ることで確かめられます。
行われる可能性のある検査
- 皮膚を軽く削って顕微鏡で観察する検査(真菌鏡検)
- 真菌を培養して種類を調べる検査(数週間かかることもあります)
- 必要に応じて皮膚の一部を採取して調べる生検
診察で予想されること
診察では、いつから症状があるか、家族の症状、今まで使った薬、ペットの有無などを聞かれます。検査は少し皮膚をそく取る程度で、痛みはほとんどありません。医師に「原因は何か、どのくらいでよくなるか、人にうつるか、市販薬を使ってよいか、再発を防ぐにはどうしたらよいか」と質問すると安心できます。
治療
治療の基本は、抗真菌薬を皮膚に塗る外用薬です。範囲が広い場合や爪に感染している場合は、飲み薬を使うこともあります。症状が治まっても真菌が残っていることがあるので、医師の指示された期間は治療を続けましょう。
自宅でのセルフケア
- 患部をよく洗い、タオルでしっかり拭いて乾かす
- 靴下やタオルは毎日清潔なものに取り替える
- 通気性の良い靴を履き、汗をかいたら履き替える
- かゆくても搔かず、皮膚科を受診する
医療治療
医師が処方する抗真菌薬の外用薬や内服薬があります。妊娠中・授乳中の方、持病のある方、ほかの薬を飲んでいる方は、必ず医師に伝えてください。種類や使用期間は症状や部位によって異なります。
手術が検討される場合
真菌性皮膚感染症の治療で手術が行われることは通常ありません。
この病気と共に生きる
治療中も普段の生活は問題なく続けられます。ただし、他人にうつさないために、タオルや寝具、靴下を家族と共有しないようにしましょう。共同浴場やプールでは、足を洗ったあとにしっかり乾かし、ビーチサンダルを履くと感染を広げにくくできます。
生活習慣のアドバイス
- 入浴後は体をよく乾かす
- 汗をかいたらすぐに着替える
- 爪を短く切って清潔に保つ
- 十分な睡眠とバランスのよい食事で免疫力を維持する
食事と運動
特定の食べ物で真菌感染症を予防できるという科学的根拠はありません。しかし、栄養バランスのよい食事と適度な運動は免疫力を保ち、皮膚の健康にも役立ちます。激しい運動で蒸れが続く場合には、運動後にシャワーを浴びるとよいでしょう。
精神的健康と心の健康
かゆみや見た目の発疹が続くと、イライラしたり自信をなくしたりすることがあります。治療には時間がかかるものですが、確実に改善していきます。気持ちがつらいときは、医師や薬剤師、家族に相談してください。
予防
完全に防ぐのは難しいですが、蒸れや接触を避けることでリスクを大きく下げられます。特に足などの湿気がこもりやすい場所を清潔で乾いた状態に保つことが大切です。
ワクチン
真菌性皮膚感染症を予防するワクチンは現在ありません。
検診プログラム
一般的な健診で真菌皮膚感染症の検査が行われることはありませんが、気になる症状があれば皮膚科でいつでも相談できます。
合併症
治療しない場合
- 発疹が全身に広がる
- 爪が厚く濁り、痛みや歩行困難を起こす爪白癬(つめはくせん)になる
- 細菌の二次感染を起こし、皮膚が赤く腫れる(とびひ)
- ほかの家族やペットに感染させる
長期的な見通し
正しい診断と治療を続ければ、多くの場合数週間から数ヶ月で改善します。爪まで感染すると治るまでに時間がかかりますが、根気よく治療を続ければ治癒が期待できます。安心して医療者に相談してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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