精巣の手術・処置当日の心得
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
精巣の手術・処置は、精巣(睾丸)やそのまわりの器官に問題があるときに、診断や治療のために行われます。この記事では、処置・手術当日に知っておくと安心できる準備や流れ、注意点を説明します。
重要な事実
- 処置の内容は、検査から治療までさまざまで、日帰りで終わることもあれば入院が必要なこともあります。
- 当日は、食事や水分、内服薬について医師の指示を事前に確認しておくことが大切です。
- 処置後は安静が基本です。出血・腫れ・痛みの変化に注意して、気になるときはすぐに相談しましょう。
精巣の処置や手術は、泌尿器科で比較的よく行われる医療行為です。しこりや痛みなどがあって受診し、検査や治療の一環として進められることも少なくありません。
男性・男児であれば、年齢を問わず行われます。赤ちゃんの停留精巣から、思春期の精巣捻転、成人や高齢者のしこりや腫瘍まで、目的や状態はさまざまです。
症状
- 突然の強い陰嚢の痛みがある場合(精巣捻転の可能性が高く、すぐに119番へ)
- 陰嚢の激しい腫れや赤黒い変色を伴う痛みがある場合(すぐに119番へ)
- 外傷のあとに、痛みで動けなくなるほど腫れてきた場合(すぐに119番へ)
- ⚠痛みや腫れが1日以上続く、または悪化する場合
- ⚠発熱を伴う陰嚢の腫れがある場合
- ⚠しこりを自分で見つけたが、痛みがない場合(早めの受診が必要)
一般的な症状
- 陰嚢(睾丸を包む袋)にしこりを感じる
- 陰嚢に痛みや重だるさがある
- 陰嚢が急に腫れる、または片側だけ大きく見える
子供の症状
- 陰嚢が赤く腫れたり、触られるのをとても嫌がる
- 鼠径部(足の付け根)や陰嚢のはれ・痛みで泣いたりむずがったりする
- 生まれたときから陰嚢の中に精巣が触れない(停留精巣かも)と指摘された
高齢者の症状
- 陰嚢のしこりが硬く感じるが、痛みはない
- 陰嚢の違和感が続く、またはしこりが徐々に大きくなる
- 排尿後の違和感や、陰嚢の重みを気にしている
原因
主な原因
- 精巣腫瘍(精巣にできる腫瘍)
- 精巣捻転(精巣と精索がねじれて血流が止まる状態)
- 精巣炎・精巣上体炎(細菌やウイルスによる炎症)
- 停留精巣(生まれつき精巣が陰嚢に下りてこない)
- 水瘤(陰嚢内に水がたまる)や精索静脈瘤(陰嚢内の静脈が太くなる)
リスク要因
- 停留精巣の治療歴がある
- 精巣がんの家族歴がある
- 10代の思春期(精巣捻転はこの時期に多い)
- おたふくかぜ(ムンプス)に感染したことがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急な強い痛みがある場合(精巣捻転の可能性)
- 吐き気やおう吐を伴う陰嚢の痛みがある場合
- 陰嚢が急に大きく腫れた場合
定期受診を予約すべき場合:
- 陰嚢のしこりや違和感が続く場合
- 数日間続く軽い痛みがある場合
- 受診すべきか迷った場合(迷ったら一度相談を)
診断
医師が陰嚢の中を触診(触って調べる)し、問診を行ったうえで、必要に応じて超音波検査や血液検査を行います。処置や手術が必要かどうかは、これらの結果をもとに判断されます。
行われる可能性のある検査
- 陰嚢の超音波(エコー)検査
- 血液検査(腫瘍マーカーや感染の有無を調べる)
- 必要に応じてCT検査やMRI検査
- 生検(組織の一部を取って顕微鏡で調べる)
診察で予想されること
診察では、下半身の露出的な確認がありますが、プライバシーには配慮されます。処置や手術を行う場合は、医師から目的や方法、リスクについて説明があり、同意書への署名をお願いされることがあります。気になることは遠慮なくその場で尋ねましょう。
治療
精巣の処置・手術は、目的によって異なります。しこりの組織を調べる生検、腫瘍を取り除く手術、精巣捻転を戻す手術、陰嚢内の水を抜く処置などがあります。当日の流れは、麻酔方法や入院の有無によって変わります。
自宅でのセルフケア
- 処置前日のうちに、医師から伝えられた絶食・水分制限の指示を確認しましょう(例:当日の朝から食事を控えるなど)
- いつも飲んでいる薬がある場合は、当日の服用について事前に医師か薬剤師に確認しましょう
- 当日は動きやすい服装で来院し、帰宅時の付き添いやタクシー代なども確認しておくと安心です
- 不安なことは当日でもかまいません。看護師や医師に伝えましょう
医療治療
処置・手術では、局所麻酔(部分的な麻酔)や全身麻酔(眠っている間に行う麻酔)が用いられます。検査や治療の内容に応じて、最も適した方法が医師から説明されます。処置後は、痛みどめや抗生物質の処方を受けることがありますが、必ず指示された用法・用量を守ってください。
手術が検討される場合
精巣捻転が疑われるときは、精巣を温存するために緊急手術が必要になることがあります。また、悪性腫瘍が疑われる場合は、手術で精巣を摘出する方法が検討されることもあります。
この病気と共に生きる
処置・手術当日は、帰宅後はできるだけ安静に過ごします。お風呂はシャワーだけにして、湯船にはつからないようにしましょう。傷口は清潔に保ち、下着やガーゼが汚れたら交換します。小さな出血や痛みはあっても、時間とともに落ち着きますが、強い変化を感じたらすぐに医療機関に連絡してください。
生活習慣のアドバイス
- 当日は激しい運動や長時間の立ちっぱなしを避ける
- 飲酒は避け、水分を十分にとる
- 医師が勧めたサポーターや固定用の下着を使用する
食事と運動
食事は処置後、吐き気がなければ水分から始めて、消化のよいものを少しずつとりましょう。運動は、医師から許可が出るまでは控え、無理に体を動かさないようにします。
精神的健康と心の健康
精巣の手術は、身体の大切な部分の処置なので、不安や緊張があって当然です。見た目や機能への心配は、医師や看護師に話し、十分に説明を受けることで和らぐこともあります。一人で抱え込まず、相談してください。
予防
精巣の病気には、生まれつきのものや突然起こるものもあり、すべてを予防することはできません。ただし、しこりや痛みなどの変化を早めに見つけることで、重症化を防げることがあります。月に一度程度、入浴時に陰嚢の中をやさしく触って確認する習慣がすすめられることもあります。
検診プログラム
一般的ながん検診に精巣がんの項目は含まれていません。しかし、気になる症状があれば医療機関を受診しましょう。自己触診(セルフチェック)は、医師の指導のもとで行うと安心です。
合併症
治療しない場合
- 精巣捻転を放置すると、精巣の血流が途絶え、壊死(組織が機能を失う)することがあります
- 精巣腫瘍を放置すると、周囲やリンパ節、肺などに転移する可能性があります
- 感染症による炎症を放置すると、精巣の萎縮や不妊の原因となることがあります
長期的な見通し
精巣に関する病気は、早く受診して適切な処置を受けることで、多くは経過が良好です。たとえ手術が必要になっても、医師や看護師がしっかりサポートしてくれます。当日の不安は事前の確認と相談で軽減できます。無理をせず、医療者と一緒に進めていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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