腹部けいれん
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
お腹の痛みや不快感を「腹痛(ふくつう)」や「腹部(ふくぶ)のけいれん」といいます。腸などの臓器が収縮(しゅうしゅく)するときに起きる痛みで、多くの場合は一時的で心配いりません。
重要な事実
- 多くの人が経験するよくある症状です。
- 原因はガス、消化不良、感染症などさまざまです。
- 多くの場合、数時間から数日で自然に治ります。
- 症状がひどい場合や長く続く場合は医師の診察が必要です。
はい、とてもよくある症状です。大人から子どもまで、誰でも一度は経験します。
全年齢層に起こりますが、特にストレスの多い人や食生活の乱れている人に多い傾向があります。
症状
- 突然の激しい痛みで動けない
- 便や吐いたものに血が混じる
- お腹が板のように硬くなる
- お腹を強く打った後
- 意識がもうろうとする
- 呼吸が苦しい
- ⚠痛みが数時間続く、またはどんどん強くなる
- ⚠38度以上の発熱がある
- ⚠水分が取れずに脱水症状(口が渇く、尿が少ない)が出ている
- ⚠数日間便秘やガスが出ない
一般的な症状
- お腹がキリキリ、またはシクシク痛む
- お腹が張る、ガスがたまる
- 下痢や便秘を伴う
- 吐き気や嘔吐(おうと)
- 痛みが一時的に強くなったり弱くなったりする
子供の症状
- 同じような症状に加えて、ぐずったり泣いたりする
- 食欲がない、または吐く
- お腹を触られるのを嫌がる
高齢者の症状
- 痛みの感じ方がはっきりしないことがある
- 下痢や便秘の症状が目立つ
- 体重減少や疲れやすさを伴う場合もある
原因
主な原因
- 食べすぎや早食いなどの消化不良
- ウイルスや細菌による胃腸炎(いちょうえん)
- ストレスや不安
- 食物アレルギーや乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)
- 過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)
- 生理の痛み(女性の場合)
リスク要因
- 不規則な食生活や早食い
- ストレスの多い生活
- 感染症が流行している季節
- 消化器系の病気の既往歴
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状(callEmergency)がある場合
- 激しい痛みでじっとしていられない
- 血便や吐血がある
- お腹を強く打った後
定期受診を予約すべき場合:
- 軽い痛みが1週間以上続く
- 痛みが頻繁に繰り返す
- 体重が減る、食欲が落ちる
- 排便のリズムが変わった
診断
医師が問診(症状の経過や食生活など)とお腹の触診(しょくしん)を行います。必要に応じて検査を追加します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(炎症や貧血の有無)
- 便検査(感染症や出血の確認)
- 腹部エコー(超音波検査)
- 上部または下部内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
診察で予想されること
医師は痛みの場所、強さ、持続時間、関連する症状を詳しく聞きます。お腹を優しく押して痛みの場所を確認します。リラックスして話すことが大切です。
治療
治療は原因によって異なります。多くの場合は特別な治療なしで自然に治りますが、必要に応じて薬や生活習慣の改善が行われます。
自宅でのセルフケア
- 安静にして横になる
- お腹に湯たんぽやカイロを当てて温める
- 消化の良いもの(お粥やスープ)を少量ずつ食べる
- 水分をこまめに取る(スポーツドリンクや経口補水液がおすすめ)
- 脂っこいものや刺激物は避ける
医療治療
原因に応じて、腸の動きを整える薬(鎮痙薬:ちんけいやく)や整腸剤、感染症には抗菌薬が処方されることがあります。ただし、自己判断で薬を服用せず、医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
まれに虫垂炎(もうちょうえん)や腸閉塞(ちょうへいそく)など、手術が必要な病気が原因になっている場合があります。その場合は早急な対応が必要です。
この病気と共に生きる
症状が続くときは、日常生活の中で原因となる行動を避けることが大切です。ストレスをため込まず、規則正しい生活を心がけましょう。
生活習慣のアドバイス
- 食事はゆっくり、よく噛んで食べる
- 決まった時間に食事を取る
- 十分な睡眠を取る
- ストレス解消法(散歩、趣味、深呼吸など)を見つける
食事と運動
バランスの良い食事を心がけ、食物繊維を適度に取り入れましょう。激しい運動は避け、ウォーキングなどの軽い運動がおすすめです。
精神的健康と心の健康
お腹の痛みが続くと不安やストレスが強くなることがあります。逆にストレスが症状を悪化させることもあるので、気持ちのケアも大切です。必要なら医師やカウンセラーに相談してください。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、規則正しい食生活、ストレス管理、手洗いなどの感染予防でリスクを減らせます。
合併症
治療しない場合
- 感染症による脱水症状
- 出血が続く場合の貧血
- 腸閉塞など重症化した場合の緊急手術の必要性
長期的な見通し
多くの腹痛は数日以内に改善します。原因がはっきりしている場合は治療でよくなります。重症な病気でも早期発見・治療で治る可能性は高いので、気になる症状があれば早めに医師に相談しましょう。
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最終更新: 2026年7月31日
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