artery on one side
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
片方の動脈が狭くなったり詰まったりして、血流が悪くなる状態です。「動脈硬化」が主な原因で、足や腕など片側に症状が出ます。
重要な事実
- 動脈は心臓から酸素や栄養を運ぶ血管です。
- 片方だけに症状が出るのは、左右の血流の差が原因です。
- 早期発見・治療で重症化を防げます。
40歳以上の約5人に1人が何らかの動脈の病気を持っていると言われ、決して珍しくありません。
喫煙者、糖尿病・高血圧・高コレステロールの方、肥満の方、加齢とともにリスクが高まります。男性にやや多いですが、女性にも起こります。
症状
- 突然の激しい痛みとともに手足が青白く冷たくなった
- 脈が触れなくなった、手足が動かせない
- 激しい痛みで夜も眠れない
- ⚠安静にしていても痛い、痛みが強くなった
- ⚠足や腕の傷が悪化して膿が出ている
- ⚠腫れや赤みが広がっている
一般的な症状
- 歩いたり動かしたりすると片方の脚や腕が痛む(休むと治まる)
- 手足が冷たい、しびれる、感覚が鈍い
- 傷の治りが遅い、爪や皮膚の色が変わる
子供の症状
- 成長に伴う症状はまれですが、先天的な血管の異常があれば手足の成長差や冷感が見られることがあります。
高齢者の症状
- 痛みが安静時にも続く、歩行距離が短くなる、潰瘍(皮膚の深い傷)ができる
原因
主な原因
- 動脈硬化(血管の内側にコレステロールなどがたまり、血管が狭くなる)
- 血栓(血液の塊)が血管を塞ぐ
- 炎症やけがによる血管の損傷
リスク要因
- 高コレステロール血症(脂質異常症)
- 肥満・運動不足
- 加齢(特に50歳以上)
- 家族に動脈硬化の病気がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 足や腕が突然、冷たくなり痛みが激しい場合
- 怪我をしていないのに皮膚に黒い斑点ができた場合
定期受診を予約すべき場合:
- 歩くと脚やお尻が痛くなり、休むと治まる場合
- 手足の冷えやしびれが続く場合
- 足の傷がなかなか治らない場合
診断
問診と身体診察に加え、血流を調べる検査で診断します。
行われる可能性のある検査
- 足関節上腕血圧比(ABI)検査:足首と腕の血圧を比べる簡単な検査
- 超音波(エコー)検査:血管の状態を画像で確認
- 血管造影:造影剤を使って血管の詰まり具合を詳しく調べる
診察で予想されること
痛みのない検査がほとんどです。医師が症状やリスクを詳しく聞いた上で、必要な検査を行います。検査結果はその日のうちに説明してもらえることが多いです。
治療
治療は生活習慣の改善を基本に、薬や手術などで血流を改善します。症状の程度や全身状態に合わせて方法を選びます。
自宅でのセルフケア
- 禁煙:喫煙は動脈硬化を悪化させる最大の原因です。
- 定期的なウォーキング:痛みが出る手前で休みながら続けると、血行が良くなります。
- 足を清潔に保ち、乾燥や傷を防ぐ
医療治療
医師が処方する薬(血管を拡げる薬や血液を固まりにくくする薬など)を用いた治療や、カテーテル治療(細い管で血管の中から広げる方法)があります。
手術が検討される場合
症状が重く、薬やカテーテル治療が効かない場合、バイパス手術(詰まった部分の前後を人工血管などでつなぐ手術)が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
毎日の生活では、痛みと上手く付き合いながら無理のない範囲で活動することが大切です。こまめに休憩を取り、足を上げて血流を促しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 禁煙を続ける
- ウォーキングなどの有酸素運動を習慣にする
- ストレスをため込まない
- 足の保温と清潔を心がける
食事と運動
バランスの良い食事(塩分・脂肪を控え、野菜・魚を積極的に)と、医師の許可を得た範囲での運動が効果的です。ウォーキングは特に推奨されます。
精神的健康と心の健康
痛みや運動制限で気分が落ち込んだり、将来への不安を感じることもあります。そうした気持ちは自然なことです。我慢せずに家族や医師に話してみましょう。
予防
動脈硬化の進行は生活習慣の改善で大きく抑えられます。特に禁煙は最も効果的な予防法です。
検診プログラム
健康診断で血圧、血糖、コレステロール値を定期的にチェックしましょう。40歳を過ぎたら特に注意が必要です。
合併症
治療しない場合
- 痛みが強くなり安静時にも続く
- 足の皮膚に治りにくい潰瘍(傷)ができる
- 組織が壊死(腐る)し、切断が必要になることがある
長期的な見通し
早期に治療を始めれば、多くの場合症状の進行を抑え、日常生活の質を保つことができます。正しい治療と生活習慣で、合併症のリスクは大幅に減ります。
サポートを探す
地域の団体
- 厚生労働省 循環器病に関する情報 · 日本
- 日本循環器学会 患者向け情報 · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月21日
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