片側だけの脱毛(頭の片側の髪が抜ける)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
片側だけの脱毛とは、頭の一部または片側だけに髪が抜けてしまう状態のことです。原因はさまざまで、多くは適切な診断とケアで改善できるものです。気になる場合は一人で悩まず、医師に相談しましょう。
重要な事実
- 髪の毛は1日に50~100本程度抜けるのが普通ですが、片側だけに目立つ脱毛がある場合は受診の目安になります。
- 脱毛の原因には、自己免疫の異常、感染症、髪の毛への機械的な刺激などが含まれます。
- 早めに皮膚科を受診すると、原因に合わせた適切な対応が受けられます。
片側だけに限った脱毛は、全体的な薄毛に比べると多くありませんが、円形脱毛症などの一部の脱毛は日本でも比較的よくみられます。
男性・女性を問わず、子どもから高齢者まで、どの年齢でも起こる可能性があります。この情報は男性の健康の一部ですが、実際にはすべての人に当てはまる内容です。
症状
- 突然、頭皮に激しい痛みや腫れがある場合
- 頭皮に化膿(うみ)や出血がある場合
- 顔や手足の麻痺(まひ)やしびれを伴う場合
- ⚠脱毛が非常に速いスピードで広がっている場合
- ⚠頭皮のかゆみや赤みがひどく、我慢できない場合
- ⚠脱毛と同時に強い痛みがある場合
一般的な症状
- 頭の片側に、円形や楕円形のつるっとした抜け毛の部分がある
- 抜けた場所の皮膚が赤い・かゆい、フケがある
- 髪が一か所に集中して抜ける
- 抜け毛の部分の髪が短く切れたように見える
子供の症状
- 子どもでは、円形脱毛症がみられることがあります
- 頭皮の白癬(はくせん)というカビの感染でも脱毛が起こります
- 無理に髪を引っ張るヘアスタイルが原因になることもあります
高齢者の症状
- 加齢による全体的な薄毛とは異なり、片側だけの脱毛は別の原因を调べる必要があります
- 頭皮の病気や服用中の薬の影響で起こることもあります
原因
主な原因
- 自己免疫の異常:体の免疫が自分の毛根を攻撃して脱毛が起こる円形脱毛症
- 真菌(カビ)感染:頭皮に白癬菌などが感染すると、その部分の髪が抜けることがあります
- 機械的な刺激:きついヘアスタイルや無理な毛の引っ張りが毛根に負担をかけます
- 炎症や瘢痕(はんこん)をともなう皮膚病によって毛根が傷つく場合
リスク要因
- 強いストレスや疲労
- 家族に脱毛性の病気の人がいる
- 特定の持病や治療(例:がん治療など)
- 頭皮の洗いすぎ・洗い不足などのヘアケアのくせ
- 髪を強く引っ張る習慣(ポニーテールや編み込みなど)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 痛み、腫れ、赤みをともなう脱毛がある
- 脱毛が1週間以内に急に広がった
定期受診を予約すべき場合:
- 片側の脱毛に気づいてから1か月以上変化がない
- かゆみやフケが続いている
- 脱毛が気になって日常生活や気分に影響している
診断
医師は頭と頭皮の状態をよく観察し、いつから、どのように脱毛が始まったかを尋ねます。必要に応じて皮膚の拡大鏡を使って詳しく調べることもあります。
行われる可能性のある検査
- 頭皮の視診と触診、皮膚鏡を使った観察
- 毛髪をそっと引っ張って抜けやすさを確認する引っ張りテスト
- 血液検査(ホルモンや自己免疫に関係する項目を調べる場合があります)
- 頭皮の一部を採取して顕微鏡で調べる皮膚生検(必要な場合)
診察で予想されること
診察では、脱毛の時期、場所、かゆみや痛みの有無、使っている薬、生活習慣などを聞かれます。原因がわかれば、治療方針やセルフケアの具体的な説明を受けられます。
治療
治療は原因によって異なります。まず皮膚科で正しい診断を受けることが大切です。原因を調べずに自己判断で薬を使うのは避けましょう。
自宅でのセルフケア
- 頭皮を清潔に保ち、やさしい洗浄料で洗う
- きついヘアアレンジや引っ張るスタイルを避ける
- ストレスをためないよう十分に休む
- バランスのよい食事と十分な睡眠を心がける
- 気になる部分を帽子やウィッグで隠してもよい
医療治療
医師が原因に合わせて治療を提案します。円形脱毛症にはステロイド外用薬や免疫調整薬などが使われることがあります。感染症には抗真菌薬、炎症には抗炎症薬など、原因に応じた薬が用いられます。薬の種類や使い方は必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
大多数の脱毛では手術は第一選択ではありません。瘢痕(はんこん)をともなう脱毛や治療で改善しない場合には、医師が毛髪移植(もうはついしょく)を検討することがあります。
この病気と共に生きる
脱毛の見た目が気になる場合は、帽子やスカーフ、ウィッグなどを利用するのも一つの方法です。無理に隠そうとせず、自分が心地よいと感じる方法を選んでください。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活で十分な睡眠を確保する
- 適度な運動でストレスを発散する
- 喫煙や過度の飲酒を控える
- 頭皮に刺激の少ないヘアケア製品を選ぶ
食事と運動
特定の食品だけで髪が生えるわけではありません。たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含む食事をとり、適度な運動を続けることが、頭皮と髪の健康の土台になります。
精神的健康と心の健康
脱毛は見た目の変化をともない、不安や自信の低下につながることがあります。気持ちがつらいときは、一人で抱え込まずに医療者や家族に相談しましょう。
予防
すべての脱毛を完全に予防することはできませんが、頭皮を清潔に保ち、きついヘアスタイルを避け、健康的な生活を送ることでリスクを下げられる可能性があります。
ワクチン
脱毛そのものを予防するワクチンはありません。ただし、一部の感染症を予防することで、感染による脱毛を避けられることがあります。
検診プログラム
脱毛のための特別な定期検診はありません。鏡で頭皮を観察して変化に早めに気づき、気になる場合は受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 原因によっては、毛根がダメージを受けて元に戻らないことがあります
- 感染症が悪化すると、頭皮に瘢痕(はんこん)が残る可能性があります
- 見た目の変化による心理的なストレスが続くことがあります
長期的な見通し
多くの脱毛は原因を特定し、適切に対応すれば改善します。すぐに良くならないこともありますが、あきらめずに医師と一緒に歩んでいくことが大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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