blood pressure that worsens lying down
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
横になると血圧が上がる状態を「臥位高血圧(がいこうけつあつ)」といいます。通常、人は横になると血圧は少し下がりますが、この状態では逆に上がってしまいます。自律神経の働きや薬の影響などが原因となることがあります。
重要な事実
- 横になると血圧が上がるのは、体の調節機能の乱れが原因です
- 自覚症状がないことも多いですが、頭痛やめまいが現れることがあります
- 治療せずにいると、心臓や血管に負担がかかる可能性があります
比較的まれな状態ですが、高齢者や糖尿病・パーキンソン病などの持病がある方に多く見られます。
特に50歳以上の方、自律神経の働きが弱っている方、血圧の薬を服用中の方に起こりやすいです。
症状
- 急激な激しい頭痛
- 胸の痛みや圧迫感
- 息苦しさ
- 言葉がうまく話せない、片方の手足が動かない
- 意識がもうろうとする
- ⚠横になったときの血圧が180/110mmHg以上になる
- ⚠頭痛やめまいが続く
- ⚠視力の変化(かすみ目など)がある
一般的な症状
- 横になったときの血圧測定値が高い(特に朝や夜間)
- 朝起きたときの頭痛
- 横になったときのめまいやふらつき
子供の症状
- 子どもでは非常にまれですが、自律神経の病気がある場合に起こることがあります
- 立ちくらみや疲れやすさとして現れることもあります
高齢者の症状
- 血圧の変動が大きくなることがあります
- 夜間の頻尿や、寝ている間に血圧が上がることで朝の頭痛が起こりやすいです
- 脳卒中や心臓病のリスクを高める可能性があります
原因
主な原因
- 自律神経の調節機能の乱れ(特に、体を起こしたときに血圧を下げる働きが弱い場合)
- 血圧を下げる薬の副作用(特に、血管を広げるタイプの薬)
- 腎臓の病気や内分泌の病気
- 睡眠時無呼吸症候群
リスク要因
- パーキンソン病
- 多系統萎縮症(まれな神経の病気)
- 長時間の寝たきり状態
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 血圧が急に高くなり、激しい頭痛や胸の痛みがある
- 意識がもうろうとする
- 呼吸が苦しい
定期受診を予約すべき場合:
- 横になったときの血圧が何度も高い(上の血圧が140mmHg以上)
- 朝の頭痛やだるさが続く
- 血圧の薬を飲んでいるが、横になると血圧が高くなる
診断
診断は、血圧を様々な姿勢で測ることで行います。さらに、原因を調べるための検査を追加することもあります。
行われる可能性のある検査
- 臥位・座位・立位での血圧測定(横になったとき、座ったとき、立ったときの血圧を比較)
- 24時間自由行動下血圧測定(1日を通して血圧を記録する機械を装着)
- 血液検査(腎臓の働きやホルモンの異常を調べる)
- 自律神経機能検査(心拍数や血圧の変動を調べる)
診察で予想されること
病院では、まず問診と血圧測定があります。その後、必要に応じて上記の検査が行われます。検査は痛みを伴わないものがほとんどです。結果をもとに、医師があなたに合った治療方針を提案します。
治療
治療は、まず原因となる病気や薬の影響を取り除くことから始めます。生活習慣の改善や、血圧のコントロール方法を変えることで対処することが多いです。
自宅でのセルフケア
- ベッドの頭側を10~15cm高くして寝る
- 就寝前に大量の水分や塩分を摂らない
- 血圧の薬は医師の指示通りに飲む(自己判断でやめない)
- 日中に軽い運動をする(医師に相談してから)
- 寝る前のカフェインやアルコールを控える
医療治療
医師は、血圧の薬の種類や飲む時間を調整することがあります。例えば、夜間の血圧上昇を抑えるために、朝ではなく夕方に薬を飲む方法があります。原因となる病気(睡眠時無呼吸症候群など)があれば、その治療を行います。薬の名前や具体的な用量については医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
手術が必要になることは、通常ありません。ただし、副腎腫瘍などが原因である場合は、手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
毎日同じ時間に、決まった姿勢で血圧を測る習慣をつけましょう。横になったときの血圧が気になる場合は、医師に相談してください。薬の調整や生活の工夫で症状は改善できます。
生活習慣のアドバイス
- 血圧日記をつける(測定値とそのときの姿勢、体調を記録)
- 規則正しい生活を心がける
- ストレスをためないようにする
- 睡眠の質を高める(寝室の環境を整える)
食事と運動
食事は、塩分を控えめに、野菜や果物を多くとるようにしましょう。運動は、医師の許可を得てから、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を始めるのがおすすめです。激しい運動は血圧が急に変わることもあるので注意が必要です。
精神的健康と心の健康
血圧の変動に不安を感じたり、症状が続くと気分が落ち込むことがあります。無理をせず、家族や医師に気持ちを伝えることが大切です。
予防
完全に予防することは難しいですが、健康的な生活習慣を維持することで、血圧の変動を抑えることができます。特に、適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠が大切です。
ワクチン
この状態を予防するための特別なワクチンはありません。
検診プログラム
定期的な健康診断で血圧を測ることが、早期発見につながります。特に高齢の方や持病がある方は、年に1回は血圧測定をしましょう。
合併症
治療しない場合
- 心臓に負担がかかり、心不全のリスクが高まる
- 脳卒中(脳出血や脳梗塞)のリスクが高まる
- 腎臓の機能が低下する
- 動脈硬化が進む
長期的な見通し
適切な治療と生活習慣の改善により、血圧はコントロール可能です。多くの場合、症状は改善し、合併症のリスクも減らせます。あきらめずに、医師と一緒に取り組みましょう。
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地域の団体
- 日本高血圧学会 一般向け情報 · 日本
- 日本循環器学会 患者さん向け情報 · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月20日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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