肘の痛みについて
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
肘の痛みとは、ひじの関節やその周りの筋肉、腱(けん)、神経などに問題が起こって感じる痛みのことです。多くの場合、使いすぎやケガが原因ですが、病気が原因となることもあります。この記事では、肘の痛みの一般的な原因や対処法、医師に相談する目安をわかりやすく説明します。
重要な事実
- 肘の痛みは、スポーツや仕事で腕をよく使う人に多く見られます。
- 多くの場合、安静やセルフケアで良くなりますが、長引く場合は医療機関の受診が必要です。
- 痛み止めの薬は、医師や薬剤師の指示に従って使いましょう。勝手に長く使わないことが大切です。
はい、非常に一般的な症状です。10人に1人以上が一生のうちに経験すると言われています。
肘の痛みは、テニスやゴルフなどのスポーツをする人、デスクワークや肉体労働などで腕を繰り返し使う人に多く見られます。年齢を問わず起こりますが、40〜60代で特に多くなります。
症状
- 腕をぶつけたり転んだりして、ひじが大きく変形している
- ひじから先の腕や手に力が入らない、感覚がなくなっている
- 激しい痛みでまったく動かせない
- ひじの周りの皮膚に傷があり、骨が見えている(かもしれない)
- ⚠ひじが腫れて熱を持っている、発熱がある
- ⚠安静にしても痛みが悪化する
- ⚠事故やけがの後に痛みが続く
- ⚠家の中の物が持てないほど強い痛みがある
一般的な症状
- ひじの外側や内側に痛みがある
- 物を持ち上げたり、腕を伸ばしたりするときに痛む
- ひじを曲げ伸ばしすると違和感がある
- ひじが腫れる、熱を持つ
- 腕や手にしびれがある
原因
主な原因
- 使いすぎ(いわゆるテニス肘、ゴルフ肘)
- ケガ(打撲、捻挫、骨折、脱臼)
- 関節の炎症(関節リウマチ、変形性関節症など)
- 神経の圧迫(ひじの神経が圧迫されると手のしびれが出ることがあります)
リスク要因
- 繰り返し腕を使う仕事やスポーツ
- 加齢による関節や腱の変化
- 肥満(関節への負担が大きくなる)
- 喫煙(血流が悪くなり治りが遅くなる)
受診の目安
診断
医師は、まずあなたの症状や生活習慣、仕事やスポーツの様子を詳しく聞きます。その後、肘の状態を実際に触れたり、動かしたりして確認します。必要に応じて画像検査や血液検査を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- X線(レントゲン)検査:骨に異常がないかを確認します
- 超音波(エコー)検査:腱や関節の状態をみます
- MRI検査:骨や軟骨、腱、神経の詳しい状態を調べます
- 血液検査:関節リウマチなどの炎症がないかを調べます
診察で予想されること
診察では、痛む場所や動かし方などを具体的に伝えましょう。けがの状況や、どんな動作で痛むかも重要です。検査が必要な場合、結果は後日わかることがあります。痛みの原因に合わせて治療方針が決まります。
治療
肘の痛みの治療は、原因によって異なりますが、多くは安静とセルフケアで改善します。痛みが強い場合や長引く場合は、医師の指導のもとで治療を進めます。
自宅でのセルフケア
- ひじを休める(痛みを感じたら無理をしない)
- 痛みが出ている直後は冷やす(氷をタオルに包んで15分程度)
- サポーターやテーピングで肘を保護する
- 痛みが治まったら、ゆっくりとストレッチをする
- 枕やクッションで肘を高い位置に置いて休む
医療治療
医療機関では、痛みの原因に合わせて、物理療法(温熱や超音波など)、運動療法、装具を使った治療、注射療法などが行われることがあります。薬を使う場合は、医師や薬剤師の指示に従ってください。自己判断で市販薬を長期に使うのは避けましょう。
手術が検討される場合
保存的治療(安静やリハビリなど)で改善しない場合や、骨折・腱の断裂などが確認された場合に、手術が検討されることがあります。ただし、多くの肘の痛みは手術の必要がありません。
この病気と共に生きる
肘の痛みと付き合うには、痛みの原因となっている動作を避け、ひじを休ませることが大切です。仕事や家事で腕を使うときは、こまめに休憩を取りましょう。
生活習慣のアドバイス
- 同じ姿勢や動作を続けず、休憩をはさむ
- 重い物はひじを伸ばしきらずに運ぶ
- パソコンや机の高さを見直す
- 禁煙を心がける(血流を良くするため)
- ストレッチや軽い運動で関節をなめらかに保つ
食事と運動
骨や腱を健康に保つため、バランスの良い食事を心がけましょう。特にカルシウムやビタミンD、たんぱく質は大切です。運動は、痛みが強いときは控え、軽いストレッチやウォーキングなどから始めましょう。無理に動かすと悪化する可能性があります。
精神的健康と心の健康
痛みが長引くと、不安やイライラを感じたり、眠れなくなったりすることがあります。そうした気持ちも自然な反応です。痛みだけでなく、気持ちのつらさも伝えられる医療者に相談しましょう。もし自分や大切な人がつらい気持ちで苦しんでいるなら、ひとりで悩まず、相談機関に連絡してください。
予防
肘の痛みを完全に予防するのは難しいですが、腕の使いすぎを避け、こまめに休憩することでリスクを減らせます。スポーツ前の十分なストレッチや、道具(テニスラケットのグリップや道具のサイズ)を見直すことも役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 使いすぎによる痛みを放置すると、炎症が慢性化して痛みが長引くことがあります
- ケガや骨折を見落とすと、関節の動きに問題が残ることがあります
- 原因によっては、腕や手のしびれ、筋力低下が進むことがあります
長期的な見通し
多くの肘の痛みは、適切な休息と治療で良くなります。原因がはっきりし、早めに対処すれば、数週間から数か月で回復が見込めます。たとえ長引いても、治療法はたくさんあります。希望を持って、医療者と一緒に進んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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