わき腹の痛みが示すもの
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
わき腹の痛み(横腹の痛み)のことです。背中とおなかの間、肋骨の下あたりの痛みで、腎臓や尿管、筋肉などの問題で起こることがあります。
重要な事実
- 最も多い原因は腎臓結石(尿の中の成分が固まってできる石)です。
- 筋肉の違和感や姿勢の悪さでも起こります。
- 発熱や血尿を伴う場合、早めの受診が必要です。
はい、多くの人が一生に一度は経験するといわれるほど一般的な症状です。
全年齢で起こりますが、腎臓結石は20~60歳の成人に多く、特に男性に多いとされています。
症状
- 激しい痛みで動けず、冷や汗が出る
- 高熱(38度以上)が続く
- 血尿(おしっこが赤い)
- 吐き気や嘔吐がひどい
- 尿がまったく出ない
- ⚠痛みが数時間以上続く
- ⚠排尿時におしっこが痛い、または回数が多い
- ⚠痛みに発熱(37.5度以上)が伴う
- ⚠過去に腎臓結石や尿路感染症の経験がある方
一般的な症状
- 片側のわき腹が鈍く痛む、または刺すような痛み
- 痛みがおなかや股のほうに広がる
- 排尿時の痛みや違和感
子供の症状
- ぐずる、おなかが痛いと言う
- おしっこを嫌がる、またはおしっこの回数が多い
- 発熱や吐き気を伴うこともある
高齢者の症状
- 痛みの場所がはっきりしないことがある
- ぼんやりする、食欲がないなどの症状が出やすい
- 尿の異常(濁りやニオイ)に気づきにくい
原因
主な原因
- 腎臓結石(尿管に石が詰まる)
- 尿路感染症(膀胱炎や腎盂腎炎)
- 筋肉の過緊張や打撲
- 帯状疱疹(ヘルペスウイルスの再活性化)
リスク要因
- 水分不足
- 塩分や動物性たんぱく質の多い食事
- 家族に腎臓結石の方がいる
- 繰り返す尿路感染症
- 加齢による腎機能の低下
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急な強い痛みがある
- 発熱や血尿がある
- 尿がごく少ない、または出ない
定期受診を予約すべき場合:
- 数日間続く軽い痛み
- 排尿時の違和感が続く
- 再発を繰り返す
診断
医師が症状の経過を聞き、身体を見て診断します。尿検査や画像検査で原因を調べます。
行われる可能性のある検査
- 尿検査(感染や血尿の有無)
- 血液検査(腎機能や炎症の確認)
- 画像検査(超音波、CTスキャンなどで結石や異常を確認)
診察で予想されること
問診では痛みの場所、程度、持続時間、発熱の有無などを詳しく聞かれます。検査は痛みを伴わないものが多く、結果はその日または数日でわかります。
治療
原因によって治療法が異なります。多くの場合、保存的な治療(痛みを和らげる、原因を取り除く)が行われます。
自宅でのセルフケア
- 十分な水分を摂る(1日2リットル程度を目安に)
- 安静にして、患部を冷やしすぎない
- 痛みが強いときは、市販の鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)を使用してもよいですが、医師または薬剤師に相談してください
医療治療
細菌感染の場合は抗菌薬(抗生物質)による治療が行われます。腎臓結石では、結石の位置や大きさによって、薬で結石を溶かす治療や、体外から衝撃波を当てて結石を砕く治療(体外衝撃波結石破砕術)が検討されます。痛みに対しては、医療機関で処方される鎮痛薬が使われます。
手術が検討される場合
結石が大きく薬や衝撃波で効果がない場合、または結石が腎臓に長くとどまって腎機能に影響している場合、内視鏡手術や手術で結石を取り除くことがあります。
この病気と共に生きる
治療中は指示された水分量を守り、安静を心がけましょう。激しい運動は控え、痛みが強い時は無理をしないでください。
生活習慣のアドバイス
- こまめに水分を摂る(特に夏場や運動後)
- 塩分を控えめにしたバランスの良い食事を心がける
- 適度な運動を続ける(ただし痛みのあるときは避ける)
- トイレを我慢しない(尿をためない)
食事と運動
腎臓結石予防には、シュウ酸やプリン体を多く含む食品(ホウレンソウ、レバーなど)を食べ過ぎないようにしましょう。運動はウォーキングなど軽めの有酸素運動がおすすめです。
精神的健康と心の健康
慢性的な痛みや再発への不安からストレスがたまることがあります。気持ちがつらい時は、家族や医療スタッフに相談しましょう。
予防
水分摂取や食事の改善で予防できるケースが多いです。特に腎臓結石は、日頃の生活習慣でリスクを減らせます。
検診プログラム
定期的な健康診断で尿検査や血液検査を受けることで、早期発見につながります。特に家族歴がある方は検診を勧めます。
合併症
治療しない場合
- 腎臓結石が大きくなり、腎機能が低下する
- 尿路感染症が重症化し、腎不全や敗血症(全身に感染が広がる重い状態)になるリスク
- 慢性の痛みが日常生活に影響する
長期的な見通し
原因によって異なりますが、多くの場合は適切な治療で改善します。腎臓結石は再発しやすいですが、生活習慣の見直しで予防できます。定期通院を続けることで、重症化を防ぐことができます。
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最終更新: 2026年7月31日
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