おなら(ガス)について知っておきたいこと
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
おならは、お腹の中で作られたガスが体外に出る自然な体の働きです。食べ物の消化や腸内細菌の働きによって生まれます。多くの場合、病気ではなく、健康な人にも日常的にあります。
重要な事実
- 1日に5〜15回程度のおならは正常な範囲です。
- 食べ物や飲み方によって、量やにおいは変わります。
- おならを我慢しすぎると、お腹の張りや腹痛につながることがあります。
- おならの回数やにおいだけでは、重い病気かどうかは判断できません。
とてもよくあることで、心配のいらない場合がほとんどです。
赤ちゃんからお年寄りまで、年齢や性別を問わずすべての人にみられます。
症状
- 突然、我慢できないほどの激しい腹痛がある(この場合はすぐに119番に電話してください)
- お腹がはれ上がって硬く触れる
- 便に血が混じる、または黒い便が出る
- 意識がぼんやりする、ぐったりする
- ⚠おならと一緒に続く強い腹痛がある
- ⚠血便や黒い便が出た(いつもと違う場合)
- ⚠嘔吐や高い熱を伴う
- ⚠体重が急に減った
- ⚠おならや便が全く出なくなった
一般的な症状
- お腹が張って苦しい
- おならがいつもより多く出る
- おならの回数やにおいが気になる
- お腹の中でガスがゴロゴロ・グルグル動く感じがある
- おならが出そうで出にくい、または出ない
子供の症状
- 赤ちゃんや子どもにも普通にあり、授乳の時に空気をのみこむことも原因になります。
- げっぷやおならとして出れば、多くの場合は問題ありません。
- 泣き続ける、お腹がパンパンに張る、便が出ないなどの様子があれば、小児科に相談しましょう。
高齢者の症状
- 加齢や飲んでいる薬の影響で腸の動きが弱まり、ガスがたまりやすくなることがあります。
- 便秘が続くと、おならが増えたり、においが強くなったりすることがあります。
- 腰やお腹の手術後は、おならが出ると腸の働きが戻ってきたサインとされることがあります。
原因
主な原因
- 早食いや話しながら食べるなどで空気を飲み込む
- 炭酸飲料やガムをよく使う
- 豆類、いも類、キャベツなど食物繊維の多い食品を多くとる
- 乳製品など、自分に合わない食品をとる
- 便秘で便やガスが腸にたまる
- ストレスや緊張で腸の動きや感じ方が変わる
リスク要因
- 食べるのが速い、よく噛まない
- 食物繊維を急にたくさんとり始めた
- 乳糖や特定の糖質を消化しにくい体質
- 便秘や過敏性腸症候群がある(過敏性腸症候群とは、下痢や便秘、腹痛をくり返す腸の機能のトラブルです)
- 妊娠中や加齢による腸の動きの変化
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 激しい腹痛が続く
- おならが全く出ず、お腹が張って痛む
- 血便や黒い便がある
- 嘔吐や発熱を伴う
定期受診を予約すべき場合:
- おならが気になって仕事や学校、外出に支障がある
- お腹の張りや不快感が続く
- 便秘や下痢をくり返す
- においや回数が急に変わったと感じる
診断
医師がお話を聞き、お腹の状態を診て判断します。必要に応じて、より詳しい検査を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 問診(いつから、どんな時、どのくらいおならが多いかなど)
- お腹の聴診と触診
- 腹部エコー(超音波)検査
- 腹部X線(レントゲン)検査
- 血液検査
- 呼気水素検査(口から吐く息の中の水素を測り、腸内でガスがどう作られているかを調べる検査)
診察で予想されること
まずは生活習慣や食べ物の話を中心に、医師と一緒に原因を探ります。検査が必要な場合は、当日または後日行われることがあります。痛みを伴う検査は、医師が事前に説明してくれます。
治療
おならだけが気になる場合は、特別な治療をしないことも多いです。原因に合わせて食生活や生活習慣を整えることが基本になります。
自宅でのセルフケア
- ゆっくり、よく噛んで食べる
- 炭酸飲料やガムを控えめにする
- 食物繊維が多い食品は少しずつ増やす
- 適度に体を動かす
- お腹を温める
- 便秘をしないように水分をとる
医療治療
薬を使う場合もありますが、原因や症状に合わせて、医師が腸の働きを整える治療や、食事のアドバイスを行います。自己判断で市販薬に頼りすぎず、医師や薬剤師に相談しましょう。
手術が検討される場合
おならそのものに対する手術は通常ありません。ただし、腸閉塞や腫瘍など、おならや腹痛の原因になる病気が見つかった場合は、その病気の治療として手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
おならは体の自然なサインです。恥ずかしいと感じることもありますが、必要なガスを無理に止めすぎないようにしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 食事は規則正しく、1日3食を目安に
- 食後は軽く歩くなど、無理のない範囲で体を動かす
- ストレスをため込まない
- 十分な睡眠をとる
食事と運動
腸に良い食品は人によって合う合わないがあります。食べた後のお腹の調子をメモにしながら、自分の合う食べ方を見つけましょう。ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、腸の動きを助けます。
精神的健康と心の健康
おならを気にしすぎると、人と会うことや外出が不安になることがあります。つらい時は一人で抱え込まず、かかりつけ医や消化器内科に相談してください。もしお腹の症状に加えて、気分の落ち込みが続く場合も、一人で悩まずに自治体の心の健康相談窓口へ連絡しましょう。
予防
おならを完全に予防することはできませんが、食べ方や生活習慣を工夫することで、回数やにおいを減らせる可能性があります。
合併症
治療しない場合
- おならを我慢し続けると、お腹の張りや腹痛が強くなることがあります。
- 便秘などが原因の場合は、便秘が悪化してさらにガスがたまりやすくなることがあります。
- まれに、腸閉塞や腫瘍などが隠れている場合、放置すると危険です。
長期的な見通し
ほとんどは心配のない体の反応で、生活習慣の見直しで軽くなることも多いです。気になる症状があれば、早めに相談することで、安心して日常生活を送れます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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