出たり消えたりするじんましん(蕁麻疹)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
じんましん(蕁麻疹)は、皮膚に赤く盛り上がった発疹があらわれ、強いかゆみをともなう病気です。この発疹は出たり消えたりを繰り返し、多くの場合24時間以内に消えてしまいます。
重要な事実
- じんましんはうつりません。
- 発疹は数時間から24時間以内に消えることがほとんどです。
- 6週間以上繰り返す場合は『慢性じんましん』とよばれます。
とてもよくある病気です。一生のうちに1人に5人程度は経験するといわれています。
子どもから大人まで誰でも起こり得ますが、原因が特定できない慢性じんましんは、20~40代の女性に多くみられます。
症状
- のどや舌が腫れて息苦しい
- 声がかすれてゼーゼーする
- めまいや失神をともなう
- 顔やくちびるが急に大きく腫れる
- ⚠発熱や関節の痛みをともなうじんましん
- ⚠じんましんが1日中広がって眠れない
- ⚠手や足が大きく腫れてきた
一般的な症状
- 蚊にさされたような赤いぶくぶくした発疹
- 強いかゆみ
- 発疹の大きさや形が場所によって違う
- 数時間で消えて、別の場所に新しい発疹があらわれる
子供の症状
- かぜや細菌感染などに続いて起こることが多いです。
- くちびるやまぶたが腫れることもあります。
高齢者の症状
- 原因が特定できない慢性のじんましんが少なくありません。
- 皮膚が乾燥していると、かゆみが強くなることがあります。
原因
主な原因
- 食べ物(卵、牛乳、小麦、魚介類など)
- 感染症(かぜ、細菌感染など)
- 物理的な刺激(寒さ、熱、圧迫、日光、汗)
- ストレスや疲れ
- 原因がわからない場合もある
リスク要因
- アレルギー体質がある
- じんましんやアレルギー症状の既往がある
- 自己免疫疾患がある
- 最近感染症にかかった
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 呼吸が苦しい、のどが腫れるなど緊急症状があるときは119番
- かゆみが強くて眠れない、仕事や家事ができない
- 発疹とともに発熱や吐き気がある
- 新しい薬を飲み始めてからじんましんが出た
定期受診を予約すべき場合:
- じんましんを繰り返して困っている
- 1か所以上の発疹が1日以上消えない
- 日常生活に支障がある
診断
医師は、発疹の見た目、出方、経過、どんなときに起こるかをくわしく聞いて診断します。
行われる可能性のある検査
- 基本的には検査せず、問診と皮膚の診察で診断します。
- 疑わしい食品や薬があれば、血液検査やアレルギー検査を行うことがあります。
- 長く続く場合は、血液検査や皮膚の組織を調べる検査を行うこともあります。
診察で予想されること
診察では、いつから、どんなきっかけで、どこに出るのかなどを聞かれます。心当たりがある場合はメモを持っていくと伝わりやすいでしょう。
治療
治療の目的は、かゆみをやわらげて、新しいじんましんの発生を防ぐことです。原因がはっきりしている場合は、その刺激を避けることがもっとも大切です。
自宅でのセルフケア
- 冷たいタオルや保冷剤で冷やす(氷を直接あてない)
- ゆったりとした綿の服を着る
- 熱いお湯や長風呂を避ける
- 爪を短く切り、かかないようにする
- 入浴後は、無香料の保湿剤でうるおいを保つ
医療治療
かゆみを抑える抗ヒスタミン薬などの内服薬が中心です。症状が強い場合は、一時的にステロイド薬を使うこともあります。慢性のじんましんには、いくつかの追加治療があります。どの薬も必ず医師の指示に従って使用してください。
手術が検討される場合
該当しません。じんましんは手術の対象とはならない病気です。
この病気と共に生きる
毎日の生活で、発疹が出た日時や内容、食事、体調、気温などを記録しておくと、原因に気づきやすくなります。また、医師から処方された薬を、指示どおりに使ってください。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠をとる
- ストレスをため込まない
- 皮膚を刺激しない(強くこすらない)
- 暑い場所や寒い場所を避ける
食事と運動
原因食品がわかっていれば、それを避けます。ただし、必要以上に食事を制限しすぎないようにしましょう。運動はかゆみを強くすることがあるため、体調に合わせて行ってください。
精神的健康と心の健康
かゆみや再発の不安は、心の負担になることがあります。つらいときは1人で抱え込まず、家族や友人、医療者に話してみましょう。
予防
原因がはっきりしている場合は、それを避けることで予防できます。ただし、原因がわからないことが多く、完全に防ぐのは難しい場合もあります。
ワクチン
じんましんを直接予防するワクチンはありません。ただし、感染症をきっかけとする場合もありますので、医療者と相談の上で、標準的なワクチン接種を検討しましょう。
検診プログラム
症状のない人に定期的な検査をおすすめするものはありません。繰り返す場合や不安がある場合は、医療機関で相談してください。
合併症
治療しない場合
- まぶたやくちびる、のどといった粘膜の腫れ(血管性浮腫)が起こることがある
- ごくまれに、アナフィラキシーという全身の重い反応に進むことがある
- かゆみが続くと、不眠やストレスにつながる
長期的な見通し
じんましんは、多くの場合数日から数週間で落ち着きます。慢性じんましんでも、治療で症状を十分にコントロールできることがほとんどです。安心して医師と一緒に方針を決めていきましょう。
サポートを探す
国際機関
- World Allergy Organization
地域の団体
- 日本皮膚科学会
- 厚生労働省
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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