palpitations at night
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
夜間に感じる動悸(どうき)とは、心臓の鼓動がいつもより強く感じられたり、速くなったりする状態です。心臓の拍動が「ドキドキ」「バクバク」と感じられることが多く、寝ているときに起こると不安になりやすいですが、多くの場合は重大な病気ではありません。
重要な事実
- 動悸は多くの人が経験する一般的な症状です。
- 夜間に起こる動悸の多くは、ストレスや生活習慣が原因です。
- ただし、まれに心臓の病気が原因の場合もあるため、繰り返す場合は医師の相談をおすすめします。
はい、非常に一般的です。多くの人が一生のうちに一度は経験すると言われています。寝ているときに起こる動悸は、特に心配になりやすいですが、ほとんどの場合は治療の必要はありません。
年齢や性別を問わず誰にでも起こり得ますが、特に20~40代の女性に多く見られるという報告があります。また、不安を感じやすい方や、カフェインを多く摂る方にも起こりやすい傾向があります。
症状
- 動悸とともに胸の強い痛みや圧迫感がある
- 息が苦しくて横になれない
- 意識がもうろうとする、または気を失った
- 激しいめまいで立っていられない
- 冷や汗が出て顔色が真っ青になる
- ⚠動悸が続いて30分以上改善しない
- ⚠動悸に加えて吐き気や嘔吐がある
- ⚠安静にしていても動悸が治まらない
- ⚠過去に心臓病と診断されたことがある人で動悸が強くなった
一般的な症状
- 心臓がドキドキ・バクバクと感じられる
- 胸のあたりがどきどきする
- 心臓が一瞬止まったような感覚
- 寝ているときに突然目が覚めて心臓の鼓動が速い
子供の症状
- 子どもは自分の症状をうまく伝えられないことが多いため、夜中に泣いて起きる、寝苦しそうにするなどのサインに注意しましょう。
- 活発に遊んでいるときに息切れがする、疲れやすいなどの症状も見られることがあります。
高齢者の症状
- 高齢者の場合、動悸に加えてめまいやふらつきを伴うことがあります。
- 失神(気を失う)の前兆として動悸が現れることもあるため注意が必要です。
原因
主な原因
- ストレスや不安(心配ごと)
- カフェインの摂りすぎ(コーヒー、お茶、エナジードリンクなど)
- アルコールの飲みすぎ
- 睡眠不足や疲れ
- ホルモンバランスの変化(更年期など)
- 貧血(血液が足りない状態)
- 甲状腺の働きが過剰になる病気(バセドウ病など)
- 不整脈(心臓のリズムが乱れる病気)
- 発熱や脱水(体内の水分不足)
- 一部の薬の副作用(市販薬や処方薬を含む)
リスク要因
- 強いストレスを感じやすい性格
- コーヒーや緑茶を1日に何杯も飲む習慣
- 寝る前にアルコールを飲む習慣
- 睡眠不足が続いている
- 更年期にある女性
- 過労や長時間のデスクワーク
- 心臓の病気や不整脈を指摘されたことがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 動悸に胸の痛みや息苦しさを伴う場合はすぐに救急車(119番)を呼んでください。
- めまいで立っていられない、意識を失いそうなときも緊急です。
定期受診を予約すべき場合:
- 動悸が週に2回以上起こる
- 夜間に動悸で目が覚めることが続く
- 日常生活に支障が出ている
- 心配で夜眠れない
- 原因がはっきりしない
診断
医師はまずあなたの症状や生活習慣について詳しく聞きます。その後、心臓の状態を調べるためにいくつかの検査を行うことがあります。
行われる可能性のある検査
- 心電図(電気で心臓の動きを調べる検査)
- 24時間ホルター心電図(1日中つけて心臓のリズムを記録)
- 血液検査(貧血や甲状腺の異常を調べる)
- 心臓超音波検査(エコーで心臓の形や動きを見る)
診察で予想されること
医師の診察は30分~1時間程度で終わることが多いです。検査結果が出るまでに数日かかることもありますが、結果がわかれば原因に合わせたアドバイスがもらえます。
治療
治療は原因によって異なります。多くの場合は生活習慣の見直しで改善します。原因となる病気が見つかった場合はその病気の治療を行います。
自宅でのセルフケア
- カフェインの摂取を控える(特に午後以降)
- アルコールはほどほどにし、寝酒は避ける
- 決まった時間に寝るよう心がける
- 寝る前のスマホやパソコンの使用を控える
- リラックスできる時間を作る(深呼吸や軽いストレッチ)
- 規則正しい食事と適度な運動を心がける
医療治療
原因に応じて、不整脈を整える薬や、甲状腺の働きを調整する薬、貧血を改善する薬などが処方されることがあります。治療は必ず医師の指示に従って行ってください。自分で市販薬を服用するのは避けましょう。
手術が検討される場合
まれに、不整脈が重度で薬でコントロールできない場合に、カテーテルアブレーション(心臓の異常な電気信号を治療する処置)などの手術的治療が行われることがあります。この場合も医師が詳しく説明します。
この病気と共に生きる
夜間の動悸は不安を感じやすい症状ですが、多くの場合は日常生活を送る上で大きな支障にはなりません。症状が気になるときは、日中のうちにリラックスする時間を意識的に作りましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に起床し、朝日を浴びる
- 寝る前にカフェインやアルコールをとらない
- 寝室を静かで暗く、快適な温度に保つ
- 寝る前に軽い読書や音楽を聴くなどリラックスする習慣を持つ
- 日中に適度な運動を取り入れる(ウォーキングなど)
食事と運動
バランスのよい食事を心がけ、特に鉄分やビタミンB12を多く含む食品(レバー、ほうれん草、魚など)を取ると貧血予防に役立ちます。激しい運動は避け、ウォーキングやヨガなどの軽い運動を週に数回行いましょう。
精神的健康と心の健康
動悸が続くと「また起こるのでは」という不安が強くなり、睡眠の質が低下したり、日中の集中力が落ちたりすることがあります。不安が強い場合は、一人で抱え込まずに医師やカウンセラーに相談することも大切です。
予防
すべての動悸を予防することはできませんが、生活習慣を整えることで起こりにくくすることができます。特に、規則正しい睡眠とストレス管理が重要です。
検診プログラム
定期的な健康診断で心電図や血液検査を受けることで、動悸の原因となる病気を早期に見つけることができます。年に1回は健康診断を受けることをおすすめします。
合併症
治療しない場合
- 原因疾患(不整脈や心不全など)がある場合、放置すると症状が悪化する可能性があります
- まれに脳梗塞(脳の血管が詰まる病気)のリスクが高まることがあります
- 慢性的な不安や不眠につながることがあります
長期的な見通し
夜間の動悸は、ほとんどの場合、深刻な病気ではありません。適切な診断と生活習慣の見直しで改善することが多いです。もし心臓の病気が見つかっても、早期に治療を始めれば普段と変わらない生活を送ることができます。まずは医師に相談して、あなたの状態にあったケアを見つけましょう。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月22日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。