動悸の考えられる原因
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
動悸(どうき)とは、自分の心臓の鼓動が普段より強く、速く、または不規則に感じられる状態のことです。一時的なこともあれば、続くこともあります。多くの場合は心配ありませんが、ときに病気のサインであることもあります。
重要な事実
- 動悸は非常によくある症状で、多くの人が一度は経験します。
- ほとんどの動悸は良性(心配なし)ですが、一部は不整脈などの心臓の病気が原因となることがあります。
- 動悸の原因には、ストレス、カフェイン、貧血、甲状腺の問題など、心臓以外のものも多くあります。
はい、動悸は非常に一般的な症状です。10人中約4人が人生で一度は動悸を経験するといわれています。
年齢や性別を問わず誰にでも起こりえますが、特に不安を感じやすい人や、心臓の病気を持つ人、更年期の女性に多く見られます。
症状
- 動悸と一緒に胸の強い痛みや圧迫感がある
- 突然の激しい息苦しさがある
- 意識を失った、または意識がもうろうとしている
- 動悸とともに冷や汗が出て、吐き気がある
- ⚠動悸が長く続く(数分以上)
- ⚠頻繁に動悸が起こる(1日に何度も)
- ⚠動悸に加えてめまいやふらつきがある
- ⚠脈が異常に速い(安静時に120拍/分以上)または不規則
一般的な症状
- 心臓がドキドキする、バクバクする
- 脈がとんだように感じる(脈が飛ぶ)
- 胸がどきっとする
- 胸のつかえや不快感を伴うことがある
子供の症状
- 子どもは動悸をうまく言葉にできないことがあります。
- 急に顔色が悪くなる
- 遊んでいる最中に息切れをする
- 疲れやすくなる、元気がない
高齢者の症状
- 動悸に加えてめまいやふらつきを伴いやすい
- 失神(気を失う)の前触れとして現れることがある
- 動悸が長く続く、または頻繁に繰り返す
- 胸痛や息苦しさを伴う場合は特に注意が必要
原因
主な原因
- ストレスや不安、パニック発作
- カフェイン(コーヒー、緑茶、エナジードリンク)
- アルコールやニコチン(タバコ)
- 貧血(血液中の赤血球が少ない状態)
- 甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気)
- 不整脈(心房細動など心臓のリズムが乱れる状態)
- 発熱、脱水、睡眠不足
リスク要因
- 心臓病の既往歴がある
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある
- 強いストレスや不安を抱えている
- カフェインやアルコールを多く摂取する
- 妊娠中や更年期の女性
- 電解質(カリウムやマグネシウムなど)のバランスが乱れている
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 動悸と一緒に胸痛、息苦しさ、失神がある場合はすぐに救急車を呼んでください。
- 動悸が長く続く、または頻繁に起こる場合は、なるべく早く(数日以内に)かかりつけ医を受診しましょう。
定期受診を予約すべき場合:
- 動悸が時々あるだけで、他の症状がない場合は、定期の健康診断のついでに相談しても構いません。
- ただし、初めて動悸を経験した場合や、気になる場合は早めに受診することをおすすめします。
診断
医師は問診(あなたの症状や生活習慣についての質問)と身体診察(聴診器で心臓の音を聴くなど)から診断をすすめます。必要に応じて検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 心電図(心臓の電気的な活動を記録する検査)
- ホルター心電図(24時間以上、心電図を記録するもの)
- 血液検査(貧血や甲状腺の異常、電解質バランスの確認)
- 心臓超音波(心臓の構造や動きを調べる検査)
- イベントレコーダー(症状が出たときに記録できる携帯型の心電計)
診察で予想されること
診察では、症状の頻度、持続時間、きっかけなどを詳しく尋ねられます。その日のうちに結果がわかる検査もあれば、後日結果が出るものもあります。医師はあなたの症状に合わせて最適な検査を選びます。
治療
治療は動悸の原因によって異なります。多くの場合、原因となっている生活習慣やストレスを改善することで症状が軽減します。心臓の病気や甲状腺の問題などが原因の場合は、その病気の治療を行います。
自宅でのセルフケア
- カフェインやアルコールの摂取を控える
- 十分な睡眠をとる
- ストレスをためないようにする(深呼吸、リラックス法など)
- 規則正しい生活を心がける
- 症状を日記につけて、きっかけを把握する
医療治療
医師は原因に合わせて治療方法を提案します。例えば、不整脈がある場合は、心臓のリズムを整える薬や、電気ショックでリズムを戻す処置(電気的除細動)などが行われることがあります。甲状腺の異常がある場合はその治療を、貧血があればその改善を図ります。具体的な薬剤名や用量は医師が個別に判断します。
手術が検討される場合
ごくまれに、薬でコントロールできない不整脈に対して、カテーテルアブレーションという手術(カテーテルを使って心臓の原因部位を焼く治療法)が行われることがあります。多くの動悸には手術は必要ありません。
この病気と共に生きる
動悸があっても、日常生活はほとんど変わらず送ることができます。ただし、症状を記録し、原因となる行動(カフェインの取りすぎ、睡眠不足など)を避けるようにしましょう。不安を感じる場合は、医師に相談して安心できる情報を得ることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- カフェインやアルコール、タバコを控える
- ストレスを管理する(趣味、散歩、リラックスタイムを作る)
- 十分な睡眠(毎日7~8時間を目標に)
- 定期的に軽い運動をする(ウォーキングなど)
食事と運動
バランスの良い食事をとり、特にカリウムやマグネシウムを多く含む食品(バナナ、ほうれん草、ナッツなど)を意識的に摂ると良いでしょう。激しい運動は避け、ウォーキングやヨガなどの軽い運動を習慣にすると心臓に良い負荷がかかります。ただし、運動中に動悸が強くなる場合は、一度医師に相談してください。
精神的健康と心の健康
動悸が続くと、「また起きるのでは」という不安や恐怖を感じることがあります。この不安がさらに動悸を悪化させることもあります。リラックス法(深呼吸、瞑想)を練習したり、必要ならカウンセリングを受けることも有効です。
予防
すべての動悸を予防することはできませんが、原因となる生活習慣を改善することでリスクを減らせます。ストレス管理、十分な睡眠、カフェインやアルコールの節制が効果的です。心臓の病気がある場合は、医師の指示に従って治療を続けることが予防につながります。
ワクチン
省略
検診プログラム
省略
合併症
治療しない場合
- 原因が深刻な不整脈の場合、放置すると脳卒中(血栓が脳の血管を詰まらせる病気)のリスクが高まることがあります。
- 心臓の拍出量が減り、心不全(心臓のポンプ機能が低下する状態)を引き起こすことがあります。
- 失神を繰り返すと転倒によるけがのリスクがあります。
長期的な見通し
動悸の多くは良性で、適切な治療や生活習慣の改善で症状は改善します。たとえ原因が心臓の病気であっても、早期に診断して治療すれば、ほとんどの場合、通常の生活を続けることができます。心配なときは遠慮なく医療機関に相談し、必要な検査やフォローアップを受けてください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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