膵臓の痛み:横になると悪化する場合
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
膵臓(すいぞう)はお腹の奥にある臓器で、食べ物の消化や血糖値の調整に重要な役割を果たしています。横になると痛みが強くなるのは、膵臓に炎症がある可能性があります。この状態を膵炎(すいえん)といいます。
重要な事実
- 膵炎には急性と慢性があります
- 横になることで膵臓が圧迫され痛みが増すことがある
- 早期の受診が大切です
急性膵炎は比較的よく見られる病気で、年間に人口10万人あたり約30〜40人が発症するとされています。
どの年齢でも起こり得ますが、特に胆石やアルコールの影響を受けやすい成人に多く見られます。
症状
- 突然の激しい腹痛で動けない
- 嘔吐が止まらない
- 痛みとともに意識がもうろうとする
- 呼吸が苦しい
- ⚠数日続くみぞおちの痛み
- ⚠発熱を伴う腹痛
- ⚠横になると痛みが強くて眠れない
一般的な症状
- みぞおちから背中にかけての強い痛み(特に横になると悪化)
- 吐き気や嘔吐
- 腹部の膨満感
- 食欲不振
子供の症状
- 腹痛(横になると泣くなど)
- 吐き気・嘔吐
- ぐったりする
高齢者の症状
- 痛みがはっきりしないこともある
- 食欲低下や体重減少
- 混乱(せん妄)が見られることも
原因
主な原因
- 胆石(たんせき)
- 過度の飲酒
- 高脂血症(血液中の脂肪が多い)
- 腹部の外傷
- 薬の副作用(まれ)
リスク要因
- 胆石を持っている
- 大量の飲酒習慣
- 家族に膵炎の人がいる
- 特定の薬を長期間使用
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然の激しい腹痛がある
- 吐き気や嘔吐がひどい
- 発熱がある
- 横になると痛みが増す
定期受診を予約すべき場合:
- みぞおちの違和感が数週間続く
- 体重が減った
- 脂っこいものを食べると痛む
診断
医師が問診や身体診察を行い、血液検査や画像検査で膵臓の炎症を確認します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(膵臓の酵素を測定)
- 腹部超音波(エコー)
- CT検査
- MRI検査
- 場合により内視鏡検査
診察で予想されること
診断のためには、採血や画像検査を受けることが一般的です。痛みが強い場合は入院して検査と治療を行うこともあります。
治療
治療の基本は、膵臓を休ませることです。痛みの程度や炎症の重症度によって治療法が異なります。
自宅でのセルフケア
- 絶食(数日間、口から食事をとらない)
- 点滴で水分や栄養を補給
- 安静にする
- 痛みが強い場合は医師の指示に従い薬を使う
医療治療
痛みを和らげる薬や、炎症を抑える薬が使われます。重症の場合は集中治療室での管理が必要になることもあります。具体的な薬の名前や量については医師が判断します。
手術が検討される場合
胆石が原因の場合は、胆のうを摘出する手術が検討されることがあります。また、膵臓に感染や偽のう胞ができた場合も手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
回復後は食事や生活習慣に注意することで再発を防げます。医師や栄養士と相談しながら無理のない生活を送りましょう。
生活習慣のアドバイス
- 禁酒する(アルコールを完全にやめる)
- 禁煙する
- バランスの良い食事を心がける
- 適度な運動をする
食事と運動
脂肪分の多い食事は控え、野菜や果物、全粒穀物を中心にした食事が推奨されます。適度な運動(散歩など)は全身の健康に役立ちます。
精神的健康と心の健康
慢性的な痛みや食事制限は気分に影響することがあります。不安や落ち込みが続く場合は、遠慮なく医師やカウンセラーに相談してください。もし自殺を考えてしまうような強い危機感がある場合は、すぐに119番または精神科医療機関に連絡してください。
予防
完全に予防できるわけではありませんが、健康的な生活習慣(節酒、禁煙、バランスの良い食事)がリスクを減らします。
合併症
治療しない場合
- 膵臓の壊死(組織が死ぬ)
- 偽のう胞(液体がたまった袋)
- 糖尿病の発症
- 呼吸不全や腎不全
長期的な見通し
多くの場合、適切な治療を受ければ回復します。急性膵炎の軽症例では数日で改善します。重症例でも医療の進歩により生存率は高まっています。再発を防ぐために生活習慣の見直しが大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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