突然の精巣(睾丸)の痛みや腫れ
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
精巣(睾丸)に突然、痛みや腫れが起こることを指します。原因はいくつかあり、その中には緊急処置が必要なものもあります。痛みの程度は軽いものから激しいものまでさまざまです。
重要な事実
- 突然の強い痛みは、精索捻転(精巣がねじれる)という緊急の可能性があります。
- 発症から早いほど治療の成功率が高まります。
- 痛みが軽くても、腫れや違和感がある場合は医師の診察が必要です。
精索捻転は、かなりまれな病気ですが、若い男性に多く見られます。一方、精巣の痛みや腫れの原因には比較的一般的なものもあります。
特にお母さんの胎内から思春期までの男の子と、25歳以下の若い男性に多く見られます。ただし、どの年齢でも起こる可能性があります。
症状
- 急に強い痛みが現れた
- 痛みで歩けない、じっとしていられない
- 吐き気や嘔吐を伴う
- 陰嚢が急に腫れ、赤くなった
- ⚠痛みが軽くても、陰嚢の腫れや違和感が続く
- ⚠痛みがおさまっても、またすぐ繰り返す
- ⚠排尿時の痛みや発熱がある
一般的な症状
- 突然現れる強い痛み(片側に多い)
- 陰嚢(いんのう)の腫れや赤み
- 吐き気や嘔吐
- 下腹部の痛み
- 痛くて触れられない
子供の症状
- 意味のわからない泣き方やぐずり
- 陰のうやおなかを触られるのを嫌がる
- 食欲がない、嘔吐する
高齢者の症状
- 痛みが突然ではなく、数日間続く
- 発熱や頻尿、排尿時の痛みを伴うこともある
原因
主な原因
- 精索捻転(精巣がねじれて血流が止まる)
- 精巣上体炎(精巣の後ろにある管の炎症)
- 外傷(ぶつけるなど)
- 鼠径ヘルニア(脱腸)の嵌頓(かんとん)
- 精巣腫瘍(がん)の可能性もある
リスク要因
- 年齢(特に若い男性)
- 過去に精索捻転を起こしたことがある
- 精巣を固定する構造がもともとゆるい(先天的な特徴)
- 激しい運動や外傷
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然の激しい痛みは、すぐに救急車(119番)を呼んでください。
- 夜中でも休日でも、救急外来を受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 痛みが軽い場合や腫れが続く場合は、泌尿器科を受診してください。
- おしっこのときに痛む場合も、泌尿器科で診てもらいましょう。
診断
医師が陰嚢を見て触り、痛みの場所や程度を確認した後、画像検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(ドップラー血流測定も含む)
- 血液検査(必要に応じて)
診察で予想されること
検査は痛みを伴わないものがほとんどです。超音波検査では、精巣への血流が保たれているかを調べます。捻転だった場合は、血流が止まっていることを確認します。
治療
原因によって治療方法が異なります。精索捻転は一刻を争う緊急事態で、手術が必要です。炎症や感染症には薬を使います。腫瘍などの場合には、専門的な治療計画が必要です。
自宅でのセルフケア
- 自己判断で放置せず、すぐに医療機関へ相談する
- お灸やマッサージなどで刺激しない
- 陰嚢を冷やすのは、医師の指示があるときだけにする
医療治療
炎症や感染症には、抗生物質や炎症を抑える薬が使われます。痛みに対しては、医師が適切な痛み止めを処方することがあります。必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
精索捻転が疑われる場合は、すぐに手術(精巣の捻れを戻して血流を回復させる手術)が行われます。また、反対側の精巣も将来の捻転を防ぐために手術で固定することが一般的です。
この病気と共に生きる
治療後は、医師の指示に従って安静に過ごしてください。激しい運動は、一定期間控える必要があります。
生活習慣のアドバイス
- 陰嚢を圧迫するようなきつい下着は避け、ゆったりしたものを選ぶ
- 入浴やシャワーで陰部を清潔に保つ
- 違和感や再発のサインに注意を払う
食事と運動
特別な食事制限はありませんが、バランスのよい食事を心がけ、便秘にならないように水分を十分にとることが大切です。運動は、医師に相談してから再開してください。
精神的健康と心の健康
性器の病気は不安や羞恥心を伴うこともありますが、1人で抱え込まず、信頼できる人や医師に話すことが助けになります。治療後にセックスについて心配があれば、医師に相談してください。
予防
精索捻転そのものを予防する方法は確立されていません。しかし、症状が現れたときにすぐ医療機関を受診することで、精巣を守れる可能性が大きく高まります。
合併症
治療しない場合
- 精巣が壊死(壊れてしまい)して失う
- 痛みが続く慢性の痛み
- 精巣の萎縮(小さくなる)
- 不妊のリスク
- 感染症が悪化して全身に影響する
長期的な見通し
精索捻転でも、発症から6時間以内に手術が行われれば、多くの場合、精巣を温存できます。原因によって治療法は変わりますが、早期に診断・治療すれば、回復の見込みは良好です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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