歯ぎしり(食いしばり)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
歯ぎしりとは、寝ているときや無意識のうちに、歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりすることです。自分では気づかないうちに歯やあごに負担がかかることがあります。
重要な事実
- 睡眠中に起こることが多く、自分ではなかなか気づきません。
- 長く続くと歯のすり減りやあごの痛みを引き起こすことがあります。
- ストレスや生活習慣が関係していることがあります。
大人の約1割、子どもでは約2〜3割にみられるといわれ、歯科医院で相談されることの多い症状です。
子どもから大人まで幅広い年齢でみられますが、特に30〜50歳代に多いとされています。男性と女性に大きな差はありません。
症状
- 歯ぎしりそのもので緊急になることはまれですが、次の場合は119番に連絡してください:あごが外れたように動かせない、激しい痛みで口がまったく開かない、顔に強い腫れがある
- ⚠あごの激しい痛みがある
- ⚠歯が欠けたり割れたりした
- ⚠口が開きにくい、閉じにくい
一般的な症状
- 朝起きたときにあごがだるい、疲れている
- 歯がすり減っている、歯の先が平らになっている
- 冷たいものや甘いものが歯にしみる
- 頭痛や肩こりがよくある
- あごの痛み、あごを動かすと音がする
- 頬の内側に噛み跡がついている
子供の症状
- 寝ている間に「ギリギリ」という音がする
- 朝の頭痛や耳の痛みを訴える
- あごの痛みや疲れを感じる
高齢者の症状
- 歯のすり減りやひび割れが増える
- 入れ歯やかぶせ物が合わなくなる
- あごの関節の痛みや動きにくさが出る
原因
主な原因
- ストレスや不安、緊張の積み重ね
- 睡眠中の姿勢や呼吸のリズム
- かみ合わせのずれや歯並びの問題
- アルコールやカフェインのとりすぎ
- 睡眠時無呼吸症候群との関連
リスク要因
- ストレスの多い生活や仕事
- 睡眠不足
- 喫煙や過度の飲酒
- 几帳面で真面目な性格
- 歯ぎしりをする家族がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- あごの痛みが強く、食事や会話がつらい
- 口を開けると痛くて大きく開けられない
- 歯が割れた、欠けた
定期受診を予約すべき場合:
- 朝のあごの疲れが続く
- 歯がすり減ってきた、またはしみる
- 頭痛や肩こりが頻繁にある
診断
歯ぎしりは、お話を聞くこととお口やあごの状態を診ることで診断されます。歯科医院で診てもらうのが一般的ですが、かかりつけ医(一般内科など)へ相談して紹介を受けても構いません。
行われる可能性のある検査
- 歯のすり減りやひび割れの確認
- あごの筋肉や関節の圧痛、動きの確認
- 必要に応じて、睡眠時の呼吸や状態を調べる検査
- まれに、レントゲンなどで顎関節の状態を確認
診察で予想されること
受診すると、まずどのような症状があるかを聞かれます。その後、お口の中を見せていただき、歯の状態やあごの動きをチェックします。必要に応じて、マウスピースを作るための型取りをすることもあります。
治療
歯ぎしりの治療は、歯やあごへの負担をやわらげ、症状を改善することを目的とします。原因や状態に合わせて、歯科でのケアと生活習慣の見直しを組み合わせます。
自宅でのセルフケア
- 寝る前にリラックスする時間を作る
- カフェインやアルコールを控える
- 日中は上下の歯を軽く離してリラックスさせる
- あごの筋肉を温めて緊張をほぐす
- ストレスをため込まず、適度に発散する
医療治療
歯科ではマウスピース(ナイトガード)を歯に合わせて作製し、歯のすり減りやあごへの負担を防ぐことが一般的です。かみ合わせの微調整や顎関節症の専門的なケアを行うこともあります。薬を使う場合もあるため、医師または歯科医師に相談しながら進めます。
手術が検討される場合
外科的な治療が必要になることはほとんどありません。あごの関節に深刻な問題がある場合は、専門医での詳しい検査や治療が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
日中のあごの力を抜く習慣をつけましょう。意識しないと上下の歯が接触したままになることがあるため、唇は閉じたままで歯を離す「リラックスポジション」を心がけると良いです。
生活習慣のアドバイス
- 同じ姿勢で長時間過ごさない
- 寝る前のスマホやパソコンを控える
- ぬるめの入浴でリラックスする
- ウォーキングなどの軽い運動を毎日続ける
- 規則正しい睡眠時間を確保する
食事と運動
硬い物を無理に噛んだり、ガムを長時間噛み続けたりするのは避けましょう。バランスの良い食事と適度な運動が、ストレス軽減と良い睡眠につながります。
精神的健康と心の健康
歯ぎしりを気にしすぎると、それがストレスになって症状を悪化させることがあります。「上手に付き合いながら改善していく」という気持ちで、焦らず取り組みましょう。
予防
歯ぎしりを完全に予防する方法はまだ確立されていませんが、ストレスを上手に管理すること、睡眠環境を整えること、定期的に歯科検診を受けることで、症状を軽くしたり、歯へのダメージを防いだりすることができます。
検診プログラム
歯科の定期検診で、歯のすり減りやあごの違和感をチェックしてもらえます。早期に気づくことで、歯のトラブルを防ぐことにつながります。
合併症
治療しない場合
- 歯のすり減り、ひび割れ、欠け
- 冷たいものがしみる知覚過敏
- あごの痛みや顎関節症
- 頭痛や肩こりの悪化
- かぶせ物や入れ歯の破損
長期的な見通し
多くの場合、適切なケアと生活習慣の見直しによって、歯ぎしりの症状は落ち着いてきます。歯科での定期的なチェックを受けながら、無理なく続けていくことが安心への道です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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