運動後の精巣(睾丸)の痛み・違和感
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
運動のあとに精巣(睾丸)やその周りに痛みや違和感が生じる状態です。多くは筋肉や腱の疲れによるものですが、まれに早めの処置が必要な病気が隠れていることもあります。
重要な事実
- 運動後の精巣の痛みは、多くの場合、数日でよくなります。
- 急に激しい痛みが現れた場合は、精巣捻転(精巣がねじれる緊急の病気)の可能性があり、すぐに受診が必要です。
- 自己判断せず、痛みが続く場合は泌尿器科を受診しましょう。
あります。特に激しい運動や長時間の自転車、ランニングの後などに、軽い痛みや違和感を感じる方は少なくありません。
運動をするすべての年齢の男性に起こり得ますが、特に10代から30代の活動的な世代に多く見られます。
症状
- 急に激しい痛みが片側の精巣に現れた(すぐに119番で救急車を呼んでください)
- 吐き気や嘔吐を伴う痛みがある
- 精巣が上がって見える、腫れて熱を持つ
- ⚠数時間続く痛みがある
- ⚠痛みで歩くのもつらい
- ⚠血尿や排尿時の痛みを伴う
一般的な症状
- 運動直後や翌日に現れる精巣の鈍い痛み
- 重だるい感じ、ひきつるような感覚
- 精巣の周りの腫れや圧迫感
- 運動中や運動後に悪化する痛み
子供の症状
- 子どもでは、お腹や太ももの付け根の痛みを訴えることもあります。
- 触られることを嫌がる、機嫌が悪いなどの変化が見られます。
高齢者の症状
- 加齢に伴い、精巣を支える筋肉や組織が弱り、違和感が出やすくなります。
- 前立腺や膀胱の病気に伴って痛みが出る場合もあります。
原因
主な原因
- 筋肉や腱の疲労・軽い損傷(精巣を支える筋肉の使いすぎ)
- 長時間の自転車やランニングによる圧迫や振動
- 精巣の周りの血管の炎症(精索静脈瘤など)
- 精巣や精巣上体の炎症(精巣上体炎など)
- 鼠径ヘルニア(脚の付け根の臓器が飛び出す)
- まれに精巣捻転(精巣がねじれて血流が止まる)
リスク要因
- 激しいスポーツや長時間の運動
- 自転車や馬に乗るなど、またがる姿勢をとる運動
- 過去に精巣や脚の付け根にけがをしたことがある
- 精巣が陰嚢の中を移動しやすい(固定されていない)体質
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然の激しい痛みがある
- 痛みで立っていられない、吐き気がある
- 精巣の腫れや赤みが急に現れた
定期受診を予約すべき場合:
- 運動後数日たっても痛みが続く
- 痛みが繰り返し起こる
- 精巣の違和感やしこりに気づいた
診断
医師が問診と触診(触って確認すること)を行い、超音波検査などで精巣の状態を詳しく調べます。必要に応じて尿検査や血液検査も行われます。
行われる可能性のある検査
- 問診(いつから、どのような運動で始まったかなど)
- 触診(精巣や周りの組織を触って確認)
- 超音波検査(血流や腫れの有無を確認)
診察で予想されること
診察は5〜15分程度で、特別な準備は必要ありません。痛みがある場合は、遠慮なく医師に伝えましょう。精巣捻転が疑われる場合は、緊急の手術になることもあります。
治療
治療は原因によって異なります。多くの場合、安静と冷却で症状がよくなりますが、炎症やねじれがある場合は医師の指示に従った治療が必要です。
自宅でのセルフケア
- 運動を休み、精巣を安静にする
- 陰嚢を冷やす(ただし氷を直接当てない)
- サポート用の下着(トランクスやサポーター)で支える
- 痛みが強いときは無理に動かさない
医療治療
医師の診察のうえ、痛みや炎症を抑えるお薬が処方されることがあります。また、細菌感染による炎症の場合には、抗生物質による治療が行われます。いずれも医師の処方に従って使用してください。
手術が検討される場合
精巣捻転や鼠径ヘルニア、精索静脈瘤など、外科的な治療が必要な場合があります。早期の処置で精巣を温存できる可能性が高まります。
この病気と共に生きる
運動後の痛みがあるときは、無理をせず体を休めることが大切です。痛みが落ち着いてきたら、少しずつ運動を再開し、体の変化に耳を傾けましょう。
生活習慣のアドバイス
- 運動前に十分なストレッチを行う
- 適切な強度で運動する(いきなり激しい運動をしない)
- 長時間の自転車運転はこまめに休憩する
- 通気性の良い下着を選ぶ
食事と運動
特に特別な食事は必要ありませんが、バランスの良い食事と十分な水分補給を心がけてください。運動は継続することが大切ですが、自分の体調に合わせて強度を調整しましょう。
精神的健康と心の健康
痛みが続くと、日常生活や仕事に影響が出たり、不安を感じたりすることがあります。心配な気持ちは一人で抱えず、医療機関や周囲の人に相談してください。
予防
すべての原因を予防することはできませんが、運動前のウォームアップや適切な休息、衝撃を和らげる工夫によって、リスクを下げられることがあります。
合併症
治療しない場合
- 精巣捻転の場合は、血流が止まり精巣が壊死する可能性があります。
- 炎症が長引くと、精巣や周囲の組織に癒着が生じることがあります。
- 鼠径ヘルニアは腸が締まって緊急手術が必要になることがあります。
長期的な見通し
多くの場合、適切な安静と治療で症状はよくなります。精巣捻転のような緊急の病気でも、早く受診すれば精巣を温存できる可能性が高いです。違和感を感じたら、ためらわずに医療機関に相談しましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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