おりものの変化
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
おりもの(膣分泌液)の量、色、におい、または粘り気に変化がある状態です。生理的な変化(月経周期や妊娠など)から感染症によるものまで、さまざまな要因で起こります。
重要な事実
- おりものは子宮頸管や膣から分泌される正常なもので、膣内を清潔に保つ役割があります。
- おりものの変化は、生理周期、妊娠、年齢、ホルモン状態、感染症などが原因で起こります。
- 多くの場合、おりものの変化は自然に治りますが、症状が続く場合は医療機関を受診しましょう。
非常に一般的です。多くの女性が生涯に一度はおりものの変化を経験します。
思春期から閉経後の女性まで、すべての年齢層で起こります。
症状
- 突然の激しい下腹部痛がある
- 高熱(38度以上)がある
- 大量の出血がある、または生理とは関係ない出血がある
- めまいや失神を伴う
- ⚠おりものに血が混じっている(特に閉経後)
- ⚠強いかゆみや痛みで日常生活に支障がある
- ⚠腟や外陰部に腫れやただれがある
- ⚠症状が数日で悪化している
一般的な症状
- おりものの量が増える、または減る
- おりものの色が白、黄色、緑、灰色になる
- 強い魚のようなにおいがする
- かゆみ、焼けつくような感じ、または刺激感がある
- おりものの粘り気が変化する(水っぽい、または塊状)
子供の症状
- おりものの色やにおいの変化
- 外陰部のかゆみや痛み
- 紙おむつや下着に分泌物がつく
高齢者の症状
- 閉経後の膣の乾燥や萎縮により、おりものが少なくなることがある
- 感染症による黄緑色のおりものやかゆみ
- 出血を伴う場合は注意が必要
原因
主な原因
- 感染症(細菌性腟症、カンジダ症、トリコモナス症などの性感染症)
- ホルモンの変化(生理周期、妊娠、閉経)
- 薬の影響(抗生物質、ステロイド)
- 腟内の刺激(ダウチング、香水入りの石鹸、タイトな下着)
- 基礎疾患(糖尿病、免疫低下)
リスク要因
- 複数の性的パートナー
- 抗生物質の使用
- 腟内を洗いすぎる(ダウチング)
- ストレスや睡眠不足
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 激しい痛みや発熱がある
- 大量の出血がある
- 呼吸が苦しい、または意識がもうろうとする(緊急119番)
定期受診を予約すべき場合:
- おりものの変化が1週間以上続く
- かゆみや不快感が強い
- おりものに血が混じる
- 性器の痛みやただれがある
診断
医師が問診で症状や経過を聞き、内診(腟の診察)とおりものの検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 腟分泌物の直接鏡検(顕微鏡で調べる)
- pH測定(酸性度)
- 培養検査(細菌や真菌を特定)
- 必要に応じてSTI(性感染症)の検査
診察で予想されること
内診台にのぼり、医師が腟に器具を入れておりものを採取します。多少の違和感はありますが、痛みはほとんどありません。結果は数日でわかることが多いです。
治療
治療は原因によって異なります。感染症の場合は抗真菌薬や抗生物質が処方されます。ホルモン変化による場合はホルモン補充療法が考慮されることもあります。自己判断で市販薬を使うのは避けてください。
自宅でのセルフケア
- 綿の通気性の良い下着を着用する
- 腟内を洗いすぎない(ダウチングは避ける)
- 強い香りの石鹸や洗剤を使わない
- 生理用品はこまめに交換する
- 性行為の際にはコンドームを使用する(感染予防)
医療治療
医師は原因に応じて腟錠やクリーム、内服薬を処方します。例えば、細菌感染には抗生物質、真菌感染には抗真菌薬が使われます。性感染症の場合はパートナーも治療が必要です。妊娠中は使用できる薬が限られるため、必ず医師に相談してください。
手術が検討される場合
手術が必要になることはほとんどありませんが、子宮内膜炎や腟壁の病変が疑われる場合は検査のために手術が行われることがあります。
この病気と共に生きる
おりものの変化は多くの場合治療可能で、日常生活に大きな影響はありません。症状が落ち着くまで安静にし、清潔を保ちましょう。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠とストレス管理
- 通気性の良い下着を心がける
- 性行為の際はパートナーと感染症の有無を話し合う
- おりものの状態を日記などで記録すると医療機関での相談がスムーズです
食事と運動
バランスの良い食事と適度な運動は免疫力を高め、感染症の予防に役立ちます。特にヨーグルトなどの発酵食品が良いとされますが、過信は禁物です。
精神的健康と心の健康
おりものの変化は不安や恥ずかしさを感じることもありますが、正しい知識で対処すれば怖いものではありません。必要なら医師やカウンセラーに相談しましょう。
予防
完全に予防することはできませんが、リスクを減らすことはできます。
ワクチン
HPVワクチン(子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス)は、性感染症に関連する一部の病変を予防します。ただし、全てのおりものの変化を防ぐわけではありません。厚生労働省の定期接種について医師に相談してください。
検診プログラム
20歳以上の女性は定期的に子宮頸がん検診(子宮頸部の細胞診)を受けることが推奨されています。おりものの変化が気になる場合は検診の際に相談すると良いでしょう。
合併症
治療しない場合
- 感染症が子宮や卵管に広がる(骨盤内炎症性疾患)
- 慢性的な腹痛や不妊症の原因になる
- 妊娠中は早産や低体重児出産のリスクが高まる
- 性感染症はパートナーにも感染する
長期的な見通し
ほとんどのおりものの変化は治療可能で、適切なケアを受ければ予後は良好です。早期発見・早期治療が大切です。気になる症状があれば、恥ずかしがらずに医療機関に相談してください。
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- 厚生労働省 性感染症に関する情報 ↗ · 日本
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重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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