varicose veins on one side
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
静脈瘤(じょうみゃくりゅう)とは、静脈の弁がうまく働かず、血液が逆流して静脈がふくらんでしまう状態です。特に足に多く見られ、皮膚の表面に青く膨れた血管が現れます。片方の足だけに起こることもあり、その場合は深部静脈血栓症(深いところの血管に血の塊ができる病気)などの別の原因が隠れている可能性もあります。
重要な事実
- 静脈瘤は足の血液循環の問題で、弁の故障が主な原因です。
- 片方だけに現れる場合は、特に原因を調べることが大切です。
- 放置すると皮膚の変化や潰瘍(かいよう:皮膚がただれて穴があくこと)を起こすことがあります。
- 治療は生活習慣の改善から手術まで幅広くあります。
はい、静脈瘤は日本人の約10%が経験するといわれ、非常に一般的な病気です。片方だけに起こるケースは全体の一部ですが、決して珍しくありません。
主に30歳以上の女性に多く見られますが、男女問わず発症します。立ち仕事や妊娠、遺伝的な要因も影響します。
症状
- 片方の足が急に腫れて痛みが強い(特にふくらはぎ)
- 足の皮膚が赤く熱を持ち、押すと激しく痛む
- 息苦しさや胸の痛みがある(血栓が肺に飛んだ可能性)
- これらの症状がある場合はすぐに119番に電話してください。
- ⚠静脈瘤の部分から出血が止まらない
- ⚠皮膚がただれて潰瘍(かいよう)ができた
- ⚠足の色が紫色や黒っぽく変わった
一般的な症状
- 片方の足に青く膨れた血管が目立つ
- 足が重だるく感じる、むくむ(特に夕方)
- 足がつる(こむら返り)
- 足のかゆみやほてり感
子供の症状
- 小児ではほとんど見られませんが、まれに先天性の血管奇形(生まれつきの血管の異常)が原因で片方の足に症状が出ることがあります。その場合は成長に伴い変化します。
高齢者の症状
- 加齢とともに静脈の弁が弱くなり、症状が目立ちやすくなります。
- 片方の足に突然の腫れや痛みが現れた場合は、深部静脈血栓症の可能性があるため注意が必要です。
原因
主な原因
- 静脈の中にある弁(血液の逆流を防ぐ小さなフタ)が壊れたり弱ったりするため
- 特に片方だけに起こる場合は、その足の深部静脈に血栓(血の塊)ができた後遺症や、血管そのものの異常が考えられます。
リスク要因
- 長時間立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事
- 妊娠(特に回数が多いとリスクが上がる)
- 遺伝(家族に静脈瘤の人がいる)
- 肥満(体重が増えると足への負担が大きくなる)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 足が急に腫れて痛みが強く、熱を持っている
- 静脈瘤から出血した
- 皮膚が潰瘍(かいよう)になった
定期受診を予約すべき場合:
- 静脈瘤が目立つようになったが痛みはない
- 足の重だるさやむくみが気になる
- 立ち仕事などで症状が悪化する
診断
医師が足を診察し、問診(症状の経過や生活習慣を聞く)を行います。片方だけの場合は特に、超音波検査(エコー)で血管の状態を詳しく調べます。
行われる可能性のある検査
- 視診・触診(医師が目で見て、触って確認する)
- 超音波検査(エコー):血流の逆流や血栓の有無を調べる
- 場合によっては静脈造影(造影剤を注射してレントゲンを撮る検査)
診察で予想されること
検査は痛みを伴わず、体に負担の少ないものが中心です。超音波検査ではゼリーを足に塗って、プローブ(機械)を当てるだけです。診察後は、結果に応じて生活指導や治療方針を説明してもらえます。
治療
治療は症状の程度や原因によって異なります。片方だけの場合は、原因が血栓かどうかを確かめてから治療方法を決めます。初期は生活習慣の改善で様子を見ることもあります。
自宅でのセルフケア
- 弾性ストッキング(ふくらはぎをやさしく締める靴下)を医師の指導のもとで着用する
- 長時間同じ姿勢を避け、こまめに足を動かす
- 寝るときは足を心臓より少し高く上げる
- 適度な運動(ウォーキングなど)を習慣にする
医療治療
保存療法(手術をしない治療)として、弾性ストッキングや圧迫療法が一般的です。症状が強い場合や見た目が気になる場合は、血管内治療(細い管を血管に入れてレーザーや高周波で閉鎖する方法)や硬化療法(薬を注射して静脈を塞ぐ方法)などがあります。それぞれの治療にはメリットとデメリットがあるため、医師と相談して最適な方法を選びます。薬物療法については、医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
血管内治療や硬化療法で改善しない重症例や、合併症(潰瘍や出血)がある場合に、外科的に静脈を取り除く手術が検討されることがあります。手術が必要かどうかは、専門医が総合的に判断します。
この病気と共に生きる
静脈瘤とうまく付き合うには、日常生活で足への負担を減らすことが大切です。立ち仕事をしている方は、こまめに休憩を取りながら足を動かすことを心がけましょう。夜は足を少し高くして寝ると、むくみが軽減します。
生活習慣のアドバイス
- 適度な体重を維持する(肥満は足の負担になる)
- 足首の運動(つま先立ちやかかと上げ下げ)を日課にする
- 締め付けの強い衣類や靴を避ける
- 弾性ストッキングの正しい着用方法を医師や看護師に確認する
食事と運動
塩分を控えめにしたバランスの良い食事を心がけると、むくみが改善しやすくなります。ウォーキングや水泳など、足に負担の少ない有酸素運動を週に数回行うと、血液の循環がよくなります。
精神的健康と心の健康
足の見た目が気になったり、痛みや違和感が続くとストレスになることがあります。しかし、治療法はたくさんあり、症状の改善も十分可能です。一人で不安を抱えず、医師や家族に相談しましょう。気分が落ち込んだり、強い不安があるときは、地域の精神保健相談窓口(例:保健所)に連絡することも選択肢の一つです。
予防
完全に予防するのは難しいですが、生活習慣の改善で進行を遅らせたり、症状を軽くすることはできます。特に遺伝的な要因がある方は、早めに対策を始めるとよいでしょう。
ワクチン
該当しません。
検診プログラム
特別な検診はありませんが、気になる症状があれば早めに医療機関を受診することで、重症化を防げます。特に片方だけの症状は、他の病気のサインの場合もあるため、放置せずに医師に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 皮膚の色が茶色く変わったり、硬くなる(脂肪皮膚硬化症)
- 潰瘍(かいよう)ができて治りにくくなる
- 血栓性静脈炎(血管の中に血の塊ができて炎症を起こす)
- 出血(静脈瘤が破れて血が出る)
- 片方の足にできた静脈瘤が、深部静脈血栓症の後遺症である場合、治療を怠ると血栓が再発したり、肺塞栓症(肺の血管が詰まる重い合併症)のリスクがあります。
長期的な見通し
適切にケアすれば、多くの方は症状をうまくコントロールできます。治療を続ければ、痛みや重だるさが改善し、潰瘍ができるリスクも減らせます。片方だけに症状がある場合でも、原因がはっきりすれば、それに合わせた治療で良い経過が期待できます。
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重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月26日
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