体の側面にできるイボ(疣)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
体の側面(脇腹)にできるイボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚の小さな傷から入り込んでできる、良性の皮膚のできものです。多くは小さく、盛り上がった形で、表面がざらざらしています。痛みはほとんどありませんが、見た目が気になることがあります。
重要な事実
- イボの原因はウイルス感染です。
- 多くのイボは良性で、自然に消えることもあります。
- 皮膚科で治療できますが、改善までに時間がかかることもあります。
イボは日本でも非常によく見られる皮膚の病気です。子どもから大人まで、多くの人が一度は経験します。
皮膚に小さな傷がある人や、免疫力が低下している人は感染しやすいですが、健康な人にもできます。特に子どもや若い世代に多い傾向があります。
症状
- イボそのもので緊急に119番が必要になることはほとんどありません。ただし、突然の呼吸困難や、顔・のど・舌の腫れ(重症のアレルギー反応)が現れた場合は、すぐに119番に電話してください。
- イボから出血が止まらない場合は、すぐに119番に電話してください。
- 意識がもうろうとし、呼びかけに応じられない場合は、すぐに119番に電話してください。
- ⚠イボが急速に大きくなる場合は、その日のうちに皮膚科を受診しましょう。
- ⚠イボの周りの皮膚が赤く腫れて、強い痛みや発熱がある場合は、早めに受診しましょう。
- ⚠イボの色が黒く変わる、表面が崩れる、出血を繰り返す場合は、なるべく早く皮膚科を受診しましょう。
一般的な症状
- 体の側面に、小さく固く盛り上がったできものができる。
- 表面がざらざらしていて、黒い小さな点(毛細血管の先)が見えることがある。
- 原則として痛みやかゆみはありません。
原因
主な原因
- ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が主な原因です。
- ウイルスは、感染した皮膚やタオル、床などの接触により、皮膚の小さな傷(ひっかき傷や乾燥によるひび割れ)から体に入ります。
リスク要因
- 皮膚の乾燥や小さな傷があること。
- 免疫力の低下(疲労、ストレス、病気、加齢など)。
- 衣類などによる摩擦や刺激。
受診の目安
診断
医師は目で見て、触って診断します。典型的なイボであれば、視診だけで診断できることがほとんどです。
行われる可能性のある検査
- 視診(目で見る診察)
- ダーモスコピー(拡大鏡を使って皮膚を詳しく観察する検査)
- 皮膚生検(必要に応じて、組織の一部を採取して顕微鏡で調べる検査)
診察で予想されること
診察は短時間で終わります。治療が必要な場合、その場で説明があります。保険診療の対象となることが多いですが、治療法によっては何度か通院する必要があります。
治療
イボの治療は、角質を除去する方法、ウイルスに直接働きかける外用薬、免疫の力を高める方法などがあります。治療法はイボの大きさ、場所、数、患者さんの年齢や健康状態に応じて医師が提案します。何度か治療を繰り返すことがあります。
自宅でのセルフケア
- イボを触った後は、石けんを使って手を洗いましょう。
- イボをかいたり、無理に削ったりしないでください。
- 皮膚を清潔に保ち、保湿をしてバリア機能を高めましょう。
医療治療
医療機関では、液体窒素で凍らせる冷凍凝固療法、レーザー治療、外用の塗り薬、内服薬などが用いられます。いずれも医師が診断した上で選択されます。自己判断で強力な薬を使ったり、家庭で焼いたり凍らせたりするのは、やけどの原因や感染を広げる恐れがあるため、絶対にやめましょう。
手術が検討される場合
大きなイボやほかの治療で改善しない場合には、外科的に切除する方法もあります。ただし、一般的なイボでは最初から手術を行うことはまれです。
この病気と共に生きる
イボがあっても、日常生活や運動は通常どおり行えます。ただし、ほかの人にうつさないために、タオルや衣類を共有しないようにし、イボを触った後は手を洗いましょう。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠とバランスの良い食事で免疫力を保つ。
- 皮膚に傷を作らないよう、乾燥やひっかきに注意する。
- ストレスをためないよう、適度にリラックスする時間をつくる。
食事と運動
特に避けなければならない食べ物や運動はありません。バランスの良い食事と無理のない運動を心がけてください。もし医師から特別な指示があれば、それに従いましょう。
精神的健康と心の健康
イボは見た目の変化があるため、気になったり恥ずかしいと感じたりすることがあります。体の側面は入浴や着替えのときに目に入りやすく、不安が続くこともあります。しかし、イボは自然に治ることも多く、治療で良くなることを覚えておいてください。悩みすぎず、医師や信頼できる人に話すことも大切です。
予防
イボの感染を完全に防ぐことはできませんが、皮膚を健康に保つことでリスクを減らせます。具体的には、傷を作らない、保湿をして皮膚のバリア機能を高める、免疫力を低下させないことが大切です。
合併症
治療しない場合
- イボが数が増えたり、体のほかの場所に広がったりすることがあります。
- 衣類にこすれて痛みが出ることがあります。
- 見た目が気になって、心理的なストレスになることがあります。
長期的な見通し
イボは多くの場合、自然に消えるか、治療によってきれいに取り除くことができます。治療に数週間から数ヶ月かかることもありますが、根気よく続けることで改善が見込めます。心配しすぎず、医師と一緒に治療を進めていきましょう。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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