頭痛で受診するタイミング
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
頭痛(ずつう)とは、頭や首の周りに感じる痛みや不快感のことです。多くの場合、緊張(きんちょう)や疲れ、水分不足などが原因で起こりますが、まれに重い病気のサインであることもあります。
重要な事実
- ほとんどの頭痛は命にかかわるものではありません。
- 一次性頭痛(緊張型頭痛、片頭痛(へんずつう)、群発頭痛(ぐんぱつずつう)など)が一般的です。
- 二次性頭痛は、別の病気(かぜ、副鼻腔炎(ふくびくうえん)、脳の病気など)が原因で起こります。
はい、とてもよくある症状です。日本人の約3人に1人が、慢性的な頭痛に悩まされていると言われています。
どの年代の方にも起こりえますが、特に20〜50代の女性に片頭痛が多く見られます。緊張型頭痛は性別を問わず、仕事や家事で疲れがたまりやすい方に多く見られます。
症状
- 今まで経験したことのない、突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛(らいめいずつう))
- 頭痛に加えて、首が硬い、発熱がある、意識がもうろうとする
- 頭痛と同時に、言葉がうまく出ない、体の片側が動かない
- 頭を強く打った後に起こる頭痛
- ⚠数日間続く頭痛で、市販の痛み止めが効かない
- ⚠頭痛と一緒に、視力の低下や複視(ものが二重に見える)がある
- ⚠50歳以上で初めて強い頭痛が起こった
- ⚠がんや血液をサラサラにする薬を服用中の方の頭痛
一般的な症状
- 頭全体が締め付けられるような痛み(緊張型頭痛)
- ズキンズキンと脈打つような痛み(片頭痛)
- 片側の目やこめかみの周りに激しい痛みが起こる(群発頭痛)
- 光や音に過敏になる
- 吐き気や嘔吐(おうと)をともなう
子供の症状
- 学校を休みたがる、元気がない
- おなかが痛いと言う(頭痛をうまく伝えられないことも)
- テレビやゲームを見るときに目を細める
高齢者の症状
- これまでにない種類の頭痛が現れる
- 物忘れや歩きにくさをともなう
- 目のかすみや耳鳴りをともなう
原因
主な原因
- 筋肉の緊張(肩こり、目の疲れなど)
- ストレスや睡眠不足
- 脱水(水分不足)や空腹
- 気圧の変化、天気
- 特定の食べ物(チーズ、チョコレート、アルコールなど)
- 副鼻腔炎(ふくびくうえん)などの感染症
- 脳の血管や神経の異常(まれですが、くも膜下出血(くもまくしゃしゅっけつ)など)
リスク要因
- 女性(特に片頭痛)
- 家族に頭痛持ちがいる
- 慢性的なストレス
- 姿勢の悪さ
- カフェインやお酒の取り過ぎ
- 睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の「緊急」の症状がある場合はすぐに119番へ
- 48時間以上続く痛みで、何も食べられない・飲めない
- 頭痛が日に日に悪くなっている
定期受診を予約すべき場合:
- 週に2回以上、頭痛が起こる
- 鎮痛薬(ちんつうやく)を月に10回以上使っている
- 仕事や日常生活に支障が出ている
- 症状を予防したい
診断
医師があなたの症状や経過を詳しく聞き、診察を行います。頭痛のタイプを特定するために、きっかけや頻度、痛みの特徴などをメモしておくと役立ちます。
行われる可能性のある検査
- 神経学的診察(視力、反射、感覚などを確認)
- 必要に応じて画像検査(CTスキャンやMRI(エムアールアイ))
- 血液検査(炎症や感染がないかを調べる)
診察で予想されること
初診では、痛みがいつから、どのように始まったか、場所や強さ、他の症状などについて質問されます。多くの場合、特に検査をしなくても診断がつきます。頭痛ダイアリー(日記)をつけておくと、診断に役立ちます。
治療
治療は頭痛の種類と重症度によって異なります。ほとんどの一次性頭痛は、生活習慣の見直しと適切な対処法で改善します。二次性頭痛の場合は、根本の病気を治療することが大切です。
自宅でのセルフケア
- 静かな暗い部屋で横になる
- 冷たいタオルや保冷剤(ほうれいざい)を頭や首に当てる
- こめかみや首の後ろを優しくマッサージする
- 水分をこまめに取る
- カフェインやアルコールを控える
- 十分な睡眠をとる
医療治療
医師からは、痛みを和らげるための薬や、片頭痛などの発作を抑えるための薬が処方されることがあります。また、予防として毎日服用する薬もあります。どの薬があなたに合うかは、医師と相談して決めてください。薬の使い過ぎには注意が必要です。
手術が検討される場合
手術が必要になることはほとんどありません。ただし、脳腫瘍やくも膜下出血などの原因となる病気が見つかった場合は、その治療として手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
頭痛をきっかけに生活習慣を見直すことで、症状が改善することがあります。毎日同じ時刻に起きて、バランスの良い食事を心がけましょう。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい睡眠リズムを保つ(寝すぎも禁物)
- ストレスをため込まず、リラックスする時間を作る
- パソコンやスマホの画面を見続けるときは、こまめに休憩する
食事と運動
適度な運動(ウォーキングやヨガなど)は血流を良くし、頭痛の予防に役立ちます。食事は毎日決まった時間に取り、空腹や低血糖を避けましょう。チョコレートやチーズなど、自分に合わない食べ物を見つけるのも大切です。
精神的健康と心の健康
慢性的な頭痛は、気分の落ち込みや不安を引き起こすことがあります。一人で悩まず、家族や医師に相談しましょう。必要に応じて、心のサポートを受けることも検討してください。
予防
完全に防ぐことはできませんが、原因やきっかけを把握し、生活習慣を整えることで、頭痛の頻度や強さを減らすことができます。頭痛ダイアリーを付けて、自分に合った予防策を見つけましょう。
検診プログラム
特定のスクリーニング検査はありませんが、年に一度の健康診断で血圧や血管の状態をチェックすることは、二次性頭痛の予防に役立つことがあります。
合併症
治療しない場合
- 頭痛が慢性化し、毎日のように痛みが起こる(慢性連日頭痛)
- 鎮痛薬の使い過ぎで、かえって頭痛が悪化する(薬物乱用頭痛)
- 二次性頭痛の場合、原因の病気(例えば脳卒中(のうそっちゅう))が進行するリスク
長期的な見通し
適切な診断と治療により、ほとんどの頭痛はコントロール可能です。生活の質を大きく向上させることができます。頭痛と上手に付き合いながら、健康な日常を取り戻しましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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