吐き気:受診の目安
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
吐き気(はきけ)とは、吐(は)きたいような感覚(かんかく)のことです。必(かなら)ずしも吐(は)くわけではありませんが、とても不快(ふかい)な気分(きぶん)をもたらします。吐き気はさまざまな原因(げんいん)で起こり、体(からだ)の異常(いじょう)を知(し)らせるサインの一つです。
重要な事実
- 吐き気はよくある症状(しょうじょう)で、ほとんどの場合(ばあい)は軽度(けいど)で自然(しぜん)に治(なお)ります。
- 吐き気の原因は感染症(かんせんしょう)、乗(の)り物(もの)酔(よ)い、妊娠(にんしん)、ストレスなど多岐(たき)にわたります。
- まれに、吐き気が重(おも)い病気(びょうき)のサインであることもあるため、注意(ちゅうい)が必要(ひつよう)です。
はい、非常に(ひじょうに)よくある症状です。誰(だれ)でも一度(いちど)は経験(けいけん)したことがあるでしょう。
吐き気は年齢(ねんれい)や性別(せいべつ)を問(と)わず、すべての人(ひと)に起こり得(う)ます。しかし、子供(こども)や妊婦(にんぷ)、高齢者(こうれいしゃ)では特に注意が必要です。
症状
- 激(はげ)しい腹痛(ふくつう)を伴う吐き気
- 吐いたものに血(ち)が混(ま)じっている(コーヒーかすのようなものや鮮(あざ)やかな赤(あか))
- 頭(あたま)をぶつけた後(あと)の吐き気
- 首(くび)の硬直(こうちょく)や高熱(こうねつ)がある
- 意識(いしき)がもうろうとする、または混乱(こんらん)している
- 脱水により8時間以上(いじょう)尿(にょう)が出ない
- ⚠吐き気が24時間以上続き、水分さえも取れない
- ⚠激しい頭痛(ずつう)や目(め)の痛(いた)みを伴う
- ⚠糖尿病(とうにょうびょう)や腎臓病(じんぞうびょう)などの持病(もちびょう)がある人が吐き気を訴(うった)える
- ⚠妊娠中(にんしんちゅう)で頻繁(ひんぱん)に吐く
- ⚠1歳未満(みまん)の赤(あか)ちゃんが繰(く)り返(かえ)し吐く
一般的な症状
- 胃(い)のむかつきや不快感(ふかいかん)
- 吐(は)きたい衝動(しょうどう)
- めまいやふらつき
- よだれが多(おお)くなる
- 冷(つめ)たい汗(あせ)が出(で)る
子供の症状
- 泣(な)いたり機嫌(きげん)が悪(わる)くなる
- 吐いた後にぐったりする
- 発熱(はつねつ)や下痢(げり)を伴(ともな)うことがある
- 水分(すいぶん)を取(と)れずに脱水(だっすい)の兆候(ちょうこう)が見(み)られる(おしっこが少ない、口(くち)が渇(かわ)く)
高齢者の症状
- 症状がはっきりせず、だるさや食欲不振(しょくよくふしん)として現(あらわ)れることがある
- 薬(くすり)の副作用(ふくさよう)で吐き気が出ることがある
- 脱水症状(だっすいしょうじょう)になりやすい(めまい・弱(よわ)り・錯乱(さくらん))
原因
主な原因
- ウイルス性胃腸炎(せいいちょうえん)や食中毒(しょくちゅうどく)などの感染症
- 乗(の)り物(もの)酔(よ)いや三半規管(さんはんきかん)の異常
- 妊娠(にんしん)によるつわり
- 薬(くすり)の副作用(ふくさよう)
- ストレスや不安(ふあん)
- 片頭痛(へんずつう)やめまい
- 飲酒(いんしゅ)や食べ過(す)ぎ
- 虫垂炎(ちゅうすいえん)や胆石(たんせき)などの病気
リスク要因
- 海外旅行(かいがいりょこう)
- 免疫力(めんえきりょく)が低下(ていか)している(高齢者や赤ちゃん)
- 妊娠初期(しょき)
- 片頭痛の持病(もちびょう)がある
- 強いストレスを受けている
- 消化器(しょうかき)の手術(しゅじゅつ)を受けたことがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 前述(ぜんじゅつ)の緊急(きんきゅう)症状がある場合(ばあい)はすぐに119番(ばん)へ
- 24時間以上(いじょう)何(なに)も食べたり飲んだりできない
- 吐くことが多(おお)く、脱水の兆候がある(口の渇き、尿の量(りょう)が少ない)
- 激しいお腹(なか)の痛みや頭痛がある
定期受診を予約すべき場合:
- 吐き気が数日(すうじつ)以上続く
- 体重(たいじゅう)が減(へ)っている
- 熱や悪寒(おかん)がある
- 吐き気のために日常生活(にちじょうせいかつ)に支障(ししょう)が出ている
- 妊娠中の吐き気がひどく、仕事や家事(かじ)ができない
診断
医師(いし)はまず、吐き気の始(はじ)まりや続(つづ)き方(かた)、他(ほか)の症状について詳(くわ)しく質問(しつもん)します。その後、お腹(なか)の触診(しょくしん)や、必要な場合(ばあい)は検査(けんさ)を行(おこな)います。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(けつえきけんさ):感染症や脱水、電解質(でんかいしつ)の異常を調(しら)べます
- 尿検査(にょうけんさ):妊娠や腎臓(じんぞう)の異常、感染症を調べます
- 妊娠検査(にんしんけんさ):妊娠の可能性がある場合に行います
- 画像検査(がぞうけんさ):腹部(ふくぶ)エコーやCTで、虫垂炎や胆石などを調べることがあります
診察で予想されること
病院(びょういん)では、症状についての質問に答(こた)えた後、簡単(かんたん)な検査が行われることがあります。結果(けっか)をもとに、原因(げんいん)に合(あ)った治療(ちりょう)方針(ほうしん)が決(き)まります。検査の痛みはほとんどありません。
治療
吐き気の治療(ちりょう)は原因によって異(こと)なります。軽度(けいど)な場合は家庭(かてい)で対処(たいしょ)できることが多いですが、重症(じゅうしょう)の場合や原因がはっきりしない場合は医師の診断(しんだん)を受けてください。
自宅でのセルフケア
- 水分(すいぶん)を少しずつ、こまめに取る(経口補水液(けいこうほすいえき)やスープがおすすめ)
- 消化(しょうか)の良い食べ物(たべもの)を少量(しょうりょう)ずつ取る(クラッカー、ご飯(はん)、バナナ)
- 吐き気を誘発(ゆうはつ)する強い臭(にお)いや刺激(しげき)を避(さ)ける
- 体(からだ)を休(やす)め、リラックスする
- ショウガやペパーミントティーが役立(やくだ)つことがある
医療治療
病院では、吐き気止め(どめ)の薬(くすり)が使われることがあります。また、脱水がひどい場合には点滴(てんてき)で水分や電解質を補給(ほきゅう)します。原因が感染症の場合は抗生物質(こうせいぶっしつ)が使われることもありますが、これは医師の指示(しじ)に従(したが)ってください。
手術が検討される場合
虫垂炎や胆石など、吐き気の原因が手術が必要な病気である場合には、外科的(げかてき)治療が行われることがあります。これはまれなケースです。
この病気と共に生きる
吐き気が続(つづ)くと日常生活に支障(ししょう)が出ることがあります。まずは、吐き気の誘因(ゆういん)をメモにして、避(さ)けるようにしましょう。ゆっくり休(やす)むことも大切(たいせつ)です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正(きそくただ)しい生活(せいかつ)リズムを保(たも)つ
- ストレスをためすぎない
- 食後(しょくご)に横(よこ)にならず、少し歩(ある)く
- 吐き気が起(お)こりそうなときは、深(ふか)く呼吸(こきゅう)をする
食事と運動
食事(しょくじ)は脂っこいものや香辛料(こうしんりょう)の多いものを避け、少量(しょうりょう)ずつ頻回(ひんかい)に取ることが効果的(こうかてき)です。軽い運動(うんどう)は消化を助(たす)けることがありますが、激(げき)しい運動は避けてください。
精神的健康と心の健康
吐き気が慢性的(まんせいてき)になると、不安やストレスが強(つよ)くなることがあります。心配(しんぱい)なことは医師や家族(かぞく)に話(はな)しましょう。必要ならカウンセリングも考慮(こうりょ)できます。
予防
すべての吐き気を予防(よぼう)することはできませんが、感染症予防のための手洗(てあら)いや食品(しょくひん)の適切(てきせつ)な取扱(とりあつか)い、ストレス管理(かんり)などでリスクを減(へ)らすことができます。
ワクチン
吐き気そのもののワクチンはありませんが、吐き気を引き起(お)こす一部(いちぶ)の病気(例:ロタウイルス胃腸炎)にはワクチンがあります。予防接種(よぼうせっしゅ)については医師にご相談ください。
検診プログラム
吐き気に対する特別(とくべつ)な検診(けんしん)はありません。ただし、原因となる病気を早期(そうき)に見(み)つけるために、定期(ていき)的な健康診断(けんこうしんだん)を受けることは大切です。
合併症
治療しない場合
- 脱水症状(だっすいしょうじょう):口の渇き、尿(にょう)が減(へ)る、疲労感(ひろうかん)
- 栄養不良(えいようふりょう):食べられないことによる体力(たいりょく)低下(ていか)
- 電解質(でんかいしつ)の異常(いじょう):筋肉(きんにく)のけいれんや不整脈(ふせいみゃく)を引(ひ)き起(お)こす可能性(かのうせい)がある
- 体重減少(たいじゅうげんしょう)
長期的な見通し
多くの場(ばあい)合(あい)、吐き気は原因が特定(とくてい)できれば効果的(こうかてき)な治療(ちりょう)が可能(かのう)で、予後(よご)は良好(りょうこう)です。軽度なものは自然に治ります。慢性(まんせい)の吐き気でも、適切(てきせつ)な対処(たいしょ)により日常生活を快適(かいてき)に過(す)ごせることが多いです。
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重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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