24時間血圧測定
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
自由行動下血圧測定(ABPM)は、24時間にわたって血圧を測る方法です。腕にカフ(血圧計の巻き布)をつけ、ポーチに入れた小さな機械で自動的に測定します。普段の生活や睡眠中の血圧の変化を詳しく知ることができます。
重要な事実
- ABPMは「白衣高血圧」(病院でだけ血圧が高くなる状態)を見つけるのに役立ちます。
- ABPMは「仮面高血圧」(家庭では高いが病院では正常)の発見にも使われます。
- 厚生労働省のガイドラインでも、正確な診断のためにABPMが推奨されています。
高血圧の診断や治療の効果を確かめるために、よく行われる検査です。特に血圧の変動が気になる方や、薬の効き目を確認したい方に使われます。
主に成人で、血圧が高いと指摘されたり、めまいや頭痛がある方に行われます。妊娠中の方や高齢者にも用いられることがあります。
症状
- 激しい頭痛
- 胸の痛みや圧迫感
- 息苦しさ
- 視力の急な低下やものが二重に見える
- 言葉がうまく話せない、体の片側が動かない
- ⚠血圧が非常に高い値(上の血圧が180以上、下が120以上)が続く
- ⚠めまいやふらつきが強く、日常生活に支障がある
一般的な症状
- 家で測る血圧が高いが病院では正常(仮面高血圧の可能性)
- 病院で測る血圧が高いが家庭では正常(白衣高血圧の可能性)
- 朝晩の血圧の差が大きいと感じる
- めまいやふらつきが時々ある
子供の症状
- 子どもの場合、自覚症状が少ないことが多いですが、頭痛や疲れやすさが見られることがあります。
- 肥満や腎臓の病気がある子どもでは、血圧の変動がみられることがあります。
高齢者の症状
- 立ち上がったときの血圧低下(起立性低血圧)がみられることがあります。
- 薬の影響で血圧が変わりやすくなることがあります。
- 認知機能の低下や転倒のリスクと関連することもあります。
原因
主な原因
- 高血圧の診断を明確にするため、ABPMが行われます。原因となる病気としては、本態性高血圧(はっきりした原因がない高血圧)や二次性高血圧(腎臓病やホルモンの異常など)があります。
- ストレスや睡眠不足、塩分の取りすぎなど生活習慣の影響も血圧変動の原因になります。
リスク要因
- 家族に高血圧の人がいる
- 塩分を多くとる食生活
- 運動不足
- 喫煙や過度の飲酒
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状がある場合、すぐに119番に電話してください。
- 家庭で測った血圧が何度も高い場合(特に上の血圧が180以上)はすぐに医師に相談してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で血圧が高いと言われた
- 家庭血圧が高いのに病院では正常な場合
- めまいや頭痛が続く
- 血圧の薬を飲んでいるが効果が気になる
診断
ABPMは、専用の機械を病院で装着し、24時間持ち歩いて測定します。測定後、機械を返却し、結果を医師が解析します。白衣高血圧や仮面高血圧の有無、夜間の血圧の状態などを詳しく調べられます。
行われる可能性のある検査
- 24時間自由行動下血圧測定(ABPM)
- 家庭血圧測定(自分で朝晩測ることも併用される)
- 血液検査や尿検査(原因を調べるため)
診察で予想されること
まず医師からABPMの説明を受けます。腕にカフを巻き、小型の機械を腰にベルトで固定します。普段通りの生活を送り、睡眠中も含めて自動で測ります。測定中はカフが締まる感覚がありますが、痛みはほとんどありません。24時間後に病院に戻り、機械を外してデータを確認します。結果は数日後に医師から説明があります。
治療
ABPMの結果をもとに、医師が高血圧のタイプや重症度を判断します。治療は生活習慣の改善と、必要に応じて薬物療法が行われます。治療の目標は血圧を適切な範囲に保ち、将来の病気を防ぐことです。
自宅でのセルフケア
- 塩分を控える(1日6g未満を目標に)
- 適度な運動(ウォーキングなど)を毎日続ける
- ストレスをためないようにする
- 十分な睡眠をとる
- 禁煙、節酒をする
- 体重を適正に保つ
医療治療
医師の指導のもと、血圧を下げる薬が処方されることがあります。薬の種類や量は個人の状態やABPMの結果に合わせて調整されます。必ず医師の指示に従い、自己判断で薬をやめたり変えたりしないでください。
手術が検討される場合
ABPMは診断のための検査であり、手術とは直接関係ありません。ただし、血圧がコントロールされていない場合は、手術前に調整が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
ABPMを装着中の24時間は、普段通りの生活を送ってください。ただし、機械が濡れないように入浴や水仕事は避け、激しい運動は控えめにしましょう。測定中はカフが締まるたびに腕をまっすぐに保つと正確に測れます。
生活習慣のアドバイス
- 毎日決まった時間に血圧を測る習慣をつける
- 血圧手帳やアプリで記録をつける
- 医師の指示を守り、定期的に通院する
- ストレスをためない工夫をする(趣味、リラックス法)
食事と運動
食事は野菜や果物を多くとり、脂肪や塩分を控えめにします。運動はウォーキングや軽いジョギング、水中運動がおすすめです。医師に相談して自分に合った運動を見つけてください。
精神的健康と心の健康
血圧が気になって不安になることもあるかもしれませんが、ABPMで正確な状態を知ることで安心につながります。もし不安が強い場合は、医師や家族に相談してください。
予防
ABPM自体は検査であり予防するものではありませんが、高血圧は生活習慣の改善である程度予防できます。また、早期に発見して治療を開始することで、合併症のリスクを減らせます。
検診プログラム
定期的な健康診断や家庭での血圧測定が早期発見につながります。40歳以上の方は年1回の健康診断を受けることが推奨されています。
合併症
治療しない場合
- 高血圧が長く続くと、心臓病(狭心症、心筋梗塞)、脳卒中(脳出血、脳梗塞)、腎臓病、目の病気などが起こりやすくなります。
- 動脈硬化が進行し、血管が詰まったり破れたりするリスクが高まります。
長期的な見通し
ABPMで正確な血圧の状態を知り、適切な治療や生活改善を行うことで、合併症のリスクを大きく減らせます。薬や生活習慣の見直しで多くの人は血圧をうまくコントロールできます。あきらめずに医師と一緒に取り組みましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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