ビデオ脳波モニタリング
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
ビデオ脳波モニタリング(ビデオのうはモニタリング)とは、脳の電気的な活動(脳波)と、そのときの体の動きをビデオカメラで同時に記録する検査です。この検査は、けいれん発作(発作)の有無や種類を調べるために行われます。
重要な事実
- 通常、病院の専用の部屋で行います。
- 記録は数時間から数日間続くことがあります。
- てんかんの診断や治療方針の決定に役立ちます。
てんかんが疑われる人に対して行われる検査で、すべての人に必要なわけではありません。てんかんの診断が難しい場合に特に用いられます。
主に、原因不明のけいれんや意識を失う発作がある人、またはてんかんの治療がうまくいっていない人が対象になります。
症状
- 発作が5分以上続く(重積発作)
- 発作が続けて2回以上起こり、その間に意識が戻らない
- 発作後に呼吸が苦しそう、または呼吸が止まっている
- 発作中に頭を強く打った、またはけがをした
- ⚠初めて発作が起こった
- ⚠いつもと違う種類の発作が起こった
- ⚠発作の頻度が明らかに増えた
- ⚠発作後に意識が戻らない、または混乱が長く続く
一般的な症状
- 突然の意識消失
- 全身または一部の体のけいれん
- ぼんやりとする、反応がにぶる発作
- 異常な感覚(におい、味、めまいなど)が突然起こる
子供の症状
- 幼児では、突然の動きの停止や視線が合わなくなる
- 乳児では、体を硬くする、ぎくっとするような動き
- 学童では、授業中にぼんやりする、異常行動
高齢者の症状
- 高齢者では、意識を失わない部分発作が見られやすい
- 転倒や怪我の原因となる発作も多い
- 物忘れや混乱と間違われることもある
原因
主な原因
- てんかんが疑われる症状(けいれん、意識消失など)の原因を特定するため
- てんかんのタイプ(全般発作か部分発作か)を診断するため
- 抗てんかん薬の効果を評価するため
リスク要因
- てんかんの家族歴がある
- 頭部外傷や脳卒中の既往がある
- 脳の感染症(髄膜炎など)の経験がある
- 原因不明の発作を繰り返している
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 前述の緊急症状(5分以上続く発作など)がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- けいれんや意識消失があるが、まだ医師に相談していない場合
- てんかんの治療を受けているが、症状が改善しない場合
- 医師からビデオ脳波モニタリングをすすめられた場合
診断
ビデオ脳波モニタリングは、発作が疑われる症状がある方に対して医師がすすめます。検査は病院の脳波室やてんかんセンターで行われます。
行われる可能性のある検査
- 脳波検査(頭皮に電極をつけて脳の活動を記録)
- 同時にビデオ録画(体の動きや表情を記録)
- 必要に応じて、発作を誘発するための刺激(光や過呼吸など)
診察で予想されること
検査は数時間から数日間続き、病院に入院して行うことが一般的です。記録中は医師や看護師が常に監視しています。検査中は普段通り過ごし、発作が起きたときにその様子が記録されます。検査後、結果は専門の医師が解析し、後日説明があります。
治療
ビデオ脳波モニタリングは診断のための検査であり、それ自体が治療ではありません。検査結果に基づいて、医師が適切な治療方針を決めます。
自宅でのセルフケア
- 検査中はリラックスして過ごす
- 発作が起きそうな感覚があればすぐに看護師に伝える
- 検査前後の指示(特に睡眠や薬の調整)に従う
医療治療
検査結果により、てんかんと診断された場合、医師は発作のタイプに合わせた薬物療法(抗てんかん薬)を検討します。薬の種類や量は個人に合わせて調整されます。薬で十分に発作が抑えられない場合は、他の治療法(手術や神経刺激療法など)について専門医と相談します。
手術が検討される場合
薬で効果が不十分な場合や、発作の原因となる脳の一部分が特定できた場合に、手術が選択肢となることがあります。手術の適応は専門医のチームで慎重に判断されます。
この病気と共に生きる
検査後は通常の生活に戻れますが、発作がある場合は医師の指導に従い、安全に過ごすための注意が必要です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい睡眠をとる(睡眠不足は発作を誘発しやすい)
- 運転免許の取得や運転については医師と相談する(法律で制限がある場合があります)
- 発作の記録をつける(発作の頻度やきっかけを把握するため)
食事と運動
バランスの良い食事を心がけ、極端な食事制限は避けましょう。適度な運動は問題ありませんが、水泳や高所での作業などは発作のリスクを考慮し、医師の許可を得て行ってください。
精神的健康と心の健康
発作が続くと不安やストレスを感じることがあります。家族や医療者に気持ちを話すことが大切です。必要に応じてカウンセリングや精神科のサポートを受けることもできます。
予防
ビデオ脳波モニタリング自体は予防するものではなく、診断のための検査です。発作を予防するためには、医師の指示に従い適切な治療を続けることが重要です。
合併症
治療しない場合
- 発作が繰り返し起こることで転倒やけがのリスクが高まる
- てんかん重積状態(長時間続く発作)により脳にダメージが及ぶ可能性がある
- 社会生活や仕事に支障が出ることがある
長期的な見通し
ビデオ脳波モニタリングは正確な診断を可能にし、治療の第一歩です。てんかんの多くは薬で発作を抑えられます。適切な治療を受けることで、多くの方が普段と変わらない生活を送ることができます。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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