妊娠中のめまい
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
妊娠中に、ふらつきや回転するような感じなど、めまいが起こることを指します。多くは、妊娠による体の変化が原因で、赤ちゃんに影響することはまれですが、注意が必要なサインもあります。
重要な事実
- 妊娠中のめまいはとてもよくある症状です。
- 原因の多くは、ホルモンの変化や血液量の増加によるものです。
- 急に立ち上がると起こりやすい「立ちくらみ」もめまいの一種です。
- 強い頭痛や意識を失うような場合は、すぐに119番へ相談してください。
はい。妊娠中のめまいはよくある症状で、特に妊娠初期から中期にかけて起こりやすいと言われています。
妊娠中のどの方にも起こる可能性がありますが、貧血気味の方、朝のつわりで食事が十分に取れていない方、立ちっぱなしの仕事が多い方などに多く見られます。
症状
- 突然の激しい頭痛とめまい
- 意識を失う
- ろれつが回らない、顔や手足の片側が動かない
- 片方の目が見えない、視野が欠ける
- 胸の痛みや呼吸困難
- けいれん
- こうした症状がある場合は、すぐに119番に電話してください
- ⚠めまいが続いて、立てない、動けない
- ⚠腹痛や性器出血を伴う
- ⚠胎動がいつもより少ない
- ⚠高熱がある
- ⚠激しい頭痛が続いている(ただし、すぐに119番というほどの状況でない場合)
一般的な症状
- 立ちくらみがする
- ふわふわと浮いているような感じ
- 目が回る
- 目の前が暗くなる
- めまいと一緒に吐き気がある
子供の症状
- この記事は妊娠中の方についての情報です。お子さまのめまいについては、小児科医にご相談ください。
高齢者の症状
- この記事は妊娠中の方についての情報です。高齢のご家族のめまいについては、医師にご相談ください。
原因
主な原因
- 妊娠によるホルモンの変化で血管が広がり、血圧が下がりやすくなる
- 血液量が増えることで、鉄分が不足し貧血になりやすい
- 大きくなった子宮が血管を圧迫して、血流が滞ることがある
- 朝のつわりなどで水分や栄養が不足する
- 急に立ち上がると、血圧が一時的に下がる立ちくらみ
リスク要因
- 多胎妊娠
- 夏場の暑い環境
- 立ちっぱなしの仕事
- 食事を抜いたり、水分を十分に取らないこと
- 妊娠高血圧症候群
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- めまいと一緒に、激しい頭痛、腹痛、出血、意識を失う、けいれんなどの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。緊急時は119番に電話を。
- めまいがひどく、立っていられない場合も、当日中に受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 妊娠健診のときにめまいのことを伝えましょう
- めまいが頻繁で仕事や家事に支障がある場合
- 立ちくらみが続く、貧血が心配な場合
診断
医師が、めまいの詳しい状況(いつ、どのくらい続くか)を聞き、血圧や貧血のチェックを行います。必要に応じて、血糖値やホルモンの検査を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 問診(症状の詳しい内容)
- 血圧測定(立ったときと座ったときの比較)
- 血液検査(貧血や血糖値の確認)
- 必要に応じて心電図や神経の検査
診察で予想されること
診察室では、体を休めてから測ることもあります。多くの場合、特別な検査はなく、生活のアドバイスを受けて終わることがほとんどです。
治療
治療は、めまいの原因に合わせて行います。多くは、生活習慣の改善や休養で症状が和らぎます。もし貧血や妊娠高血圧症候群などが見つかった場合は、その治療を優先します。
自宅でのセルフケア
- 朝起きる時は、まずベッドの上で座ってからゆっくり立ちましょう
- 立ちっぱなしを避け、こまめに座ったり横になったりする
- 水やお茶をこまめに飲み、水分不足を防ぐ
- カフェインの取りすぎに注意し、バランスの良い食事を規則正しく
- 暑い場所や人混みを避ける
- 横になるときは、左側を下にして休むと血流が良くなることがあります
医療治療
めまいの症状を抑える薬が必要な場合もありますが、妊娠中は赤ちゃんへの影響を考慮し、医師が慎重に薬を選びます。自分で市販薬を買って飲むことはせず、必ず医師に相談してください。貧血が見つかった場合も、食事で改善するかをまず考え、必要に応じて鉄分の補給などが医師から勧められます。
手術が検討される場合
妊娠中のめまいだけに対して、手術が行われることはほとんどありません。
この病気と共に生きる
めまいが起こったら、無理をせず、その場で座るか横になって休みましょう。めまいには個人差がありますが、多くは妊娠が進むにつれて慣れてきたり、出産後に改善します。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠と休息を取る
- ストレスをため込まない
- 急に立ち上がらない、動作はゆっくり
- 長時間立ったままや、のぼせた場所を避ける
- つわりがつらい時は、少しずつ食事を取る工夫をする
食事と運動
貧血対策として、鉄分を多く含む食品(赤身の魚や肉、ほうれん草など)を、ビタミンCと一緒に取ると吸収が良くなります。無理のない範囲で、医師に相談しながら、散歩などの軽い運動も血流を良くします。
精神的健康と心の健康
めまいが続くと、赤ちゃんに影響があるのではと不安になることもあるでしょう。でも、多くのめまいは心配のないものです。不安な気持ちは、助産師や医師に話してください。
予防
すべてのめまいを予防することはできませんが、生活の中の工夫で、めまいの回数や強さを減らすことができます。
ワクチン
妊娠中のめまいと予防接種は直接の関係はありませんが、妊娠中に受けられる予防接種については、医師にご相談ください。
検診プログラム
妊娠中の定期健診では、血圧や尿検査、貧血のチェックが行われます。これにより、妊娠高血圧症候群や貧血を早めに見つけることができます。
合併症
治療しない場合
- めまいによる転倒やけが
- 水分や食事が十分に取れず、脱水や栄養不足になる
- 貧血や妊娠高血圧症候群など、背景にある病気を見逃してしまうことがある
長期的な見通し
妊娠中のめまいは、多くの場合、出産後には改善します。適切なケアと必要に応じた受診によって、赤ちゃんもお母さんも健康に過ごせます。めまいがあっても、元気な赤ちゃんを産んだ方はたくさんいます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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