脳卒中後の食事と回復のポイント
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳に十分な血液が届かなくなる病気です。回復には、栄養のバランスが良い食事を続けることがとても大切です。
重要な事実
- 脳卒中後の食事では、塩分を控え、野菜や果物を多くとることがすすめられます。
- 飲み込みの力が弱っている場合は、とろみをつけるなどの工夫が必要になることがあります。
- 栄養状態がよいと、脳の回復や体力の維持に役立つと考えられています。
日本では脳卒中はとても多く、命を取り留めた後も、食事や生活習慣の見直しが回復のために重要になります。
高血圧や糖尿病などの持病がある方、高齢の方、また喫煙や大量飲酒の習慣がある方は、脳卒中のリスクが高くなります。
症状
- 顔の片側が下がる
- 片方の手足に力が入らない
- 言葉が話せない、相手の言うことがわからない
- 強い頭痛や意識がもうろうとする
- ⚠飲み込みが急に悪くなった
- ⚠食事中に何度もむせるようになった
- ⚠体重が急に減った
一般的な症状
- 口の中に食べ物をためて飲み込みにくい
- 食事の量が減り、体重が減る
- 疲れやすく、食欲がわかない
- 食事中にむせる
子供の症状
- 小児の脳卒中はまれですが、発見が遅れやすいため、片手だけ動かさない、突然けいれんするなどの症状が出たらすぐに医療機関を受診します。
高齢者の症状
- 高齢の方は、誤えん(食べ物や唾液が気管に入ること)が増え、肺炎になりやすいので注意が必要です。
- 低栄養になりやすく、体重の減少や体力の低下が進むことがあります。
原因
主な原因
- 脳の血管が血栓(血のかたまり)で詰まること
- 脳の血管が破れて出血すること
リスク要因
- 脂質異常症(悪玉コレステロールの値が高いこと)
- 大量飲酒
- 運動不足
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然、顔のゆがみや手足のまひが出たら、すぐに119番で救急車を呼んでください。
- 言葉が話せなくなったり、強い頭痛に襲われたりしたときも、すぐに救急要請が必要です。
定期受診を予約すべき場合:
- 退院後の食事で困りごとがあるとき
- 体重が減り続けるとき
- 飲み込みのむせが続くとき
診断
医師の診察のほか、CTやMRIなどの画像検査で脳の状態を確認します。また、管理栄養士が栄養状態や飲み込む力について評価することがあります。
行われる可能性のある検査
- CT検査
- MRI検査
- 血液検査
- 嚥下(飲み込み)の評価
診察で予想されること
急性期の治療の後、リハビリテーションが始まります。食事は医師や管理栄養士、言語聴覚士の指導を受けながら、その人に合った形で進みます。
治療
脳卒中の治療は、詰まった血管を再開通させる薬物療法や、カテーテルによる治療、リハビリテーションが中心になります。回復後は、生活習慣の見直しと食事の改善が再発を防ぐ鍵になります。
自宅でのセルフケア
- 塩分を控えめにし、しょうゆやみそ、加工食品のとりすぎに注意しましょう。
- 緑黄色野菜や果物、魚、大豆製品をバランスよくとりましょう。
- 飲み込みに問題があれば、刻み食やとろみを活用して、安全に食べましょう。
- 水分は食事と一緒に補い、脱水を避けましょう。
医療治療
血管の閉塞には血行をよくする薬や血栓を溶かす治療、脳出血には手術や血圧の管理などが行われます。いずれも医師の判断で、個人に合ったものになります。
手術が検討される場合
脳出血で頭の中にたまった血を取り除く必要がある場合や、大きな血腫が命に関わるときには、手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
食事は毎日のことなので、続けやすいことが大切です。家族やヘルパーの力を借りながら、無理のない範囲で準備をしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 禁煙をしましょう
- お酒は控えめにしましょう
- 血圧と体重を定期的にチェックしましょう
- 適度な運動を医師に相談しながら行いましょう
食事と運動
食事では、塩分を控え、野菜と魚を中心とした和食のスタイルがすすめられます。厚生労働省の食生活指針を参考に、無理なく続けることが大切です。運動は、医師の許可を受けた範囲で散歩や軽い体操を続けましょう。
精神的健康と心の健康
退職や生活の変化、体が思うように動かないことから、うつ状態になることがあります。気分の落ち込みが続く場合は、医師に相談してください。また、命の危険を感じるほどつらい気持ちが続くときは、すぐに助けを求めましょう。
予防
脳卒中は、健康的な生活習慣を続けることでかなり予防できます。血圧を管理し、塩分を控え、禁煙し、適度な運動をすることが大切です。
ワクチン
脳卒中を直接防ぐワクチンはありませんが、おたふく風邪やインフルエンザなどの感染症にかかると体調が大きく崩れることがあるため、予防接種がすすめられる場合もあります。
検診プログラム
脳卒中の予防には、定期的な健康診断で血圧や血糖、コレステロールをチェックし、異常があれば早めに医師に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 再発のリスクが高まる
- 低栄養や脱水から体力が落ちる
- 誤えん性肺炎を起こすことがある
- うつ状態になることがある
長期的な見通し
脳卒中の回復は時間がかかることもありますが、食事と生活習慣を整え、リハビリを続けることで、たいていの人はその人らしい生活を取り戻していけます。希望を持って、一歩ずつ進みましょう。
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- 公益社団法人 日本脳卒中協会 ↗ · 日本
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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