めまいと旅行:安全に楽しむための対策
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
めまいとは、自分自身や周囲が回っているように感じる「回転性めまい」と、フラフラする、足元がおぼつかない「ふらつき」や「立ちくらみ」をまとめた言葉です。めまい自体は病気ではなく、体のバランスを保つしくみのどこかに問題があるときに現れる症状です。旅行中は、乗り物の揺れや疲れ、睡眠不足、脱水などによってめまいが起こりやすくなります。
重要な事実
- めまいには回転する感じと、ふらつく感じのタイプがあります。
- 旅行中は、十分な睡眠と水分補給がめまい予防の基本です。
- 突然の激しいめまい、意識のろうそく、言葉のもつれがある場合は救急車(119番)を呼んでください。
- 処方薬や市販薬を使う前には、医師や薬剤師に相談しましょう。
- 持病がある人は、旅行前に主治医に相談することをおすすめします。
はい。多くの人が人生で一度はめまいを経験します。特に乗り物に長く乗ったり、睡眠不足や疲れが続いたりすると、旅行中にめまいを感じる人は少なくありません。
めまいは子どもから高齢者まで誰にでも起こります。子どもは乗り物酔いしやすく、高齢者はバランスを保つ力が低下しているため、ふらつきや立ちくらみが起こりやすい傾向があります。
症状
- 突然、今までにない激しいめまいが起こった
- めまいとともに、意識がうとうとする、または意識を失った
- 言葉が話しにくい、ろれつが回らない
- 片方の手足が動かない、しびれる
- 胸の強い痛みや圧迫感がある
- これまでにない非常に激しい頭痛がある
- ⚠めまいが長時間続き、水分が取れない
- ⚠めまいに突然の難聴や耳鳴りが伴う
- ⚠高齢の方で、ふらつきによって転倒しそうになる、または転倒した
- ⚠糖尿病などの持病があり、めまいに加えて冷や汗・動悸などの症状がある
一般的な症状
- 自分や周りがぐるぐる回る感じがする
- 頭がぼーっとする、立ちくらみがする
- 足元がふらつく、歩きにくい
- 吐き気やおう吐を伴う
- 冷や汗が出る
- 耳鳴りや耳の詰まった感じを伴うことがある
子供の症状
- なかなか言葉で表現できず、顔色が悪くなったり、ぐずったりする
- 乗り物に乗るとすぐに「気持ち悪い」と言う、おう吐する
- いつもより動きがおかしい、ふらふらする
高齢者の症状
- 立ち上がったときにフラッとする(立ちくらみ)
- 歩行時のふらつきが強く、転倒のリスクが高まる
- めまいのために不安感が強くなり、外出をためらうことがある
原因
主な原因
- 乗り物酔い(船や車、飛行機などの揺れが原因)
- 内耳のトラブル(良性発作性頭位めまい症、メニエール病など)
- 脱水や空腹による低血糖・低血圧
- 睡眠不足や体調不良
- ストレスや不安による過呼吸
- 薬の副作用
リスク要因
- めまいや乗り物酔いの既往歴がある
- 睡眠不足や疲れがたまっている
- 長時間の移動や、揺れの多い交通機関を利用する
- 高齢である
- 暑い場所での移動や、水分補給が不十分
受診の目安
診断
医師はまず、めまいのきっかけや頻度、症状の内容、旅行中の状況を詳しく聞きます。そのうえで、神経の診察やバランスの検査、血圧の測定などを行い、原因を調べます。
行われる可能性のある検査
- 血圧を、座ったまま・立ったときで測る検査(起立性血圧測定)
- 耳の聞こえやバランスの検査(聴力検査、平衡機能検査)
- 血液検査(貧血や脱水、血糖値の確認)
- 必要に応じて、頭部の画像検査(MRIなど)
診察で予想されること
診察では、めまいの様子を具体的に伝えることが大切です。「いつから、どのような時に、どんなめまいか」をメモしておくと診断の助けになります。特別な準備はいりませんが、症状が出たときの状況を思い出せるようにしておきましょう。
治療
めまいの治療は、原因によって異なります。旅行中のめまいでは、多くは休息と水分補給、乗り物での姿勢を工夫することで症状がおさまります。原因となる病気がある場合は、その治療を行います。
自宅でのセルフケア
- めまいを感じたら、すみやかに座るか、横になりましょう。
- 水分をこまめにとり、脱水を防ぎましょう。
- 立ち上がる際はゆっくりと動作を行い、急に動かないようにしましょう。
- 乗り物の中では、遠くの景色を見る、頭を固定するなどの工夫をしましょう。
- 睡眠をしっかりとり、疲れをためないようにしましょう。
- 市販の酔い止め薬を使う場合は、薬剤師に相談してから使用しましょう。
医療治療
医師はめまいの原因や症状に合わせて、吐き気を抑える薬や平衡感覚を整える薬などを使うことがあります。また、内耳が原因の場合は、姿勢を変える運動療法などが行われることもあります。使う薬は必ず医師の指示に従い、自己判断で服用をやめたり、量を変えたりしないでください。
手術が検討される場合
めまいの大部分は、手術を必要としません。まれに、内耳や脳に問題があって手術が検討されることがありますが、その場合も担当医としっかり相談したうえで決めることになります。
この病気と共に生きる
旅行の計画を立てるときは、無理をせず休憩を入れることを心がけてください。体調がすぐれない日は、移動を短めにするなど柔軟に予定を組みましょう。また、めまいが起きたときに備えて、近くに支えになれる人や手すりがあるか、ということも意識しておくと安心です。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠をとり、体調を整えてから旅行に出かけましょう。
- お酒やたばこはめまいを悪化させることがあるため、控えめにしましょう。
- 暑さや寒さの強い場面は避け、体に負担をかけすぎないようにしましょう。
- 転倒を防ぐために、かかとの低い歩きやすい靴を選びましょう。
食事と運動
規則正しい食事と、適度な水分補給が大切です。空腹や脱水はめまいの大きな原因になるため、朝食を抜かないようにし、移動中もこまめに水分をとってください。日頃から、無理のない範囲で歩くなどしてバランス感覚を保つことも助けになります。ただし、めまいが強いときに無理に運動するのは避けてください。
精神的健康と心の健康
めまいが続くと、「また起きたらどうしよう」という不安から、外出や旅行をためらってしまうことがあります。そうした不安が強い場合は、無理をせず、信頼できる人に気持ちを話したり、医師やカウンセラーに相談したりしてください。不安は症状を悪化させることもあるため、リラックスする時間を作ることも大切です。
予防
めまいのすべてを防ぐことはできませんが、旅行前に十分な睡眠をとる、休憩を入れる、水分補給をこまめにするなどの工夫で、めまいの起こりやすさを減らすことができます。また、持病のある人は、旅行前に医師の許可を得て、必要な薬を十分に用意しておくことが大切です。
合併症
治療しない場合
- 転倒によるけが(特に高齢者)
- 吐き気やおう吐が続くことで脱水になる
- めまいの原因が、脳卒中などの重い病気だった場合に、治療が遅れる
長期的な見通し
長く続くめまいでも、多くは原因がわかれば適切な対処で改善します。旅行中のめまいも、正しい知識と準備があれば安心して対処できます。もしめまいを繰り返しても、一人で抱え込まずに医療機関に相談しましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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