目を疲れさせない、画面との上手な付き合い方
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
目を酷使することで、目の疲れや不快感を感じる状態です。特にパソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けることで起こります。病気というよりも、目の使いすぎが原因で起こる症状の集まりです。
重要な事実
- 画面を長時間見る時は、まばたきが減るため目が乾きやすくなります。
- 20分ごとに20秒、約6メートル先を眺める『20-20-20のルール』が効果的です。
- 画面の位置や照明を調整するだけでも、目への負担は大きく変わります。
とてもよくある症状です。厚生労働省の調査でも、パソコンやスマートフォンで仕事をする人の多くが何らかの目の不調を感じたことがあるとされています。働く世代に最も多い健康上の悩みの一つです。
長時間画面を見る仕事の人、特にデスクワークでパソコンを使う時間が長い人に多く見られます。加齢に伴い目のピントを調節する力が落ちるため、40代以降の人はより影響を受けやすい傾向があります。
症状
- 急に片目または両目が全く見えなくなった
- 物が二重に見える(急に起こった場合)
- 目を動かすと強い痛みがある
- 視界に突然の大量の飛蚊症(黒い点や糸が舞う)や光のフラッシュがあらわれた
- 頭痛とともに視野の一部が欠けた
- 上記の症状がある場合は、すぐに救急車(119番)を呼んでください
- ⚠持続する目の赤みや痛み
- ⚠目やにや涙が止まらない
- ⚠まぶしくて目を開けられない
- ⚠目にゴミが入ったような異物感が続く
- ⚠数日間続く目のかすみや見えにくさ
一般的な症状
- 目の疲れ・重さ・痛み
- 目のかすみ(ピントが合いにくい)
- 目の乾き、ゴロゴロ感
- 光がまぶしい
- 頭痛、肩や首のこり
- 集中が続かない
子供の症状
- 目をこすることが多い
- まばたきが多い・目を細める
- 画面や本から離れたがらない
- 「目がしょぼしょぼする」「頭が痛い」と言う
- 学校の黒板が見えにくいという(視力低下の可能性)
高齢者の症状
- 老眼(ピント調節力の低下)により、画面を見るのが特に疲れやすい
- 涙の量が減り、乾き目を伴うことがある
- 目のかすみや疲れを強く感じやすい
原因
主な原因
- 画面に長時間、集中し続けることで目が緊張状態になる
- まばたきが減ることによる目の乾き
- 照明のまぶしさや画面への映り込みなどの不適切な光環境
- 画面と目の距離が近すぎたり、姿勢が悪く目に負担がかかる
- 自分に合っていないメガネやコンタクトレンズの使用
- 近視や遠視、乱視、老眼などピント調整が必要な状態
リスク要因
- ノートパソコンの画面など小さな文字を長時間見る作業
- 空調による乾燥した室内環境
- デジタルデバイスを仕事だけでなく休憩中も使用する
- 加齢による目の調整力と涙の量の減少
- 睡眠不足やストレス
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に視力が落ちた、物が二重に見える、強い痛みがある、視野が欠ける場合は、同じ日に眼科を受診してください。
- 発熱や体の麻痺など、体のほかの症状が同時にある場合は診察が優先されます。
定期受診を予約すべき場合:
- 目のかすみや疲れが続く場合
- 休んでも症状が良くならない場合
- 仕事に支障が出る場合
診断
眼科では、視力検査や目の健康状態を調べます。症状のきっかけとなる作業環境や生活習慣についても詳しく話を聞かれます。
行われる可能性のある検査
- 視力検査(裸眼と必要に応じてメガネ・コンタクト使用時)
- 屈折検査(近視、遠視、乱視などの度を調べる)
- 眼圧検査(目の硬さを測る)
- 細隙灯顕微鏡検査(目を拡大してみる検査)
- 涙の量や質を調べる検査
- 目の位置や動きの検査
診察で予想されること
通常の診察で、30分前後で終わることが多いです。医師が目の使い方や職場の環境についてもアドバイスしてくれます。必要な場合は、作業環境の改善や、目薬の処方を検討してくれます。
治療
治療の中心は、まず目の休息と作業環境の調整です。症状が強い場合は医師の診察を受け、原因に応じた眼科的なケアが行われます。
自宅でのセルフケア
- 20-20-20のルールを守る(20分ごとに20秒、約6メートル先を見る)
- 意識的にまばたきをして目を潤す
- 画面の輝度を調整し、照明の映り込みを防ぐ
- 画面と目の距離は40センチ以上あける(可能なら60センチ)
- 温かいタオルで目を休めることも有効
- 仕事時間の合間に席を立って体を動かす
医療治療
眼科では、目の乾きや疲れをやわらげる目薬が処方されることがあります。また、目への負担を減らすためのメガネの調整や、ピント調整の訓練などが行われることもあります。使用する目薬は医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
眼精疲労そのものの手術はありません。しかし、疲れの原因が視力や白内障など別の目の病気である場合、その病気の治療として手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
画面を使う仕事を続ける場合は、定期的に目を休めることが何より大切です。作業場所の環境を整えることで、疲れのたまり方が変わります。
生活習慣のアドバイス
- 仕事と個人でのスマートフォン使用時間を合わせて減らす工夫
- 就寝前に画面を見る時間を減らし、目と頭を休める
- 休憩時間には目を閉じる、遠くを見る、軽いストレッチをする
- 睡眠をしっかりとる(目は睡眠中に回復します)
- 加湿器や室内の湿度に配慮して乾燥を防ぐ
食事と運動
特定の食品だけで目の疲れが治るという確かな証拠はありません。ただし、野菜や果物を含むバランスのよい食事と適度な運動は、全身の血流を改善し、目の疲れにも良い影響があります。
精神的健康と心の健康
目の疲れが続くと、頭痛や肩こりを伴い、仕事の効率が落ちることでストレスを感じることがあります。また、症状が続くと不安が大きくなることもあります。一人で抱え込まず、会社の産業医や上司、かかりつけ医に相談しましょう。
予防
はい、多くの場合は予防できます。適切な画面位置、休憩の習慣、正しいメガネ・コンタクトレンズの使用で、症状を大幅に減らすことができます。厚生労働省のVDT作業ガイドラインでも、作業時間や休憩についての目安が示されています。
検診プログラム
目の症状がなくても、定期的な眼科健診(1~2年に1回)がすすめられます。職場の健康診断の視力検査だけでなく、目の疲れの原因となる視力のズレやピント調整の問題を早めに見つけるには眼科検査が役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 慢性的な疲れ目や乾燥が続き、日常生活や仕事のパフォーマンスが落ちる
- 頭痛・肩こり・首の痛みなど全身の不調に広がることがある
- 症状を放置し、視力の変化に気づかず事故につながる可能性もある
- 稀に、目の病気(網膜の病気など)が背景にある場合、早期発見の機会を逃す
長期的な見通し
ほとんどの場合、眼科で診察を受け、作業環境や生活習慣を改善することで、症状は良くなります。目が疲れやすいのは珍しいことではなく、適切なケアで十分に働き続けられます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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