妊よう性のリスクを減らすために
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
「妊よう性」とは、妊娠するための力のことです。妊よう性のリスクを減らすとは、年齢や生活習慣、病気などで妊娠する力が低下してしまうことを、できるだけ予防して守ることをいいます。
重要な事実
- 妊よう性は年齢とともに自然に低下しますが、健康な生活習慣によりリスクを減らせる場合があります。
- たばこや過度の飲酒は妊よう性に悪影響を与えることが知られています。
- 妊よう性に影響する病気は、早めに見つけて治療すると効果的なことがあります。
妊よう性はすべての人に関係するものです。妊娠を望む人のうち、およそ10組に1組のカップルが不妊で悩んだ経験があるといわれています。
女性だけでなく男性にも関係します。妊娠を望むすべての年齢の人が、できるだけ早くから生活習慣や健康管理に目を向けることが大切です。
症状
- 突然の激しい下腹部痛がある
- 妊娠の可能性がある人で、激しい腹痛や出血がある
- 出血が止まらず大量になる
- 痛みのせいで立っていられない、意識が遠くなる感じがある
- ⚠月経ではないのに数日続く出血がある
- ⚠下腹部の痛みが数日続く
- ⚠腹痛とともに発熱がある
一般的な症状
- 月経の周期が不規則(ずれる、こない、など)
- 月経のたびに強い下腹部痛がある
- 下腹部に続く痛みや重い感じがある
原因
主な原因
- 加齢による卵子の数の減少と質の低下
- 排卵障害(卵子がうまく放出されない)
- 子宮や卵巣の病気(子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣のう腫など)
- パートナーの精液に問題がある場合
リスク要因
- たばこを吸う
- 過度な飲酒
- 35歳を過ぎてからの妊娠を希望
- 肥満または極端なやせ
- 無理なダイエットや過度な運動
- 性感染症(クラミジアや淋菌など)にかかったことがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に激しい腹痛が起こった場合
- 妊娠の可能性があるのに、いつもと違う出血や腹痛がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 妊娠を希望しているのに、1年以上妊娠しない(35歳以上なら6か月)
- 月経不順や月経痛が続く
- 月経ではないのに出血がある
- 過去に性感染症にかかったことがある
- 妊よう性への影響を心配している
診断
医師が問診や内診を行い、必要に応じて血液検査や超音波検査などを行い、妊よう性に影響する原因を調べます。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(ホルモン値や卵巣の働きの確認)
- 超音波検査(子宮や卵巣の状態を確認)
- 基礎体温を測って月経周期を把握
- 必要に応じてパートナーの精液検査
診察で予想されること
検査は痛みを伴うものではありません。結果が出るまで少し時間がかかることもありますが、医師と一緒にリスクを確認し、改善できることから始めていきましょう。
治療
妊よう性のリスクが高いとわかった場合、その原因に合わせて生活習慣の改善、病気の治療、不妊治療(生殖補助医療)などが検討されます。薬の名前や量は説明できませんが、医師と十分に相談して自分に合った方法を選ぶことが大切です。
自宅でのセルフケア
- 禁煙する
- 飲酒は控えめにする(できればやめる)
- 適正体重を目指す
- バランスの良い食事を心がける
- ストレスをためない
- 基礎体温をつけて月経周期を知る
医療治療
医師の指示のもとで、ホルモン剤や手術、体外受精などの高度な医療が行われることがあります。治療には費用や体への負担がかかる場合もあるため、医師から十分な説明を受け、納得してから決めてください。
手術が検討される場合
子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣のう腫など、手術で改善する病気が見つかった場合に、妊よう性を保つための手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
妊娠を望む時期は人それぞれです。焦らずに自分の体と向き合い、パートナーや医療者と話し合いながら進めていけると良いですね。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい睡眠をとる
- 適度な運動をする(過度な運動は逆効果です)
- カフェインは取りすぎない
- 性感染症を予防する(コンドームを正しく使う)
食事と運動
野菜・果物・全粒穀物・たんぱく質をバランスよくとり、加工食品や糖分の多いものを減らすと良いと言われています。肥満と極端なやせの両方が妊よう性に影響するため、適正体重を維持することを目指しましょう。
精神的健康と心の健康
不妊への不安や周囲からのプレッシャーは、大きなストレスになることがあります。ストレスが直接の原因とは言い切れませんが、心の健康を保つことはとても大切です。リラックスする時間を意識してつくりましょう。
予防
すべての妊よう性低下を防ぐことはできませんが、リスクを減らすことは可能です。特に若いうちから健康な生活習慣を整え、性感染症を予防することが大切です。
ワクチン
ワクチンが直接妊よう性を守るという証拠はまだ十分ではありませんが、例えばHPVワクチンで子宮頸がんを予防すると、将来の妊よう性を守る間接的な効果が期待できます。
検診プログラム
定期的な婦人科検診や子宮頸がん検診を受けることが勧められます。年に一度は自分の体の健康状態を確認しましょう。
合併症
治療しない場合
- 不妊(妊娠しにくい状態)
- 月経困難症や慢性的な下腹部痛
- 原因となる病気の悪化(子宮内膜症など)
長期的な見通し
妊よう性のリスクに気づくことは、早めの対策への第一歩です。多くの場合、生活習慣の改善や適切な治療で妊娠の可能性を高めることができます。希望を持って、医師と一緒に歩んでいきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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