めまいがある日の手術・処置の受け方
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
めまいとは、ふらつく、グルグル回る、立ちくらみがするなど、体のバランスが取りにくくなる感覚のことです。手術や検査などの処置を受ける日、緊張や空腹、体調の変化でめまいを感じることがあります。処置を安全に受けるためには、めまいのことを医療スタッフに伝えることが最も大切です。
重要な事実
- めまいはよくある症状で、多くの場合は一時的なものです。
- 処置当日は、めまいの有無を医療スタッフに正確に伝えましょう。
- 急に立ち上がらない、水分を補給するなどの工夫で、ふらつきを防げます。
はい、めまいは一般的な症状で、生涯で一度は経験する人が多いと言われます。特に処置の前日は、心配や不安から十分に眠れず、朝から空腹の状態で気分が悪くなり、めまいに似た症状が出ることがあります。
めまいは年齢や性別を問わず誰にでも起こり得ます。特に、高齢の方、内耳の病気がある方、貧血のある方、低血圧の方、処置に不安を感じている方は、めまいを起こしやすい傾向があります。また、朝の絶食や水分制限が重なると、若い方でも起こります。
症状
- 突然の強いめまいに、まひやしびれ、ろれつが回らない、顔のゆがみがある
- 胸の激しい痛みや圧迫感を伴う
- 意識を失った
- 激しい頭痛やおう吐を伴う
- ⚠頭を打った後にめまいが出た
- ⚠38度以上の熱とめまいがある
- ⚠めまいが数時間続き、立っていられない
- ⚠おう吐が続く
一般的な症状
- ふらふらする、体が沈む感じ
- ぐるぐる回る、目が回る
- 立ち上がったときにクラッとする
- 歩くときに左右に傾く
- 気が遠くなる、意識が飛びそうになる
子供の症状
- 顔色が青白い
- 転びやすい、よろける
- 泣いたり、ぐずったりする
- 気持ち悪い、頭がふらつくと言う
高齢者の症状
- 転倒の危険がとても高くなる
- 立ち上がりのときにふらつく
- めまいのあと、ぼんやりすることがある
- 歩行が不安定になる
原因
主な原因
- 内耳(三半規管)の働きが乱れること
- 急に立ち上がったときの血圧低下(起立性低血圧)
- 水分不足や空腹
- ストレス、不安、緊張
- 一部の薬の副作用
- まれに、脳卒中や心臓の病気が原因の場合もある
リスク要因
- 水分が十分に取れていない
- 長い時間の絶食
- 睡眠不足
- 糖尿病、心臓病、低血圧などの持病
- 過去にめまいを起こしたことがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- めまいと一緒に手足のまひ、言葉のもつれ、顔のゆがみが出た場合
- 一人で歩けないほどの強いめまいが続く場合
- めまいが悪化して、意識を失いそうになる場合
定期受診を予約すべき場合:
- 繰り返しめまいがある場合、処置を受ける前に主治医に相談しましょう。
- 処置の内容や麻酔について不安がある場合も、事前に質問して解消しておきましょう。
診断
医療機関では、めまいの感じ方、いつからどのくらい続くか、きっかけなどを詳しく聞かれます。そのうえで、血圧を測ったり、目の動きや体のバランスを確認したりします。処置の前であれば、その日の体調を評価し、安全を確認します。
行われる可能性のある検査
- 血圧測定
- 血液検査(貧血・脱水の確認)
- 聴力検査や平衡機能検査
- 必要に応じて、CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)などの画像検査
診察で予想されること
診察室では、まず座った状態で話を聞かれます。めまいが強い場合は、横になって休息をとってから検査や処置の準備を進めます。処置当日は、看護師があなたの様子を確認しながら、安心して処置を受けられるようサポートします。
治療
めまいの治療は、原因によって異なりますが、処置当日はまず安全を確保し、症状に合わせて対応します。めまいが強い場合は、処置の順番を変えたり、休憩を取ったり、場合によっては処置を延期することもあります。医師の指示に従ってください。
自宅でのセルフケア
- 立ち上がるときは、手すりや壁に支えながらゆっくり立ちましょう。
- 水分を許可されている場合は、こまめに飲みましょう。
- 前日はしっかりと睡眠をとりましょう。
- カフェインの多い飲み物やアルコールは控えましょう。
- 不安なときは、無理に我慢せず看護師に声をかけましょう。
医療治療
医師は、めまいの原因や程度に応じて、脱水の改善のための水分・電解質の補給を行ったり、安静を指示したりします。めまいを抑えるお薬が使われることもありますが、具体的な薬剤名や用量は医師が判断し、説明を受けた上で使用します。
手術が検討される場合
処置の種類によっては、めまいの原因となる病気に対して手術が必要になる場合もありますが、当日のめまいだけを理由に手術が決まることはありません。医師と十分に話し合いましょう。
この病気と共に生きる
めまいがある日は、無理をせず、安全を第一に行動しましょう。処置を受ける場合は、医療スタッフに相談し、体調に合わせて進めることが大切です。自宅では、床に物を置かない、段差に手すりを付けるなどの工夫をすると安心です。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠をとる
- ストレスをためない
- 規則正しい生活を送る
- めまいを起こしたときの安全対策を考えておく
食事と運動
バランスのよい食事と適度な水分補給を心がけましょう。軽い運動は血圧を安定させることがありますが、めまいが続くうちは激しい運動は避け、医師に相談しながら進めてください。
精神的健康と心の健康
めまいが続くと、不安になったり気分が落ち込んだりすることがあります。処置に対する心配があるのは自然なことです。その気持ちを医療スタッフや家族に話すことで、楽になることもあります。一人で抱え込まないでください。
予防
すべてのめまいを防ぐことはできませんが、処置当日のめまいは、前日からの十分な睡眠、水分補給、急な動作を避けることで予防できることがあります。また、どのような状況でめまいが起こりやすいかを知っておくと、早めの対処ができます。
合併症
治療しない場合
- めまいによる転倒・けが
- 処置や検査を安全に受けられない
- めまいの背景に重い病気(脳卒中など)がある場合、そのままにすると重篤になることがある
長期的な見通し
めまいは、原因が良性であれば時間とともに良くなることがほとんどです。処置当日にめまいが出ても、医療スタッフがしっかりとサポートしてくれます。不安な気持ちを伝えれば、チームであたたかく対応してくれるでしょう。希望をもって、当日を迎えましょう。
サポートを探す
相談窓口
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。