妊娠前に知っておきたいこと~妊娠に向けての相談ガイド
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
妊娠する前から、自分の体と心を整えることをプレコンセプションケアといいます。妊娠してからではなく、妊娠する準備を始めた段階で健康状態を確認し、必要な対策を取ることで、赤ちゃんと自分自身の健康を守りやすくなります。
重要な事実
- 妊娠前に健康診断や相談をすることで、妊娠中のリスクを減らせます。
- 持病がある人は、妊娠前に主治医と治療方針を確認することが大切です。
- 葉酸などの栄養素は、妊娠前から意識して摂ることがすすめられています。
特別なことではなく、妊娠を考え始めた多くの人が行う大切な準備です。
妊娠を計画しているすべての女性とそのパートナー、そしてこれから家族を持ちたいすべての人に関係する内容です。
症状
- 妊娠している、または妊娠の可能性がある場合、激しい腹痛や大量の出血がある
- 意識がもうろうとする、または目の前が暗くなる
- 激しい頭痛や視界の異常がある
- ⚠妊娠中に持続するお腹のはりや痛みがある
- ⚠熱がある、または気分が悪くて食事がとれない
- ⚠水分がとれないほどの吐き気やおう吐がある
一般的な症状
- 今かかっている病気や持病が、妊娠に影響するか
- 服用中の薬に、妊娠中に注意が必要なものがあるか
- 風疹や水痘などの抗体がきちんとあるか
- 月経の周期や量、痛みに問題がないか
- 体重・食事・運動の習慣が健康的か
- タバコやお酒の習慣があるか
原因
主な原因
- 高血圧や糖尿病などの持病がうまくコントロールされていないこと
- 風疹などの感染症にかかりやすい状態であること
- 栄養バランスの乱れややせ・肥満
- ストレスや睡眠不足、過労
- 遺伝性の病気への心配があること
リスク要因
- 35歳以上の妊娠(高齢妊娠)
- 喫煙や飲酒
- 肥満または低体重
- 妊娠中に障害を起こす感染症に免疫がないこと
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 妊娠の可能性があり、下腹部痛や出血がある場合は、すぐに産婦人科に連絡してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 妊娠を計画したら、健康診断や風疹抗体検査などのために、早めに医療機関を受診しましょう。
- 持病がある場合は、妊娠前に主治医と相談しましょう。
- お薬を服用中の場合は、妊娠を考えていることを薬剤師や医師に伝えましょう。
診断
プレコンセプションケアは、病気の診断ではなく、妊娠に向けて健康状態をチェックするものです。問診、身体測定、血液検査などを行います。
行われる可能性のある検査
- 身長・体重・BMIの測定
- 血圧測定
- 血液検査(貧血や風疹、水痘などの抗体チェック)
- 子宮頸がん検診
- 性感染症の検査
- 必要に応じて遺伝カウンセリング
診察で予想されること
医師や助産師から、食事や生活習慣、受けるべき予防接種について、具体的なアドバイスがもらえます。妊娠前に相談しても、無理に何かを決められることはありません。
治療
妊娠前のケアは、特別な治療というより、自分の健康を見直す機会です。かかりつけ医や産婦人科と一緒に、妊娠に向けて体と心の準備を進めていきます。
自宅でのセルフケア
- バランスの良い食事を心がける
- 葉酸を多く含む緑黄色野菜や、鉄分を含む食品を食べる
- 適度な運動を習慣にする
- 十分な睡眠と休息をとる
- タバコとお酒を控える
- ストレスをためない工夫をする
医療治療
持病がある場合は、妊娠前に治療方針を見直すことがあります。妊娠中も安全に使える薬へ調整するなど、医師があなたの状況に合わせて相談に応じてくれます。薬は自己判断で中止せず、必ず医師の指示を仰いでください。
この病気と共に生きる
妊娠前は、自分の体調の変化に気をつけながら、パートナーと生活や将来について話し合う良い機会です。
生活習慣のアドバイス
- 妊娠前に健康診断を受けておく
- 必要な予防接種を済ませる
- 喫煙や飲酒をやめる
- 精神的な負担を軽くするために、相談できる人を見つけておく
食事と運動
1日3食、野菜や果物、魚、肉、大豆製品などをバランスよく食べることがすすめられます。運動は、ウォーキングなど無理のない有酸素運動から始めましょう。
精神的健康と心の健康
妊娠を考え始めると、なかなか授からない場合に不安やストレスを感じることがあります。つらい気持ちを一人で抱え込まず、パートナーや家族、専門家に相談してください。精神的なサポートが必要なときは、精神保健福祉センターなどの相談窓口も利用できます。
予防
妊娠中のトラブルの多くは、妊娠前のケアで予防できる可能性があります。健康診断や相談を積極的に活用しましょう。
ワクチン
風疹の抗体が十分でない場合は、妊娠前に予防接種を受けることがすすめられています。インフルエンザや百日咳などについても、医師と相談しましょう。
検診プログラム
定期的な健康診断、婦人科検診、子宮頸がん検診などを妊娠前に受けておきましょう。
合併症
治療しない場合
- 妊娠前の持病がコントロールされていないと、妊娠中に症状が悪化することがあります。
- 妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などのリスクが高まることがあります。
- 赤ちゃんの早産や先天性異常のリスクが高まる可能性があります。
長期的な見通し
妊娠前から適切な準備をすることで、多くのリスクを減らせます。わからないことや不安なことは、医療者に相談しながら安心して計画を進めてください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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